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ダートの頂上決戦に向けた重要な一戦
根岸SはフェブラリーSの前哨戦で、過去10年の優勝馬からモーニン(2016年)、ノンコノユメ(2018年)、モズアスコット(2020年)、レモンポップ(2023年)と4頭が本番も制している。ここを勝ち、上半期のダート王に名乗りを上げるのはどの馬か。過去10年の結果を参考に、レースの特徴を探る。
上位人気馬が好成績
過去10年では単勝1番人気が6勝を含む8連対をマークし、2番人気は3着内率が70.0%と高くなっている。1番人気と2番人気がそろって4着以下に敗れたことはないので、馬券の軸は2番人気以内の馬から選びたい。ただ、6番人気以下の馬が3着以内に8頭入っているので、相手候補には下位人気馬も入れておいた方がいいだろう。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 6-2-0-2 | 60.0% | 80.0% | 80.0% |
| 2番人気 | 1-2-4-3 | 10.0% | 30.0% | 70.0% |
| 3番人気 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 4番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
| 6〜9番人気 | 2-2-1-35 | 5.0% | 10.0% | 12.5% |
| 10番人気以下 | 0-1-2-64 | 0% | 1.5% | 4.5% |
JRA重賞からの臨戦馬が中心
過去10年の前走別成績を見ていくと、ダートのレースに限れば武蔵野S組とチャンピオンズC組が共に40%以上の3着内率をマークしている。カペラS組は好走率が目立たないが、2番人気以内であれば〔2・1・0・0〕と高い信頼度を誇る。一方、オープン特別組は11頭が3着以内に入っているものの優勝がないので、馬単や3連単を買う際にはこの点に注意すべきだろう。〔表2〕
| 前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| チャンピオンズC | 2-1-3-9 | 13.3% | 20.0% | 40.0% |
| マイルCS | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
| 武蔵野S | 3-2-1-8 | 21.4% | 35.7% | 42.9% |
| カペラS | 2-1-0-17 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
| 兵庫ゴールドT | 1-0-0-12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
| オープン特別 | 0-5-6-53 | 0% | 7.8% | 17.2% |
| 3勝クラス | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 上記以外 | 0-1-0-23 | 0% | 4.2% | 4.2% |
- 注記:リステッドはオープン特別に含む
コース実績がものをいう
過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち17頭は、東京のダート重賞で3着以内に入った経験を持つ馬だった。この経験を持つ馬は2番人気以内であれば〔4・4・2・3〕(3着内率76.9%)と、馬券に絡む確率がかなり高くなっている。〔表3〕
| 経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| あり | 5-6-6-30 | 10.6% | 23.4% | 36.2% |
| なし | 5-4-4-97 | 4.5% | 8.2% | 11.8% |
血気盛んな8歳馬
過去10年において10番人気以下で好走した3頭には、8歳という共通点があった。8歳馬は勝利こそないものの、過去10年で5頭が3着以内に入っている。好走率は若いほど高い傾向にあるのは確かだが、8歳という年齢を理由に軽視するのは避けたいところだ。〔表4〕
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 3-2-2-11 | 16.7% | 27.8% | 38.9% |
| 5歳 | 4-2-2-25 | 12.1% | 18.2% | 24.2% |
| 6歳 | 3-3-3-31 | 7.5% | 15.0% | 22.5% |
| 7歳 | 0-1-0-32 | 0% | 3.0% | 3.0% |
| 8歳 | 0-2-3-18 | 0% | 8.7% | 21.7% |
| 9歳以上 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |

- 勝ち馬を探せ! FOR THE WIN
前走の単勝人気と着順をチェック
過去10年の優勝馬の中で3勝を挙げているJRA・GⅠ組は、前走の単勝人気・着順とも不問だが、それ以外のレースから臨んだ馬はこれらが重要になってくる。残る7頭の優勝馬はいずれも前走で1番人気に支持されたうえ、3着以内に入っていた。JRA・GⅠ以外から臨む馬は前走の人気と着順に注目したい。〔表5〕
(高那実 マヤ)
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 年度 | 優勝馬 | 前走 | 前走の単勝人気 | 前走の着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | エアハリファ | 武蔵野S(GⅢ) | 1番人気 | 2着 |
| 2016年 | モーニン | 武蔵野S(GⅢ) | 1番人気 | 3着 |
| 2017年 | カフジテイク | チャンピオンズC(GⅠ) | 11番人気 | 4着 |
| 2018年 | ノンコノユメ | チャンピオンズC(GⅠ) | 6番人気 | 9着 |
| 2019年 | コパノキッキング | カペラS(GⅢ) | 1番人気 | 1着 |
| 2020年 | モズアスコット | マイルCS(GⅠ) | 7番人気 | 14着 |
| 2021年 | レッドルゼル | カペラS(GⅢ) | 1番人気 | 2着 |
| 2022年 | テイエムサウスダン | 兵庫ゴールドT(JpnⅢ) | 1番人気 | 1着 |
| 2023年 | レモンポップ | 武蔵野S(GⅢ) | 1番人気 | 2着 |
| 2024年 | エンペラーワケア | 御影S(3勝クラス) | 1番人気 | 1着 |
