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牡2歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
母は2006年の英オークス(G1)で2着だったライジングクロス。本馬はセンスあふれる走りでメイクデビュー東京(芝1800メートル)、東京スポーツ杯2歳Sを連勝した。大物感が漂う逸材だ。
1番人気の期待に応えた前走・東京スポーツ杯2歳S。3コーナーでスッとポジションを上げると、メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚で、逃げ粘るサトノシャイニングを差し切った。約5か月の休養明けで馬体重は24キログラムの大幅増だったが、レースではしっかりと動けていた。騎乗した北村友一騎手は「強い競馬で勝ち切ってくれました。この馬のポテンシャルを感じました」と喜んだ。メイクデビュー東京では、東京・芝1800メートルの新馬戦で過去最速の勝ち時計をマーク。東京スポーツ杯2歳を勝利したキタサンブラック産駒は、2021年のイクイノックスに続く2頭目となる。無限の可能性へ、夢は広がる。馬名の由来は「北十字星(フランス語)」。
牡2歳
調教師:須貝尚介(栗東)
半姉は2023年の桜花賞で2着に好走したコナコースト(父キタサンブラック)。本馬は稍重馬場のメイクデビュー函館(芝1800メートル)、重馬場だった札幌2歳Sを連勝。暮れの中山のターフも力強くこなしそうだ。
3番人気だった前走・札幌2歳S。勝負どころからポジションを押し上げると、4コーナーで2番手へ。直線もしぶとく伸び続け、ハナ差で勝利を収めた。2着馬が次戦の阪神ジュベナイルフィリーズを制したアルマヴェローチェなら、その価値は高い。騎乗した佐々木大輔騎手は「(初戦と比較して)トップスピードに入るまでのタイムラグがなくなりました」と、成長を実感していた。同じ須貝尚介厩舎で管理されたゴールドシップも、2011年の札幌2歳S(2着)から翌年の二冠制覇に繋げた。本馬も、レースぶりから距離延長には対応できるはず。無傷の3連勝で1つ目のビッグタイトルを手にする。馬名の由来は「潮の満ち引きで砂浜が消えて見える、カイルアコナの神秘のビーチ」。
牡2歳
調教師:手塚貴久(美浦)
半姉はGⅡ2勝、2023年秋華賞2着などGⅠでも活躍したマスクトディーヴァ(父ルーラーシップ)。本馬も姉をほうふつとさせる切れ味を武器に、ここまで2戦2勝。素質はGⅠのメンバーに入っても上位と言える。
3番人気でスパッと切れた前走のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)。好位からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒4(推定)を繰り出し、人気を集めたピコチャンブラック(2着)を悠々と突き放した。騎乗した戸崎圭太騎手は「能力を感じていたし、いい形で成長していました」とうなずいた。メイクデビュー新潟(芝1600メートル、1着)で退けたマイネルチケット(2着)が、その後の重賞で連続好走しており、戦ってきた相手は骨っぽい。昨年のホープフルSは、同じ関東馬でアイビーS(3着)から挑んだレガレイラが優勝。管理する手塚貴久厩舎は、2015年ハートレー以来となる本レース勝利を狙う。馬名の由来は「仮面舞踏会」。
牡2歳
調教師:橋口慎介(栗東)
メイクデビュー中京(芝2000メートル、1着)は416キログラムの馬体重での出走だったが、2戦目の京都2歳S(3着)ではプラス14キログラムと成長をアピール。確かな瞬発力を備え、この距離にも自信ありだ。
4番人気で挑んだ前走の京都2歳S。道中は中団後方でじっと待機して直線で加速すると、メンバー中2位タイの上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚を使って3着まで追い上げた。騎乗した西村淳也騎手は「いい勉強になったと思います。2戦目だったし、次はもっと勝負ができると思います」と良化に期待した。新種牡馬の父サートゥルナーリアは、2018年にオープン特別・萩S(芝1800メートル、1着)からホープフルSを制し、翌年の皐月賞も優勝。ホープフルSの前走が京都コースだった点は本馬も同様で、今回と同距離のメイクデビュー中京(芝2000メートル)は好位から快勝した。ここでも上位争いが濃厚だ。馬名の由来は「人名(クラウディア)と愛の組合せ」。
牡2歳
調教師:上原佑紀(美浦)
伯父にダービー馬フサイチコンコルド、皐月賞馬アンライバルドなど、近親に活躍馬が多くいる優秀な母系の出身。本馬も上質なスピードを秘め、メイクデビュー福島(芝2000メートル)では7馬身差の快勝劇を演じた。
1番人気だった前走のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)。好位で我慢して直線を向いたが、内から伸びたマスカレードボールに切れ負けして2着でゴールした。圧巻だったのがメイクデビュー福島。逃げながら上がり3ハロン35秒0を繰り出し、後続を7馬身突き放した。騎乗した石橋脩騎手は「スピードが違いすぎました。4コーナーで馬が自分でギアを入れたので、やることがありませんでした」と振り返った。馬名も雄大なフットワークも父キタサンブラックを思い起こさせる大器。自分のリズムを刻むことができれば、ここも好勝負必至だろう。馬名の由来は「冠名+敬称+父名の一部」。
牡2歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
安定した立ち回りが身上で、オープン特別・野路菊S(中京・芝2000メートル)、京都2歳Sと連続2着。先行・差しと異なる戦法で結果を出しており、対応できる展開の幅は広そうだ。2000メートルへの不安もない。
3番人気で出走した前走・京都2歳Sは、道中最後方からの運びに。早めにスパートをかける形となったが、先に抜け出した勝ち馬エリキングの外から伸びて2着を確保しており、地力を感じさせた。騎乗した松山弘平騎手は「スタートが出られず、2完歩ぐらいで少しノメるような走りでしたが、切り替えてうまく運べました。折り合いがついて、最後はしっかり伸びてくれました」と評価した。昨年の京都2歳Sは、1着シンエンペラー(日本ダービー3着、ジャパンカップ2着同着)、4着ダノンデサイル(日本ダービー優勝)など、その後の活躍馬がズラリ。近年、レースレベルが上がる一戦で好走しただけに、本馬の注目度も高まる。馬名の由来は「神からの贈り物の意味をもつイタリアの人名より」。
牡2歳
調教師:安達昭夫(栗東)
2走前のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)は7着に敗れたが、前走のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)を勝利し、当舞台への高い適性を示した。ここでも楽しみな一頭だ。
4番人気で優勝した前走のオープン特別・芙蓉Sは、2番手でリズム良く追走すると、直線はスッと加速して快勝。逃げ馬モルティフレーバー、3番手で運んだゴーゴータカシの上位人気2頭が6着と5着に後退しただけに、同じような位置で進めた本馬の強さが際立った。騎乗した丹内祐次騎手は「2コーナーで流れが遅くなって(ハミを)かんだが、我慢してくれました。向正面でも落ち着いていたし、手応えも良かったです」と説明した。前走はプラス10キログラムの馬体重での出走で、7着に敗れた2走前のオープン特別・コスモス賞から見事に立て直した。今回と同舞台のレースを勝った本馬への期待は大きい。馬名の由来は「破壊的なスピード」。
牡2歳
調教師:国枝栄(美浦)
母は2010年に牝馬三冠を達成したアパパネで、半姉には2021年秋華賞を制したアカイトリノムスメ(父ディープインパクト)がいる。本馬も、ゴール前で差し返したメイクデビュー東京(芝2000メートル)の走りから、GⅠでの活躍が見込めそうだ。
メイクデビュー東京は鮮やかな逃げ切り勝ちだった。落ち着いたラップを刻むなか、他の先行勢は早々と失速。差し・追い込み勢が満を持して脚を伸ばしたが、最後までしぶとくしのぎ切った。騎乗したC.デムーロ騎手は「直線ではフワフワしていたけど、外から馬が来たらしっかりと反応してくれました。良い素質を持っている馬ですね」と、ポテンシャルを評価した。GⅠ昇格後のホープフルSで、1戦1勝馬は2017年ステイフーリッシュの3着が最高だが、血統が秘める可能性は無限大。本馬が勝てば、管理する国枝栄調教師はJRAの2歳GⅠ完全制覇となる。母、姉に続くGⅠ制覇へ突き進む。馬名の由来は「ハワイに生息する鳥名」。
(高木 翔平)
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