日本中央競馬会経営委員会は、日本中央競馬会法（昭和29年法律第205号）第8条の3第3項の規定に基づき、日本中央競馬会（以下「JRA」という。）の令和5事業年度経営目標の達成状況の評価を行った。
本経営委員会が行う評価は、これを業務執行に的確に反映させることを通じて、各業務の改善および将来にわたる事業運営の適正性と効率性の確保を図り、中央競馬を一層発展させることを目的としている。
JRAには、今回の評価を踏まえ、業務の改善を図るとともに、より効果的かつ効率的な事業運営がなされるよう求める。

令和5事業年度において、基本目標のうち「開催日数288日（36開催）の競馬の着実な実施」は達成することができたものの、「お客様総数の拡大−対前年比100％超」については僅かに前年を下回り達成することができなかった。
自然災害等幅広いリスクに備えつつ競馬を着実に実施したこと、および発売金については前年を上回ったことはこれまでの様々な取組みの結果が表れたものと評価する。一方、中央競馬が持続的に発展し、競馬の施行を通じて社会への責任を果たしていくためには、より多くのお客様に競馬へご参加いただくことが重要であり、社会環境や消費動向の変化を踏まえつつ時宜を得た施策を実施するよう期待する。
今後とも、全ての役職員が経営の基本方針を常に意識しつつ、夢と感動をお届けできる国際的なスポーツエンターテインメントとしての競馬をより多くのお客様とともに創造してもらいたい。