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牝6歳
調教師:長谷川浩大(栗東)
前走の高松宮記念は、中団から鋭く伸びて0秒1差の2着。3年連続の2着となり、GⅠ初制覇まであと少しのレースが続いている。これまで芝の短距離重賞を5勝。函館参戦は2022年の当レースV以来となる。
2歳時から重賞戦線で活躍し、昨年暮れの阪神Cで重賞5勝目を挙げた。今年初戦の高松宮記念は、中団後ろの追走からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)をマークするも、サトノレーヴに惜敗。騎乗したC.ルメール騎手は「すごくいい競馬でしたし、精いっぱい走ってくれています」とパートナーを称えた。その後は函館スプリントSを目標に調整。北海道シリーズは2022年函館スプリントS1着、2023年キーンランドC1着、2024年キーンランドC5着に続いての参戦。実績のある洋芝で5年連続となる重賞Vを飾り、念願のGⅠ制覇へ弾みをつけたいところだ。
牝4歳
調教師:武英智(栗東)
芝1200メートルでは4戦4勝と負けなし。これまで出走した重賞2レースは2023年デイリー杯2歳S7着、2024年フィリーズレビュー13着と結果を出せなかったが、得意な距離ならチャンスがありそうだ。
函館には昨年に続く参戦。昨年の1勝クラス・下北半島特別(函館・芝1200メートル)では、武豊騎手とのコンビで逃げ切り勝ちを収めた。勝ち時計1分08秒1は前週に行われた函館スプリントSより0秒3速い好時計。非凡なスピードを発揮していた。近2戦を連勝してオープンクラス入り。前走の3勝クラス・アクアマリンS(中山・芝1200メートル)の勝ち時計1分07秒4は、前日のオーシャンSより0秒3遅いだけだった。芝1200メートルは4戦全勝で、時計的にも重賞レベルのパフォーマンスを見せている。コンビ復活の武豊騎手とは3戦2勝と好相性で、名手を背に重賞初制覇を狙う。
牝3歳
調教師:新谷功一(栗東)
ダートでデビュー3連勝を飾った素質馬。昨年12月の全日本2歳優駿(JpnⅠ・川崎・ダート1600メートル)でビッグタイトルも手にした。芝は初挑戦となるが、3歳牝馬で52キログラムの斤量は魅力だ。
キャリア4戦は全てダート戦に出走。昨年の全日本2歳優駿(JpnⅠ)では、2番手追走から3コーナーで先頭に立ってしぶとく押し切った。デビュー3連勝の勢いに乗り、海外遠征した前走のサウジダービー(G3・サウジアラビア・ダート1600メートル)では好スタートから先行するも、失速して7着に敗れた。帰国後は間隔を取って立て直し、5月28日には栗東坂路で4ハロン49秒7の好時計をマーク。今回が芝初挑戦となるが、半姉スティールブルー(父ルーラーシップ)は3勝のうち芝で2勝を挙げ、アルテミスS3着の成績を残している。本馬も血統的にはこなせる可能性を秘めている。
牡8歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
昨年の函館スプリントSは59キログラムの斤量で2着に好走。その後もアイビスサマーダッシュ2着、今年のオーシャンS3着と短距離重賞で上位争いに加わっている。2023年スワンS以来となる久々の勝利を目指す。
2歳時から重賞戦線で活躍するも、3歳秋以降は3勝クラスでなかなか勝ち切れず、オープンクラスに返り咲いたのは5歳の秋だった。6歳時の2023年にはスワンSで待望の重賞初制覇を果たした。昨年の函館スプリントSは好位からしぶとさを発揮して2着に好走。勝ち馬サトノレーヴは今年の高松宮記念を勝っており、強敵相手に食い下がった走りは評価できる。8歳となった今年も3月のオーシャンSで3着に食い込み、年齢的な衰えは感じさせない。1年前より1キログラム軽くなった58キログラムの斤量なら、リベンジの可能性は十分にあるだろう。
牝4歳
調教師:田島俊明(美浦)
キャリア11戦で全て4着以内の堅実派。昨年7月に芝へ転向して素質が開花した。重賞に出走した今年の2戦もシルクロードS4着、愛知杯3着と上位争い。伸び盛りの4歳牝馬が重賞タイトル獲得に挑む。
デビューから昨年春まではダート路線を歩み、昨年7月の1勝クラス(福島・芝1200メートル)で芝に転向すると3馬身差で快勝。芝の条件クラスでは4戦して3勝(3着1回)を挙げ、同年12月にオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦だった今年のシルクロードSは中団から伸びて4着。1番人気に支持された前走の愛知杯は直線で追い上げ、見せ場をつくるも3着だった。重賞でも通用するポテンシャルは証明済み。半姉レイハリア(父ロードカナロア)は、未勝利から2021年の葵S、キーンランドCを含む4連勝を果たした。血統的にも、本馬もさらに上が目指せるはずだ。
牝6歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
全5勝を北海道シリーズ(札幌2勝、函館3勝)で挙げている現役屈指の洋芝巧者。昨年はオープン特別・青函S(函館・芝1200メートル)を制した。4年連続の北海道開催参戦で重賞初制覇を目指す。
芝1200メートル戦は〔5・2・0・5〕の好成績。そのうち函館で3戦3勝、札幌では3戦2勝で、唯一敗れた昨年のキーンランドCも4着と崩れてはいない。当時は5着ナムラクレア、6着ビッグシーザーなどの強敵に先着。ここまで北海道で出走した7戦(ダート1戦含む)は全て前走からプラス体重で出走しており、現地での調整がうまくいっているようだ。初の1400メートル戦だった前走の愛知杯は7着に敗れたが、その後は4年連続の参戦となる北海道開催を目指して入念に乗り込んできた。得意な洋芝なら、重賞初制覇のチャンスは十分にあるはずだ。
牡4歳
調教師:梅田智之(栗東)
芝1200メートルのオープンクラスでは〔1・2・1・4〕の成績。そのうち勝ち時計が1分07秒4以内だった4レースでは全て3着以内に好走している。得意とする速い時計が出やすい馬場コンディションならチャンスがありそうだ。
安定した先行力を生かし、デビューから5戦連続で連対した堅実派。重賞初挑戦だった昨年の葵Sも2番手追走から2着に粘った。昨年12月のラピスラズリS(リステッド・中山・芝1200メートル)では、初めて逃げる形を取って押し切り勝ち。久々の重賞だった今年初戦のシルクロードSは先手を取り切れず14着に敗れたが、続くオーシャンSでは4コーナー先頭の競馬で2着に好走した。前走の高松宮記念(18着)では大舞台を経験。キャリア12戦のうち良馬場だった9戦では〔3・4・1・1〕の好成績で、開幕週の芝コンディションも歓迎と言えるだろう。立ち回りのうまさを生かして粘り込む。
(寺下 厚司)
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