海外競馬発売

凱旋門賞(G1)

パリロンシャン競馬場 2400メートル(芝)3歳以上 牡・牝

発売開始時刻
日本時間10月1日(日曜)
ネット投票:7時00分
UMACA投票:営業情報」をご確認ください
発走予定時刻
日本時間10月1日(日曜)23時05分

発売情報

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日本時間10月1日(日曜)
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2023年凱旋門賞 合田's View『世界の合田』によるレース展望

地元のファンが期待を寄せるエースインパクト

昨年はここに4頭出しで臨んだチーム・ジャパンだが、今年はスルーセブンシーズ(牝5歳)1頭が、日本の競馬人にとっての悲願達成に挑む。オークス(GⅠ)や秋華賞(GⅠ)に出走するなど、もともと期待の高かった馬だが、本格化したのは5歳となった今季で、中山牝馬S(GⅢ)を制し重賞初制覇を果たすと、宝塚記念(GⅠ)で現役最強馬イクイノックスのクビ差2着に健闘した。重馬場での勝利実績があること、海外に強い血統背景を持つことなど、好走を予感させる材料を複数持つ馬だ。

ここ2年続けて優勝を獲り逃している地元フランスのファンが今年、大きな期待を寄せるのが、ここまで5戦無敗の戦績を誇るエースインパクト(牡3歳)だ。5戦の中でも、道中後方待機から直線で大外一気の豪脚を見せ、トラックレコードで制したジョッケクルブ賞=仏ダービー(G1・フランス・芝2100メートル)のレースぶりは、鮮烈だった。2400メートルの距離経験がないというのが、唯一の懸念材料か。

エースインパクトの写真
エースインパクト
フクムの写真
フクム

古馬勢を代表しての参戦となるのが、近年最強の顔触れがそろったと言われた7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス・芝2390メートル)を制し、2度目のG1制覇を果たしての参戦となるフクム(牡6歳)だ。ご存じのように凱旋門賞は重馬場になることが多いが、フクムはここまで、Soft(=重)、もしくはGood to Soft(=稍重)の馬場状態で5戦4勝の成績を挙げている道悪巧者だ。過去101回の凱旋門賞で6歳馬の優勝は1度もないというジンクスを、果たして打破することができるか。

愛ダービー(G1・アイルランド・芝2400メートル)は2着馬に7馬身差、サンクルー大賞(G1・フランス・芝2400メートル)はその後バーデン大賞(G1・ドイツ・芝2400メートル)を勝つことになるザグレイに2馬身差と、鮮やかな競馬でこの路線のG1を2勝しているウエストオーバー(牡4歳)。アタマ差の2着に敗れた前走のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSも、3着以下には4馬身1/2差をつけており、現在の欧州12ハロン路線では間違いなくトップクラスの力量を持つ。ただし、極端な道悪になった際は、割り引いて考える必要がありそうだ。

9月16日に行われた英セントレジャー(G1・イギリス・芝2910メートル)を快勝後、管理するA.オブライエン調教師が、未登録の凱旋門賞(G1)に追加登録を行って参戦する可能性に言及したコンティニュアス(牡3歳)。その英セントレジャーを含めて、直近2戦のレースぶりは鮮やかで、ここへきて急上昇していることは間違いない。日本産ハーツクライ産駒であることを考えればおおいに肩入れしたいところだが、そうでなくても英セントレジャーから凱旋門賞の路線は鬼門と言われているのに、今年は両競走の間隔が例年より1週短く、日本式に言うところの「中1週」しかない。状況的には厳しい戦いになりそうだ。

ウエストオーバーの写真
ウエストオーバー
コンティニュアスの写真
コンティニュアス
合田 直弘

合田 直弘(海外競馬解説者)

1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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