6歳以下の馬が中心

過去10年の年齢別成績では、3着以内馬延べ30頭中28頭が6歳以下の馬となっている。その中でも3歳馬の好走率が高く、冒頭で触れた2018年優勝のオメガパフュームと2020年優勝のカフェファラオは共に3歳だった。4歳から6歳はいずれも3着内率が20%台と大きな差は見られないが、7歳以上は同5.7%と苦戦傾向にある。〔表1〕

今年は昇級初戦の馬も侮れない！？

過去10年の前走別成績を調べると、3勝クラスから臨んだ馬（いずれも前走1着）は9頭と出走数こそ少ないものの、3頭が連対を果たしている。阪神開催時に限れば〔1・2・0・2〕と連対率が60.0%にアップするので、4年ぶりに阪神で行われる今年、オープンクラス昇級初戦となる馬の出走があれば注目しておくべきだろう。〔表2〕

なお、3着以内馬の頭数はオープン特別組が12頭と最も多く、そのうち8頭は前走がダート1800メートルだった。中でも前走を勝っていた馬は、〔2・2・1・6〕と半数近くが3着以内に入っている。こちらも該当馬がいれば押さえておきたい。〔表3〕

前走と同じ騎手が騎乗する馬に注目

過去10年の騎手別成績を見ていくと、好走率は前走と同じ騎手だった馬が乗り替わりとなった馬を大きくリード。前走と同じ騎手が騎乗した馬の中でも、前走がJRAのダート重賞で5着以内だった馬は〔2・3・2・4〕（3着内率63.6%）と、より優秀な成績を残している。また、前走3勝クラス組で連対した3頭も前走と同じ騎手が騎乗していた。前走で好走し、当レースでも前走と同じ騎手が騎乗する馬は、高く評価する必要がありそうだ。〔表4〕

同年のオープンクラス好走馬が活躍

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、22頭は同年にJRAで行われたオープンクラスのダートのレースで3着以内に入っていた。特に注目したいのが、同年に行われたJRAのダート重賞で3着以内に入っていた馬で、該当馬は〔3・4・4・15〕（3着内率42.3%）と高い好走率をマーク。〔表1〕で触れたように昇級初戦の馬も軽視は禁物だが、基本的には今年JRAのオープンクラスで好走している馬を中心に考えるべきだろう。〔表5〕

（高那実　マヤ）