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しびれる熱戦、衝撃の結末! アルカセットが日本レコードタイムで激闘を制す
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電光掲示板に勝ちタイムが灯ると、東京競馬場はどよめきに包まれ、次いで拍手が沸き起こりました。1989年の第9回ジャパンカップでホーリックスが叩き出し、「もう二度と破られない」とまでいわれた2分22秒2をコンマ1秒更新する、2分22秒1の日本レコード。歴史が動いたのです。
第25回ジャパンカップ(GI)は、このレース史上もっとも短い戦いとなったわけですが、その内容は実に濃密なものでした。
一昨年の勝ち馬タップダンスシチーが「行く」という宣言通りにハナへ。普通なら向こう正面でペースは落ち着くものですが、ここで緩まないのがジャパンカップ。特に今年は、凱旋門賞馬バゴ、BCターフ勝ち馬ベタートークナウなど6頭の外国馬すべてがGI馬。ワールドクラスの馬が発する緊迫した磁場が馬群を包み、スローに落とすことを許しません。1ハロン11秒8〜12秒0という澱みのないラップが刻み続けられたのです。
1000m通過58秒3のハイペースとなりながら、上がり3ハロン34秒台の脚を繰り出さないと勝負にならないのも、レベルの高いジャパンカップならでは。
英愛米でGIを制したウィジャボードがK.ファロン騎手とともに内から抜け出しを図ると、これにL.デットーリ騎手が駆るサンクルー大賞典の勝ち馬アルカセットが並びかけます。外からはK.デザーモ騎手のゼンノロブロイがジャパンカップ連覇を目指し、武豊騎手のリンカーンもゴール前でもうひと伸び、さらにC.ルメール騎手のハーツクライが馬群を割って猛追……。極限までスピードとスタミナを要求される消耗戦の中、世界の名手たちが愛馬を前へ前へと押し出します。
こうしてマークされた、2分22秒1。写真判定の結果、そのレコードホルダー、すなわち勝者はアルカセットと決しました。
外国馬の強さに日本中のファンが打ち震えた第1回に始まり、四半世紀に渡って数々の名勝負と名馬をわれわれに見せ続けてくれているジャパンカップ。今年もまた、しびれるほどの熱戦、衝撃的な結末。ジャパンカップ3勝目となったデットーリ騎手も興奮を隠し切れず「まだ勝ったことが信じられない。JAPAN、アリガトウ!」
このレースを目撃したファンも、同じ思いを抱いていることでしょう。
「信じられないレースだった。JAPAN CUP、ありがとう」 |
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2005年5回東京8日( 11月 27日) 10R |
第25回 ジャパンカップ(GI) |
サラ系3歳以上 |
2400m |
芝・左 |
(国際)(指定) オープン |
定量 |
本賞金: 25000、 10000、 6300、 3800、 2500万円 |
発走 15:20 |
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天候:晴 |
芝:良 |
着順 |
枠 |
馬番 |
記号 |
馬名 |
性 |
齢 |
負担
重量 |
騎手 |
タイム |
着差 |
馬体重 |
調教師 |
単勝
人気 |
1 |
7 |
14 |
[外] |
アルカセット |
牡 |
5 |
57.0kg |
L.デットーリ |
2:22.1 |
レコード |
496Kg |
前走計量不能 |
L.クマーニ |
3 |
2 |
8 |
16 |
|
ハーツクライ |
牡 |
4 |
57.0kg |
C.ルメール |
2:22.1 |
ハナ |
496Kg |
+6 |
橋口弘次郎 |
2 |
3 |
4 |
8 |
|
ゼンノロブロイ |
牡 |
5 |
57.0kg |
K.デザーモ |
2:22.4 |
1 3/4馬身 |
508Kg |
+8 |
藤沢和雄 |
1 |
4 |
3 |
5 |
|
リンカーン |
牡 |
5 |
57.0kg |
武豊 |
2:22.4 |
ハナ |
472Kg |
-2 |
音無秀孝 |
9 |
5 |
3 |
6 |
[外] |
ウィジャボード |
牝 |
4 |
55.0kg |
K.ファロン |
2:22.4 |
クビ |
456Kg |
前走計量不能 |
E.ダンロップ |
5 |
6 |
7 |
13 |
|
サンライズペガサス |
牡 |
7 |
57.0kg |
蛯名正義 |
2:22.6 |
1 1/2馬身 |
484Kg |
+6 |
石坂正 |
15 |
7 |
5 |
10 |
|
ヘヴンリーロマンス |
牝 |
5 |
55.0kg |
松永幹夫 |
2:22.7 |
1/2馬身 |
508Kg |
-2 |
山本正司 |
8 |
8 |
6 |
12 |
[外] |
バゴ |
牡 |
4 |
57.0kg |
T.ジレ |
2:22.8 |
1/2馬身 |
488Kg |
前走計量不能 |
J.ピース |
6 |
9 |
8 |
17 |
|
スズカマンボ |
牡 |
4 |
57.0kg |
安藤勝己 |
2:22.9 |
クビ |
488Kg |
+8 |
橋田満 |
10 |
10 |
1 |
2 |
(外) |
タップダンスシチー |
牡 |
8 |
57.0kg |
佐藤哲三 |
2:23.1 |
1 1/4馬身 |
510Kg |
-10 |
佐々木晶三 |
7 |
11 |
2 |
4 |
|
アドマイヤジャパン |
牡 |
3 |
55.0kg |
横山典弘 |
2:23.2 |
3/4馬身 |
478Kg |
+4 |
松田博資 |
4 |
12 |
4 |
7 |
[外] |
ベタートークナウ |
せん |
6 |
57.0kg |
R.ドミンゲス |
2:23.4 |
1 1/4馬身 |
426Kg |
前走計量不能 |
G.モーション |
11 |
13 |
2 |
3 |
[外] |
ウォーサン |
牡 |
7 |
57.0kg |
J.スペンサー |
2:23.4 |
ハナ |
480Kg |
前走計量不能 |
C.ブリテン |
16 |
14 |
6 |
11 |
[地] |
コスモバルク |
牡 |
4 |
57.0kg |
D.ボニヤ |
2:23.5 |
1/2馬身 |
500Kg |
+4 |
田部和則 |
12 |
15 |
1 |
1 |
(父) |
マイソールサウンド |
牡 |
6 |
57.0kg |
本田優 |
2:24.0 |
3馬身 |
470Kg |
0 |
西浦勝一 |
18 |
16 |
7 |
15 |
[外] |
キングスドラマ |
せん |
5 |
57.0kg |
E.プラード |
2:25.0 |
6馬身 |
508Kg |
前走計量不能 |
R.フランケル |
13 |
17 |
8 |
18 |
|
ビッグゴールド |
牡 |
7 |
57.0kg |
和田竜二 |
2:25.6 |
3 1/2馬身 |
468Kg |
+2 |
中尾正 |
17 |
18 |
5 |
9 |
(父)(市) |
ストーミーカフェ |
牡 |
3 |
55.0kg |
四位洋文 |
2:25.7 |
3/4馬身 |
490Kg |
+6 |
小島太 |
14 |
ハロンタイム |
12.5 - 10.7 - 11.5 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.4 |
1コーナー |
2,9-18(4,11)15,5,10(3,6,12)8,14,13,7,16-17,1 |
2コーナー |
2,9-18,11,4,15,5(3,10)(6,12)14(7,8)13,16-17-1 |
3コーナー |
2-9-18,11(4,15)(6,10)(5,14)(3,12)(7,8)(16,13)-17-1 |
4コーナー |
2-9-11(18,6)(4,15,10)(5,14)(3,12)(16,7,8)13,17-1 |
<払戻金>
単勝 |
14 |
1,060円 |
3番人気 |
複勝 |
14 |
260円 |
4番人気 |
16 |
180円 |
2番人気 |
08 |
110円 |
1番人気 |
枠連 |
7-8 |
2,020円 |
8番人気 |
馬連 |
14-16 |
3,310円 |
10番人気 |
ワイド |
14-16 |
1,130円 |
11番人気 |
08-14 |
450円 |
3番人気 |
08-16 |
310円 |
1番人気 |
馬単 |
14-16 |
6,330円 |
17番人気 |
3連複 |
08-14-16 |
1,850円 |
2番人気 |
3連単 |
14-16-08 |
15,450円 |
37番人気 |
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勝 馬 |
[外]アルカセット(Alkaased) [牡5・鹿毛]
父:Kingmambo
母:Chesa Plana |
馬 主 |
M.チャールトン氏 |
生産地
| 米国 |
Breeder |
Clovelly Farms |
戦 績 |
16戦6勝
(日本 1戦1勝)
(海外 15戦5勝) |
獲得賞金 |
323,864,000円
(日本 253,864,000円)
(海外 約70,000,000円) |
主な勝鞍 |
重賞3勝目
H17 |
ジョッキークラブS(G2)[英] |
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サンクルー大賞典(G1)[仏] |
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騎 手 |
L.デットーリ:3勝目
|
調教師 |
L.クマーニ:初勝利
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※戦績・獲得賞金は2005年ジャパンカップ(GI)終了時点
※USA$1=103円
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【外国人騎手のコメント】
○J.スペンサー騎手 3番ウォーサン号 13着
馬の状態は悪くはなかったと思うが、4角を回った所で脚が止まってしまった。馬場が少し硬かったかな。
○K.ファロン騎手 6番ウィジャボード号 5着
ちょっと早目に仕掛けたが、いいレースだった。一流の牡馬に混じってのレースだったので、よく頑張ったと思う。前回騎乗したブリーダーズカップ(2004 BCフィリー&メアターフ)ではあそこからもうひと伸びしていたが…。
○R.ドミンゲス騎手 7番ベタートークナウ号 12着
道中は馬をできる限りリラックスさせようと努めた。直線に入ってからの伸びに期待したが、今日はうまくいかなかった。
○T.ジレ騎手 12番バゴ号 8着
レース中に他馬と接触し、左後肢を負傷した。それが(この着順となった)最大の要因かな。
○L.デットーリ騎手 14番アルカセット号 1着
金曜日に調教に乗った感触が、馬がとてもフレッシュだったので、口に出さなかったけど、勝てると思った。ゴールして自分の直感では勝ったと思ったけど、写真判定が長かったので、心配したよ。昔からの付き合いのあるクマーニ調教師の馬で勝てて嬉しい。
○E.プラード騎手 15番キングスドラマ号 16着
道中は思った通りの位置取りで進められたが、直線ではすでに力がなかった。この馬には少し距離が長かったかも知れない。
【アルカセット号の古川大輔厩務員のコメント】
レースはスタンドで見てました。ゴール前は叫びましたが、何を叫んだのか覚えていません。たぶん、馬の名前を叫んでいたんだと思います。日本語を使わない環境なので、いつも世話しているときは、太郎と呼んでいるのですが、でも、今日はアルカセットと叫んでいたと思います。今は、感無量です。
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