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牡3歳
調教師:田中博康(美浦)
半兄に2023年天皇賞(春)を制したジャスティンパレス(父ディープインパクト)などがいる良血馬。本馬も才能は非凡で、メイクデビュー東京(芝2000メートル)も圧巻の勝利だった。1戦1勝馬でも、堂々と中心を担う。
単勝オッズ1.3倍の1番人気に応えたメイクデビュー東京。抜群のスタートを切って前へ。なかなか隊列が決まらなかったが、力むことなくスッと好位に収まった。直線は馬群の狭いスペースを力強く抜け出すと、一気にトップスピードへ。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で2着馬を2馬身1/2突き放した。騎乗したC.ルメール騎手は「いい瞬発力を見せてくれました。すごくいい感じだったし、これからが楽しみです」と、ポテンシャルを高く評価した。2023年セレクトセールにおいて3億4100万円(消費税込み)で取引された期待馬。この先の大舞台での活躍もイメージできる器だ。馬名の由来は「王様の+人名より」。
牡3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
叔父は2021年ホープフルSを制したキラーアビリティ。本馬は今回と同舞台の1勝クラス・葉牡丹賞で、2歳コースレコード決着のハナ差2着に好走した。舞台適性の高さは証明済みで、重賞でも上位争いが濃厚だ。
前走の1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)は最内枠から後方まで下げると、途中から外に進路を求めた。3コーナー過ぎから鞍上の手が動いたが、最後までしぶとく伸び、ゴール前は3頭での激しい追い比べの結果2着となった。速い時計の出やすい馬場コンディションではあったが、走破タイムの1分58秒8は例年の皐月賞優勝レべル。大型馬の休養明けで、前走比12キログラム増の馬体重だったことを考慮すれば、ここは反応面が良化しそうなイメージもある。パワー十分の馬格を備え、開催が進んだ中山の芝も合いそうだ。馬名の由来は「ドイツ、ザクセン州にある、レンガでできた世界最大の鉄道橋」。
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
全姉は2020年ブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1・アメリカ)などを優勝したアウダーリャ。本馬は前走の未勝利(京都・芝2000メートル)で、強気の仕掛けを見せて5馬身差で快勝した。ここでもチャンス十分の素質馬だ。
2番人気で勝利を手にした前走の未勝利。スピードの違いで先頭を奪うと、息を入れながらの逃げ。4コーナーは直後で苦しくなった2番手の馬とは対照的に余裕たっぷりの手応えでスッと差を広げると、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒0をマークして後続に5馬身差をつけた。京成杯は過去10年で前走京都組が連対率33.3パーセント。2016年プロフェット、2024年ダノンデサイルと、関西の素質馬が遠征で勝利を挙げている。2023年セレクトセールで2億9700万円(消費税込み)で取引された期待馬で、ヨーロッパ由来の良質な母系の持ち主。豊富なスタミナで初タイトル奪取を目指す。馬名の由来は「奇跡(タイ語)」。
牡3歳
調教師:高野友和(栗東)
近親にGⅠ4勝を挙げたクロノジェネシスなどの活躍馬がいる重厚な母系の出身。本馬は前走の未勝利(中京・芝2000メートル)を隙のない内容でV。初戦から心身の成長を示し、ここも楽しみが大きい。
中京・芝2000メートルのデビュー2戦で3着、1着。単勝オッズ2.2倍の1番人気に支持された前走の未勝利は道中でポジションを押し上げ、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚で差し切り勝ち。デビュー戦からプラス12キログラムと、馬体面での成長も感じさせた。祖母はGⅠで3度の2着があるフサイチエアデール。クロノジェネシスを筆頭に近親にはスタミナ色の強い活躍馬が多い。昨年の京成杯を制し、後にダービーも制したダノンデサイルと同じエピファネイア産駒なのも頼もしい。馬名の由来は「半導体基板の上下を繋ぐ層。本馬の血統が繋がる事を願って」。
牡3歳
調教師:国枝栄(美浦)
半姉は2017年NHKマイルCを優勝し、芝2000メートルの2019年天皇賞(秋)では3着に好走したアエロリット(父クロフネ)。本馬が前走の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル、3着)で見せた末脚は本物だ。
2番人気だった前走の1勝クラス・ベゴニア賞は、中団をリズム良く追走。余裕のあった先行2騎が粘り込む展開となったが、ラストで1頭だけ鋭い伸びを見せて上位2頭をしぶとく追い詰めた。上がり3ハロンタイムはメンバー中最速タイの34秒3(推定)。苦しい展開でも勝ち馬とのタイム差は0秒2で、3着でも悲観する内容ではないだろう。芝1800メートルのメイクデビュー東京をV。距離適性を考えれば、ここでパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。管理する国枝栄調教師は来年2月末の開催をもって定年引退を迎えるため、クラシックは今年がラストイヤー。この先が楽しみになるような走りを期待したい。馬名の由来は「アルジェリアの都市名」。
牡3歳
調教師:藤野健太(栗東)
昨年のデイリー杯2歳Sで、勝ち馬ランフォーヴァウと1/2馬身差の2着に好走した。GⅠに挑んだ前走の朝日杯フューチュリティSは7着に敗れたが、GⅢなら地力上位のはず。先行力を備え、距離延長に対応できれば好勝負可能だ。
前走の朝日杯フューチュリティSは緩い流れではあったが、GⅠメンバーのなかで果敢に好位を追走した。結果は7着も、確かな経験値を得られたはずだ。2走前のデイリー杯2歳Sは2番手追走から、朝日杯フューチュリティSで4着のダイシンラー(3着)を下して2着を確保。騎乗した田口貫太騎手は「ゲートを出て向正面で折り合いもついて、最後はしっかりと伸びました」と、走りを評価した。父は芝2400メートルの2008年ジャパンカップを優勝したスクリーンヒーロー。デビュー4戦はマイルを走ったが、距離延長で良さが出る可能性を秘めている。馬名の由来は「ドラゴンのブースト」。
牡3歳
調教師:北出成人(栗東)
デビュー5戦目の前走は、芝初挑戦で朝日杯フューチュリティSに出走。15番人気だったが、8着に頑張った。ここは芝への慣れが見込める一戦。相手なりに戦えるタイプだけに、軽視は禁物だろう。
初の芝レースが強敵ぞろいとなった前走の朝日杯フューチュリティS。単勝オッズ297.9倍の15番人気という評価だったが、芝のスピードに臆することなく好位を追走。最後まで懸命に走り抜いて8着に入った。騎乗した秋山稔樹騎手も「芝でもダートでも走れると思います」と話していた。ここまでの2勝は、ダート1000メートルのメイクデビュー小倉とダート1400メートルの1勝クラス・なでしこ賞(京都)だが、前走の走りを見れば芝でも楽しみは十分。祖母が2012年スパーキングレディーC(JpnⅢ)を勝ったスティールパスと、確かな母系も侮れない。馬名の由来は「宇宙(ラテン語)+嵐。嵐を呼ぶ馬」。
牡3歳
調教師:杉山佳明(栗東)
全姉が2024年フェアリーSを優勝したイフェイオンという良質な母系の出身。本馬はメイクデビュー京都(芝1600メートル)で鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。マイペースで運べるようなら重賞でも面白い。
4番人気で勝利したメイクデビュー京都。ハナを切ってマイペースを刻むと、直線も余力たっぷり。逃げながらメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒2をマークする完勝劇だった。騎乗した鮫島克駿騎手は「スタートが良かったです。ストレスをかけないように逃げる形になりましたが、終いもしっかり動けていました」と納得の口ぶりだった。京成杯は過去10年で前走・新馬組が最多の4勝をマーク。ポテンシャル通りに初戦を制した素質馬が、2戦目でさらにパフォーマンスを上げてくるパターンがトレンドと言える。陣営は距離が延びても対応可能との見立て。ここでも先行力は侮れない。馬名の由来は「一人乗りのヨットレース名」。
(高木 翔平)
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