伏兵の台頭に注意

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気馬と2番人気馬は、それぞれ3着内率が60.0%に達している。一方、6番人気から10番人気の馬が3着以内に12頭入っている。11番人気以下の馬が3着以内に入った例はないものの、伏兵の台頭を警戒しておくべきレースといえるだろう。〔表1〕

キャリア4戦以内の馬が中心

過去10年の通算出走数別成績を見ると、3着以内馬30頭中29頭をキャリア4戦以内の馬が占めており、優勝馬に限れば全てキャリア3戦以内だった。キャリア5戦以上の馬は割り引きが必要だ。〔表2〕

前走の着順とタイム差に注目

過去10年の出走馬の前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績を見ると、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬は、3着内率が4.4%にとどまっている。前走で勝ち馬に0.5秒以上のタイム差をつけられてしまった馬は、過信禁物とみるべきだろう。〔表3〕

前走の距離が長かった馬ほど好成績

前走の距離別成績を見ると、前走の距離が長かった馬ほど3着内率が高くなっている。前走が短い距離のレースだった馬は、扱いに注意した方がよさそうだ。〔表4〕

8番人気以下の馬は優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも単勝7番人気以内だった。8番人気以下の伏兵が勝つ可能性は低いとみておきたい。また、この10頭は通算出走数が3戦以内だった点、前走の距離が1800メートル以上だった点も共通している。〔表2〕、〔表4〕で挙げた傾向も考慮するべきだろう。〔表5〕

（伊吹　雅也）