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牡5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
2023年のきさらぎ賞を制して、皐月賞(9着)、日本ダービー(10着)にも駒を進めた実力馬。しばらく勝ち星から遠ざかっていたが、3走前からダートに矛先を向けて3戦2勝と、充実著しい。ここは主役候補に挙げられる。
初ダートとなった3走前のオープン特別・コールドムーンS(中京・ダート1400メートル)は中団を進み、メンバー中最速となる上がり3ハロン36秒0(推定)の末脚で豪快に突き抜けて4馬身差の快勝。2走前のベテルギウスS(リステッド・京都・ダート1800メートル)は400メートルの距離延長が影響したか7着に敗れたが、前走のすばるS(リステッド・中京・ダート1400メートル)では距離を戻し、好位追走から鮮やかに抜け出して3馬身差で快勝した。芝も含め左回りで高いパフォーマンスを発揮しており、距離は折り合い面から1400メートル、1600メートルあたりがベストだろう。前走から2キログラムの斤量減は好材料で、重賞でも首位争いが濃厚だ。
牡6歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
重賞3勝の実績馬。今回はブリーダーズCスプリント(G1・アメリカ・ダート1200メートル、9着)以来で、3か月の休み明けとなる。2走前に607キログラムの馬体重で勝利を挙げているが、超大型馬だけに仕上がりがポイントになりそうだ。
初の海外遠征となった3走前のドバイゴールデンシャヒーン(G1・UAE・ダート1200メートル)は、世界の快速馬がそろうなかでハナを奪取。優勝馬タズは別格の強さだったが、本馬も直線でしぶとい粘り腰を発揮して2着に好走した。断然の1番人気に支持された2走前のクラスターC(JpnⅢ・盛岡・ダート1200メートル)は、抜群のダッシュ力でハナを主張。直線もスピードが緩まず、クロジシジョー(2着)の追い上げを振り切って重賞3勝目を飾った。前走のブリーダーズCスプリント(G1)は9着に敗れたが、本来の競馬ができなかったもので度外視できる結果だろう。帰国初戦で本領発揮を期待したい。
牡6歳
調教師:岡田稲男(栗東)
昨年はオープン特別を連勝したほか、重賞で3度の連対を果たして充実の1年となった。全6勝中5勝が1200メートルで、1400メートルへの出走は2022年5月以来になるが、脚質から直線の長い東京コースは歓迎と言えるだろう。
2走前のオープン特別・室町S(京都・ダート1200メートル)は、中団やや後方を追走。3コーナー過ぎから外を回って押し上げ、直線はドンアミティエ(3着)と併せるように脚を伸ばして、一度先頭のシーン。ゴール寸前でイスラアネーロにかわされたが、58キログラムのハンデを背負っていたことを踏まえれば、勝ちに等しいクビ差の2着だったと言えるだろう。前走のカペラSは、4コーナー9番手から猛然と追い上げて2着に好走。1200メートルに良績が集中しているが、1400メートルでも勝ち鞍があるように距離は守備範囲。堅実な末脚を武器に、念願の重賞タイトル獲得を狙う。
牡8歳
調教師:西園正都(栗東)
前走のJBCスプリント(JpnⅠ・佐賀・ダート1400メートル)で待望のビッグタイトルを獲得した。根岸Sは今年で4年連続の出走。2022年の3着が最高着順だが、全8勝中5勝を挙げる東京はベストの舞台だ。59キログラムの斤量を背負うが、底力に期待したい。
7歳時の昨年は、フェブラリーSで勝ち馬と0秒2差の4着と健闘し、かしわ記念(JpnⅠ・船橋・ダート1600メートル)では2着に好走。6月のさきたま杯(JpnⅠ・浦和・ダート1400メートル)では4着に入った。秋はマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡・ダート1600メートル、6着)をステップに、前走のJBCスプリント(JpnⅠ)へ。レース序盤は中団後方で脚をため、向正面半ばから外を回って一気に押し上げると、3コーナーで先頭へ並びかけた。最後はチカッパとの追い比べをハナ差制し、GⅠ・JpnⅠ9度目の挑戦で初のタイトルを獲得した。実戦タイプで追い切りの動きは目立たないが、乗り込み量は十分。力を出せる態勢が整った。
牡5歳
調教師:安田翔伍(栗東)
デビュー時から40キログラム近く増えた馬体重が成長力の証明で、昨秋は東京・ダート1400メートルで3勝クラスとオープン特別を連勝して本格化を遂げた。初の重賞挑戦になるが、ポテンシャルの高さは引けを取らない。
5か月の休み明けとなった2走前の3勝クラス・テレビ静岡賞(東京・ダート1400メートル)は、脚をためて中団を追走。4コーナーでスムーズに外へ出すと、直線は鮮やかな差し切りで1分22秒7の好タイムをマークして快勝した。1番人気に支持された前走のオープン特別・霜月S(東京・ダート1400メートル)では、正攻法のレース運びからメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で力強く抜け出して連勝を飾った。デビューから一貫して左回りの1400メートルを使われており、根岸Sはベストの舞台。まだ成長の余地を残しているだけに、さらなる飛躍も期待できそうだ。
牡5歳
調教師:上村洋行(栗東)
昨年は根岸Sで2着に入り、前走のオープン特別・ペルセウスS(東京・ダート1400メートル)で6勝目をマーク。約3か月の休み明けだが、調教では好調時と遜色のない動きを見せており、重賞制覇に向けて機は熟した。
4歳初戦となった昨年の根岸Sは、勝ったエンペラーワケアには離されたものの、2番手追走からしぶとく粘って2着に好走。その後の2戦は8着、10着に敗れ、約5か月の休養で立て直しを図った。前走のオープン特別・ペルセウスSは、好スタートから2番手をキープ。ラスト200メートル付近で先頭に躍り出ると、追いすがるエミサキホコル(2着)を力強く振り切り、1馬身1/4差をつけて快勝した。中間は本レースを目標に熱心な乗り込みを消化。左回りでは掲示板(5着以内)を外していない抜群の安定感を誇っており、いつものパフォーマンスならば好勝負必至だ。
牡5歳
調教師:木村哲也(美浦)
前走のクラスターC(JpnⅢ・盛岡・ダート1200メートル)は、盛岡への遠征や初距離も影響したのか6着に敗れたが、東京・ダートでは4戦全勝の実績を誇っている。約5か月半ぶりの実戦だが、乗り込み量は豊富で仕上げに抜かりはない。
2走前のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)は、スタートがひと息だったが、二の脚で挽回して好位のインを追走。断然人気のエンペラーワケア(2着)とは2キログラムの斤量差があったとはいえ、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒8(推定)の末脚で力強く突き放し、1分21秒9の好タイムで快勝した。前走のクラスターC(JpnⅢ、6着)はスタートで後手を踏んだうえ、初の1200メートルで流れに乗り切れなかっただけに度外視できるだろう。ゲートに課題は残るが、重賞のメンバーに入ってもポテンシャルは互角以上。改めて注目したい。
牝6歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
末脚に磨きをかけ、前走のオープン特別・ギャラクシーS(京都・ダート1400メートル)で7勝目をマーク。GⅠの前哨戦で好メンバーがそろったが、直線の長い東京コースはベスト。前が止まる展開になれば勝機もありそうだ。
2走前のオープン特別・ペルセウスS(東京・ダート1400メートル)は、後方2番手で直線勝負に徹したが、末脚不発の9着に敗れた。前走のオープン特別・ギャラクシーSは、離れた最後方でじっくり脚を温存。4コーナーで大外へ持ち出すと、レースの上がり3ハロンタイムを2秒0上回る35秒0(推定)の豪脚で一気に差を詰め、ゴール寸前でウェイワードアクト(2着)を測ったように差し切った。昨年の根岸Sは先行勢が上位を占める流れとなり8着に敗れたが、瞬発力に特化した個性派。侮れない存在だ。
(京増 真臣)
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