6番人気以下の活躍が顕著

過去10年では単勝1番人気の勝利がなく、2番人気も1勝にとどまっている。3着以内馬30頭中16頭が6番人気以下の馬で、さらに10番人気以下の馬が3勝と、大波乱となった年も少なくない。波乱傾向の強い一戦であることを念頭に置いて予想を組み立てるべきだろう。〔表1〕

JRA重賞組の人気馬は過信禁物

過去10年の前走別成績を見ると、前走が未勝利戦だった馬が最多の4勝、1勝クラス組も3勝を挙げるなど、この2組で3着以内馬30頭中20頭を占めている。JRA重賞組も3勝を挙げているが、このうち2勝は10番人気以下の馬によるものだった。また、JRA重賞組は3番人気以内に支持されていた9頭が全て4着以下に敗れていることも覚えておきたい。〔表2〕

前走も芝1600メートルだった馬が中心

過去10年の出走馬の前走の距離別成績を調べてみると、3着以内馬30頭中17頭は前走が芝1600メートルだった。単勝10番人気以下で勝利した3頭もこれに含まれ、いずれも前走の着順は6着以下だった。また、前走芝1800メートル以上組で3着以内に入った4頭のうち3頭も当レースでは8番人気以下だったので、前走が芝1600メートル以上だった馬は、前走の着順や当レースでの人気を気にする必要はなさそうだ。〔表3〕

なお、前走が芝1500メートル以下だった馬は2021年にファインルージュが勝利を収め、ここ2年もメイクアスナッチとマスクオールウィンが2着に入っているが、この3頭を含め、距離延長組は馬券に絡んだ8頭中7頭が前走で1着だった。距離延長組の中で前走が1着だった馬は3着内率が36.8%あるので、該当する馬が出走していれば注目しておきたい。〔表4〕

2戦1勝の馬が狙い目

近年は2戦1勝馬の活躍が目立っており、2017年以降の優勝馬8頭中6頭が2戦1勝で臨んだ馬だった。残る2頭はキャリア3戦または4戦で、ともに2勝馬だった。キャリア3戦以上の馬は2勝していれば一考する価値がありそうだ。〔表5〕

（高那実　マヤ）