一年の最初に行われる重賞が東西の金杯。ハンデ重賞ということもあり、多様な出走馬がそろう予想の楽しいレースだ。過去10年のデータからレースの傾向を見極めたい。
ハンデ重賞には荒れるイメージがあるが、過去10年の当レースの優勝馬は全て5番人気以内だった。大波乱は意外に少なく、過去10年で馬連万馬券は一度しかない。しかし堅い決着も少なく、馬連10倍未満の決着も一度だけだ。5番人気以内の馬から軸を選び、中穴を狙うのがセオリーだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-1-2-3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
3番人気 | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
6番人気以下 | 0-6-5-100 | 0% | 5.4% | 9.9% |
幅広い年齢の馬が出走するが、過去10年の年齢別成績では7歳以上の馬の好走率が低くなっている。なお、近年は6歳馬が穴をあけることが多く、2024年8番人気2着のククナ、2023年7番人気2着のクリノプレミアム、2022年7番人気2着のスカーフェイスと、7番人気以下の6歳馬が3年連続で2着に入っている。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3-3-2-20 | 10.7% | 21.4% | 28.6% |
5歳 | 4-3-2-23 | 12.5% | 21.9% | 28.1% |
6歳 | 2-4-3-35 | 4.5% | 13.6% | 20.5% |
7歳以上 | 1-0-3-53 | 1.8% | 1.8% | 7.0% |
過去10年では、前走で6着以下に敗れていた馬の好走が少ない。2024年は前走7着のリカンカブールが勝ち、前走10着のククナが2着に入ったが、前走で6着以下だった馬のワンツーは過去10年で一度だけのレアケースだ。基本的には前走5着以内の馬を重視したい。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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5着以内 | 8-7-8-38 | 13.1% | 24.6% | 37.7% |
6着以下 | 2-3-2-93 | 2.0% | 5.0% | 7.0% |
過去10年で好走率が高いのは前走も2000メートルだった馬。その中でもチャレンジCから臨んだ馬は注目で、2019年、2020年、2022年、2024年と近年は高い頻度で連対馬が出ている。〔表4〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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2000m未満 | 2-2-3-40 | 4.3% | 8.5% | 14.9% |
2000m | 7-6-6-63 | 8.5% | 15.9% | 23.2% |
2000m超 | 1-2-1-28 | 3.1% | 9.4% | 12.5% |
近年は1800メートルから2000メートルで実績を残してきた馬の勝利が目立っている。特に、ここ6年の優勝馬は全て1800メートルから2000メートルで4勝以上を挙げていた。〔表1〕のデータと合わせ、1800メートルから2000メートルで4勝以上を挙げている5番人気以内の馬をピックアップするのがよさそうだ。〔表5〕
(姫園 淀仁)
年度 | 優勝馬 | 勝利数 |
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2019年 | ウインブライト | 5勝 |
2020年 | トリオンフ | 6勝 |
2021年 | ヒシイグアス | 4勝 |
2022年 | レッドガラン | 4勝 |
2023年 | ラーグルフ | 4勝 |
2024年 | リカンカブール | 4勝 |
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