上位人気馬が中心

過去10年で単勝1番人気は4勝を挙げている一方で、4着以下が5回と安定感は今ひとつ。とはいえ、目下3連勝中とここ数年は存在感を増している。残る6頭の優勝馬は2番人気から5番人気で、2021年を除く9回では5番人気以内の馬が3着以内に2頭以上入っているので、予想は上位人気馬を中心に組み立てるのがよさそうだ。〔表1〕

上位人気の牝馬はマーク必須

冒頭で名を挙げた優勝馬のうち、2019年のノームコア、2021年のソングライン、2023年のナミュールは牝馬で、過去10年で牝馬の出走は12頭と少ないながらも、好走率では牡・せん馬を大きく上回っている。また、牝馬が単勝5番人気以内に支持された場合、〔3・1・2・3〕（3着内率66.7%）と好走率はさらに高くなる。上位人気に推された牝馬は本命候補となりそうだ。〔表2〕

若い世代が活躍

過去10年で3歳と4歳の馬が計9勝を挙げている。5歳馬も3着以内の数では引けを取らないが、6歳以上の馬は2着が1回あるのみと大苦戦。中には1番人気で4着以下に敗れてしまった例も複数回あるので、6歳以上の馬は過信禁物といえそうだ。〔表3〕

距離短縮組も侮れない

過去10年の前走の距離別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中20頭は前走が芝1600メートルだった。これを好走率で凌駕するのが芝2200メートル組で、出走数は延べ5頭とサンプルは少ないものの、そのうち3頭が3着以内に入っている。ちなみに、この3頭は前走がセントライト記念、もしくはオールカマーだった。また、前走が芝2000メートルだった馬も2勝を挙げているので、前走が中距離戦だった馬がいれば注目しておいた方がいいだろう。〔表4〕

次に、前走も芝1600メートルだった馬を詳しく見ていくと、ヴィクトリアマイル組は該当馬が3頭と少ないものの全馬3着以内に入っており、安田記念組も過半数が3着以内と、マイルGⅠから臨んだ馬の活躍が目立っている。その他では関屋記念組と京成杯オータムH組が有力で、この2レースで3着以内に入っていた場合は〔3・1・1・11〕（3着内率31.3%）と、3着内率が上昇する。〔表5〕

（高那実　マヤ）