過去10年で1番人気は1勝のみ

過去10年で単勝1番人気馬は1勝のみで、3着以内の数も計3回とあまり活躍できていない。ただし、2番人気馬が3着以内7回、4番人気馬が同6回と、3着以内馬30頭中20頭は4番人気以内の馬だったので、軸馬を選ぶ際には上位人気馬を重視するほうが得策といえそうだ。また、6番人気以下の馬も9頭が3着以内に入っていることから、下位人気馬が上位に食い込むケースも想定しておきたい。〔表1〕

前走オープンクラス組は過信禁物

過去10年の前走別成績を見ると、前走が1勝クラスだった馬が4勝、新馬戦だった馬も3勝を挙げ、オープンクラスだった馬は2勝にとどまっている。前走がGⅠだった馬が〔0・1・3・11〕と優勝できていないことからも、前走がオープンクラスだった馬を過度に信頼するのは避けた方が賢明だろう〔表2〕

前走マイル組が中心

過去10年の前走の距離別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち20頭は前走が当レースと同じ1600メートルだった。また、前走が1800メートル以上だった距離短縮馬も3着内率が31.6%と侮れない成績となっている。一方で、前走が1400メートル以下だった距離延長馬は、3着内率が10.0%にとどまっているので、やや割り引いた方がよさそうだ。〔表3〕

デビュー戦の人気と着順に注目

2018年以降の優勝馬7頭は、デビュー戦で2番人気以内に支持され2着以内に入っていた。また、この7頭はいずれもデビュー戦の出走頭数が11頭以上だった。今年の出走馬の中でこれに該当する馬がいたら注目しておきたい。〔表4〕

（河野　道夫）