※表は横にスクロールすることができます。
高低差 | 発走距離 |
---|---|
1.9m | 1,000m、1,200m、1,700m 1,800m、 2,000m、2,600m |
※表は横にスクロールすることができます。
コース | 一周距離 | 幅員 | 直線距離 |
---|---|---|---|
A | 1,600m | 25〜27m | 292.0m |
B | 1,614.1m | 22.5〜25m | 297.5m |
C | 1,628.1m | 20〜23m | 299.7m |
※表は横にスクロールすることができます。
一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|
1,444.6m | 20〜25m | 295.7m | 2.1m | 1,000m、1,150m、1,700m、2,400m |
襷コース | 490.9m |
---|---|
幅員 | 17.6〜20.0m |
高低差 | 2.7m |
発走距離 | 芝 | ・Aコース=2,750m、3,350m ・Bコース=2,770m、3,380m ・Cコース=2,800m、3,410m |
---|
1、5号障害 | ハードル (両面竹柵) |
高さ1.30m 幅1.80m (竹柵0.5m) |
---|---|---|
2号障害 | グリーンウォール (上下動式人工竹柵) |
高さ1.20〜1.30m 幅1.45m (竹柵0.8m) |
3号障害 | バンケット | 高低差2.76m 長さ81.70m |
4号障害 | ハードル (可動式障害) |
高さ1.20m 幅1.8m (竹柵0.5m) |
6、7号障害 | ハードル (片面竹柵) |
高さ1.30m 幅1.55m (竹柵0.5m) |
コースは右回り、芝の1周距離は1600メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、ダートは1444.6メートルという福島は、JRA全場のなかで最もコンパクト(=1周距離が短い)な競馬場だ。とはいえ、コースには独特な起伏がつけられ、3、4コーナーにはスパイラルカーブを採用。スリリングかつスピーディーなレースが楽しめるよう、工夫が凝らされている。
独特な起伏について、芝コースを例に見てみよう。ゴール板を過ぎてから2コーナーにかけてなだらかな下り勾配(高低差1.7メートル)が続き、向正面には一転、同1.3メートルの上り勾配が設けられている。その後、平坦部分を挟み、4コーナーから直線(残り170メートル付近まで)にかけて再び緩やかな下り勾配に。そして残り170メートル付近から残り50メートル付近までは高低差1.2メートルの上り勾配を駆け上がってゴールに至る。全体の高低差は1.9メートル(ダートコースは2.1メートル)と、特筆するほどの数字ではなく、ゴール前の上りをはじめ、勾配自体も決してキツくはないが、コースを1周する間にアップダウンを2回繰り返す(ダートコースの起伏構成も芝コースとほぼ同じ)のはかなりユニーク。実はでこぼこした競馬場なのである。
292メートルという芝コースの直線の長さ(Aコース使用時)は、ローカル場としては標準的な数字だが、差しもまずまず決まる。小回りコースのイメージにはあまりとらわれすぎないようにしたい。ただし注目度が高い初夏の開催は梅雨とまともに重なるため、雨の影響を受けやすい。ひと昔前に比べると排水性は格段に良化、馬場も傷みにくくなった近年だが、開催が進むにつれて“外差し”が決まるケースが増えるのは変わらない傾向。一方のダートコースでは「水準以上に逃げ馬の活躍が目立つ」ことも頭に入れておこう。
そのダートのうち、1150メートルのレースだけは芝からスタートする。また、障害レースは固定障害の専用コースと置き障害の本馬場で争われる設定。内馬場のタスキコース、バンケット障害の側面に浮かぶ「FKC」(福島競馬倶楽部の略称)というツツジの植栽文字は、1935年に障害専用コースが新設された際につくられたもので、競馬場のシンボルのひとつとして現在に引き継がれている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)