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ビッグタイトルへとつながっていく注目のシリーズ開幕戦
2024年の函館スプリントSで重賞初制覇を果たしたサトノレーヴは、次走のキーンランドCも制して同年のサマースプリントシリーズチャンピオンとなった。さらに、2025年には高松宮記念を勝ってGⅠウイナーの仲間入りを果たしている。今夏のサマースプリントシリーズだけでなく、今秋以降の古馬スプリント戦線を展望するうえでも見逃せない一戦だ。今回は札幌競馬場で行われた2021年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
上位人気馬はそれなりに堅実
過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち21頭を5番人気以内の馬が占めている。一方、6番人気から10番人気の馬は3着内率が10.6%に、11番人気以下の馬は同7.8%にとどまっている。人気薄の馬が波乱を演出した例もあるとはいえ、上位人気馬は相応に高く評価するべきだろう。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 2-1-3-4 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
| 2番人気 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 3番人気 | 3-0-2-5 | 30.0% | 30.0% | 50.0% |
| 4番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 6〜10番人気 | 0-3-2-42 | 0% | 6.4% | 10.6% |
| 11番人気以下 | 1-1-2-47 | 2.0% | 3.9% | 7.8% |
比較的若い馬が好成績
過去10年の年齢別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち23頭を5歳以下の馬が占めている。また、3歳馬は3着内率が33.3%に、4歳馬は同32.1%に達している。若い馬ほど信頼できるレースといえそうだ。〔表2〕
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 3-2-1-12 | 16.7% | 27.8% | 33.3% |
| 4歳 | 3-1-5-19 | 10.7% | 14.3% | 32.1% |
| 5歳 | 4-2-2-39 | 8.5% | 12.8% | 17.0% |
| 6歳 | 0-3-0-24 | 0% | 11.1% | 11.1% |
| 7歳 | 0-2-1-10 | 0% | 15.4% | 23.1% |
| 8歳 | 0-0-0-8 | 0% | 0% | 0% |
| 9歳 | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
| 10歳以上 | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
近年は特に前走好走馬が優勢
過去10年の前走の着順別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち18頭を前走4着以内の馬が占めている。なお、2021年以降の過去4年に限ると、4着以内だった馬は〔4・3・2・16〕(3着内率36.0%)、5着以下だった馬は〔0・1・2・36〕(同7.7%)である。前走で好走したばかりの、勢いに乗っている馬を重視するべきだろう。〔表3〕
(伊吹 雅也)
| 前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1着 | 2-2-3-20 | 7.4% | 14.8% | 25.9% |
| 2着 | 1-2-0-4 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
| 3着 | 3-1-1-4 | 33.3% | 44.4% | 55.6% |
| 4着 | 0-1-2-6 | 0% | 11.1% | 33.3% |
| 5着 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
| 6〜10着 | 2-1-2-24 | 6.9% | 10.3% | 17.2% |
| 11着以下 | 2-3-2-53 | 3.3% | 8.3% | 11.7% |
