今週の注目レース

阪神カップ(GⅡ)

阪神競馬場 1400メートル(芝)定量 3歳以上オープン

データ分析

スプリンターとマイラーが暮れの仁川で共演

阪神Cは今年が20回目と比較的歴史の浅い重賞だが、例年ハイレベルなメンバーが集い、過去の優勝馬にはGⅠ・6勝を挙げたグランアレグリアをはじめ、キンシャサノキセキ、リアルインパクトといった芝1600メートル以下のGⅠウイナーが名を連ねている。京都競馬場で行われた昨年を含む過去10年の結果を参考に、その特徴を探っていく。

人気薄の馬も侮れない

過去10年の単勝人気別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中16頭が3番人気以内と、上位人気の成績が悪いわけではないものの、6番人気以下の馬も9頭が3着以内に入っている。10番人気以下の馬が1着と3着に入った2018年のように、人気薄の馬が複数馬券に絡んだこともある。上位人気馬は無視できないが、伏兵にも十分チャンスがありそうだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
2番人気 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0%
3番人気 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
4番人気 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
5番人気 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
6〜9番人気 1-3-1-35 2.5% 10.0% 12.5%
10番人気以下 1-0-3-77 1.2% 1.2% 4.9%

前走GⅠ組とGⅡ組に注目

過去10年の前走別成績を見ていくと、3着以内馬延べ30頭中15頭は前走がJRAのGⅠだった。レース別ではマイルチャンピオンシップ組が8頭、スプリンターズS組が5頭と続く。なお、GⅡ組は馬券に絡んだ8頭中5頭が当レースと同じ芝1400メートルのスワンS組で、この5頭は全て2021年以降の出走馬だった。前走で秋競馬におけるマイル・スプリント路線の頂上決戦に参加していた馬や、スワンSに出走していた馬に注目したい。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 5-6-4-36 9.8% 21.6% 29.4%
GⅡ 3-1-4-26 8.8% 11.8% 23.5%
GⅢ 1-1-1-27 3.3% 6.7% 10.0%
オープン特別 1-1-1-41 2.3% 4.5% 6.8%
3勝クラス 0-0-0-7 0% 0% 0%
地方のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
海外のレース 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

マイル以下の重賞ウイナーが活躍

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち22頭は、芝1600メートル以下のJRA重賞勝ち馬だった。2018年に単勝11番人気の低評価を覆して優勝したダイアナヘイローをはじめ、6番人気以下で連対を果たした5頭全てにこの実績があったので、該当する馬は甘く見ない方がいいだろう。〔表3〕

〔表3〕芝1600メートル以下のJRA重賞で優勝した実績の有無別成績(過去10年)
実績の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-5-73 9.5% 17.9% 23.2%
なし 1-2-5-68 1.3% 3.9% 10.5%
ウインファイブ対象レース
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近年はGⅠ好走馬が強い

過去10年の優勝馬10頭のうち、2015年のロサギガンティアを除く9頭は芝1600メートル以下のJRA重賞を勝っていた。さらに、2019年以降の優勝馬6頭には芝1600メートル以下のGⅠで3着以内に入った実績もあった。実績上位の馬が順当に勝利を収める傾向が高いようだ。〔表4〕

(高那実 マヤ)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の芝1600メートル以下のGⅠ3着以内実績(過去6年)
年度 優勝馬 芝1600m以下のGⅠ3着以内
2019年 グランアレグリア 桜花賞1着など
2020年 ダノンファンタジー 阪神ジュベナイルフィリーズ1着
2021年 グレナディアガーズ 朝日杯フューチュリティS1着など
2022年 ダイアトニック 高松宮記念3着
2023年 ウインマーベル スプリンターズS2着
2024年 ナムラクレア 高松宮記念2着など

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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