今週の注目レース

スポーツニッポン賞中京金杯(GⅢ)

中京競馬場 1600メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

伏兵馬の勝利が続いている年明け最初のJRA重賞

2024年のコレペティトール(単勝8番人気)、2023年のイルーシヴパンサー(同5番人気)、2022年のザダル(同7番人気)、2021年のケイデンスコール(同12番人気)と、ここ4年の京都金杯はいずれも単勝5番人気以下の馬が優勝を果たしており、2021年には3連単122万8010円の高額配当が飛び出した。ハンデキャップ競走らしい波乱含みの一戦と言えそうだ。今回は、京都競馬場で行われた2015年から2020年ならびに2024年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

1番人気馬の成績がいまひとつ

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気馬は連対率が20.0%に、3着内率が40.0%にとどまっている。また、過去10年の3着以内馬30頭中11頭は6番人気以下だった。上位人気馬だけでなく、人気薄の馬にも注目しておくべきだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
2番人気 0-2-2-6 0% 20.0% 40.0%
3番人気 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
4番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
5番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
6〜10番人気 2-1-2-45 4.0% 6.0% 10.0%
11番人気以下 1-2-3-61 1.5% 4.5% 9.0%

6歳以下の馬が中心

過去10年の年齢別成績を見ると、7歳以上の馬は優勝例がなく、3着以内に入った馬も3頭にとどまっている。6歳以下の比較的若い馬を重視した方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 4-2-3-31 10.0% 15.0% 22.5%
5歳 3-3-2-28 8.3% 16.7% 22.2%
6歳 3-3-4-38 6.3% 12.5% 20.8%
7歳 0-1-0-28 0% 3.4% 3.4%
8歳 0-1-1-7 0% 11.1% 22.2%
9歳 0-0-0-5 0% 0% 0%

大敗直後の馬は割り引きが必要

過去10年の前走の着順別成績を見ると、11着以下だった馬は3着内率5.6%と苦戦している。大敗直後の馬は過信禁物とみるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
10着以内 9-9-9-86 8.0% 15.9% 23.9%
11着以下 1-1-1-51 1.9% 3.7% 5.6%

前走での単勝人気も見逃せない

過去10年の前走の単勝人気別成績を見ると、前走で9番人気以下だった馬は3着内率7.0%と苦戦している。直近のレースを比較する際は、そこでの単勝人気もチェックしておいた方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
8番人気以内 9-8-8-71 9.4% 17.7% 26.0%
9番人気以下 1-2-2-66 1.4% 4.2% 7.0%
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前走の4コーナー通過順が明暗を分けそう

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が3番手以下だった。前走の4コーナーを2番手以内で通過していた馬は、勝つ可能性が低いとみておくべきかもしれない。また、この10頭は年齢が6歳以下だった点も共通している。〔表5〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表5〕優勝馬の前走の4コーナー通過順、年齢(過去10年)
優勝馬 前走の4コーナー通過順 年齢
2015年 ウインフルブルーム 3番手 4歳
2016年 ウインプリメーラ 3番手 6歳
2017年 エアスピネル 5番手 4歳
2018年 ブラックムーン 13番手 6歳
2019年 パクスアメリカーナ 5番手 4歳
2020年 サウンドキアラ 9番手 5歳
2021年 ケイデンスコール 10番手 5歳
2022年 ザダル 11番手 6歳
2023年 イルーシヴパンサー 10番手 5歳
2024年 コレペティトール 16番手 4歳

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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