• 注目馬

  ソウルラッシュ／ナミュール

合田’s Viewの中で、香港の有力馬2頭、ゴールデンシックスティ（せん8歳）とカリフォルニアスパングル（せん5歳）に、常ならぬ事態が起きていることをご紹介した。

しかしそれでも、このレースの過去の傾向や、彼らが持っている能力、地の利などを鑑みれば、香港勢上位かとみていたのだが、その後の取材でも、彼らに関して得た感触は芳しくない。

そこで方針を変え、日本勢を上位にとることにした。本来なら、この路線の新女王ナミュール（牝4歳）を筆頭に推すのが常道だとは思うが、きつい競馬を2度したあとの中2週という臨戦態勢に少々の不安がある。そこで中心は、前走のマイルチャンピオンシップ（GⅠ）で2着だったソウルラッシュ（牡5歳）とする。GⅠ未勝利だが、同様に日本ではGⅠ未勝利ながら、香港のクイーンエリザベスⅡ世CでG1初制覇を果たした、父ルーラーシップの足跡をなぞるとみる。

2頭のセレクションには入れなかったが、アイルランド調教馬のカイロ（牡3歳）にも魅力を感じている。

• 注目馬

  ゴールデンシックスティ／カリフォルニアスパングル

このレース3度目の優勝を目指すゴールデンシックスティ（せん8歳）が、今も健在で、香港の競馬ファンはこの馬を1番人気に支持することだろう。昨年のこのレースこそ、カリフォルニアスパングル（せん5歳）に敗れてしまったが、8歳を迎えた今も衰えはまったくないというのが、私の取材網を通じて入ってきている感触だ。そうであるならば、この馬を中心にとるのは、至極妥当な判断であろう。

11月19日に行われた前哨戦の香港ジョッキークラブマイル（G2・香港）は、この路線で台頭著しいビューティーエターナル（せん5歳）が制し、カリフォルニアスパングルは4馬身3/4差離された4着に敗れた。しかし、昨年のこのレースの勝ち馬を、その一戦だけで見限るべきではない、というのが私の考えだ。目標はあくまでもここに置いているはずで、ゴールデンシックスティを再び破って連覇を達成する可能性もある。2番手評価としたい。

セレクションには入れなかったが、日本調教馬のセリフォス（牡4歳）、フランス調教馬のトリバリスト（牡4歳）も、馬券には絡めたいと考えている。（訳：合田直弘）