今週の注目レース

シリウスステークス(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(ダート)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡6歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:タニノカリス
  • 母の父:ジェネラス
ここに注目!

今回と同じダート2000メートル戦だった3走前の名古屋大賞典(JpnⅢ・名古屋)で重賞初制覇を達成。阪神・ダート2000メートルでも勝ち星を挙げたことがあり、重賞2勝目を狙うレースとしては好条件が整った。

屈腱炎により1年8か月の長期休養を余儀なくされたが、復帰戦のオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600メートル)では4着。その後は重賞でも安定した戦いを見せている。前走の帝王賞(大井・ダート2000メートル)では、JpnⅠの強敵を相手に4着と健闘し、あらためて地力強化を印象づけた。この中間も順調に乗り込みを重ね、21日の1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン53秒0(ラスト1ハロン12秒7)を一杯に追われてマーク。秋初戦に向け、態勢は整っていると見ていいだろう。再び大舞台に挑戦するためにも、ここで最高のスタートを切りたいところだ。

牡3歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:タイムピース
  • 母の父:ルーラーシップ
ここに注目!

戦績的にも上り調子の3歳馬で、初めての他世代との対戦にはなるが、その勢いは侮れない。近親エアスピネルが8歳時のフェブラリーSで2着に入っており、母系も成長力豊富と言えるだろう。

デビューから2戦は芝のレースを経験。初勝利に5戦を要したが、阪神・ダート1800メートルで勝ち上がると、同舞台の1勝クラスも連勝で突破した。その後は重賞でも上位争いを見せており、ダートで素質が開花したと言っていいだろう。前々走の兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ・園田・ダート1870メートル)は、勝ったミトノオーに6馬身差をつけられたが、3着以下を10馬身離して2着に好走。前走のジャパンダートダービー(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)では、ミトノオー(3着)に先着して再び2着と、軌道に乗ってからは崩れずに走っている。今回は勝利実績のある阪神。条件は合っているだろう。

牡5歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:ブライトエルフ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

競走中止となった今年1月の東海Sを除けば5戦連続で3着以内に好走しているように、抜群の安定感を誇る。舞台を問わずに走れるタイプなので、今回も自身の持つ能力はきっちりと発揮できるはずだ。

昨夏の3勝クラス・九州スポーツ杯(小倉・ダート1700メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めると、昇級後もコンスタントにレースに出走し、経験値を積み重ねてきた。距離は違うが、今回と同じ阪神コースだった3走前のアンタレスSでは、勝ったプロミストウォリアに1/2馬身差まで迫る2着に好走。当時と同じ走りができれば、ここでも上位争いに加わる可能性はあるだろう。21日には栗東坂路で4ハロン51秒4(ラスト1ハロン12秒7)の好タイムを計時。前走のBSN賞(リステッド・新潟・ダート1800メートル、3着)を1度使われた上積みを感じさせる調教を見せている。

牡5歳

調教師:大橋勇樹(栗東)

  • 父:アスカクリチャン
  • 母:クリノクレオパトラ
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

今回は、骨折からの復帰初戦となる。約8か月ぶりの実戦となるが、21日には栗東CWコースで一杯に追われ、6ハロン81秒4、ラスト1ハロン12秒5と順調な仕上がりを披露。出走態勢は整っているとみてよさそうだ。

昨年の本レースでは、メンバー中最速タイの上がり3ハロン37秒6(推定)をマークして4着。勝負どころで前が壁になってスムーズさを欠いたうえ、初めての重賞挑戦だったことを考えると、“負けてなお強し”と言える内容だった。前々走の浦和記念(JpnⅡ・浦和・ダート2000メートル)は、2馬身1/2差の完勝で重賞初制覇と、近走はグングンと力をつけている。前走の東海Sは12着だったが、レース後に骨折が判明しており、決して能力で負けたわけではないだろう。持ち前の末脚は今回のメンバーでも上位の存在。今回も直線で鋭く伸びてきそうだ。

牝5歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ボイルトウショウ
  • 母の父:ケイムホーム
ここに注目!

前走のBSN賞(リステッド・新潟・ダート1800メートル)は、初めてのダートのレースながら2馬身差の快勝を演じ、高いダート適性を証明した。今回は重賞となり、相手も強くなるが、慣れが見込める2戦目でさらにパフォーマンスを上げてきそうだ。

一昨年10月の3勝クラス・魚沼S(新潟・芝2000メートル)を勝ち、オープンクラス入り。その後は白星に恵まれなかったが、昨年12月の中日新聞杯では強豪牡馬を相手に3着と好走。のちに金鯱賞、札幌記念と重賞を2勝したプログノーシス(4着)に先着を果たした。続く愛知杯も2着に好走。重賞初制覇こそ逃したものの、高いレベルでの走りを披露した。先行力があり、しぶとく粘り腰を使えるタイプだけに、タフなレースになりやすいダート戦は力を発揮しやすい条件だろう。芝のレースとはいえ、重賞で2000メートルの距離をこなしているのも好材料と言えそうだ。

牡4歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:ホワットアスポット
  • 母の父:Arch
ここに注目!

オープンクラスに昇級後も2着が2度あるように、能力さえ発揮できればこのクラスでも上位争いに加わることが可能だ。まだ4歳で伸びしろも十分。2度目の重賞挑戦で、初制覇を目指す。

今春の仁川S(リステッド・阪神・ダート2000メートル)では、先行策から粘り込み2着。メイショウフンジンの逃げ切りを許したもののクビ差まで迫り、オープンクラス初勝利はあとわずかだった。今回と同じ舞台で高いパフォーマンスを見せた点は、心強い材料と言えるだろう。伯父のコイルはアメリカのダートG1を2勝しており、母系が秘める底力は大舞台でこそ発揮されるとみたいところだ。21日には、栗東CWコースで6ハロン79秒6(ラスト1ハロン11秒9)をマーク。もともと調教で動くタイプとはいえ、この中間も順調な調整ぶりが目を引く。出走態勢は整っているとみてよさそうだ。

牡7歳

調教師:小崎憲(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:アンナータ
  • 母の父:アドマイヤムーン
ここに注目!

今年の川崎記念(JpnⅠ・川崎・ダート2100メートル)で3着に好走したように、7歳ながら充実ぶりが光る。さまざまな競馬場や距離で上位に食い込むレースを見せており、今回のメンバーが相手でも堅実な走りを披露できるだろう。

前走の名鉄杯(リステッド・中京・ダート1800メートル)は道中を中団で進めたが、終始鞍上が促す形に。3、4コーナーからポジションを押し上げながら直線に向くと、馬場の内めを抜けて3着を確保。ジワジワと伸び、あらためてしぶとい末脚を披露した。前々走のオープン特別・三宮S(阪神・ダート1800メートル)は9着だったが、後方からの競馬で、3、4コーナーは外々を回る距離ロスが大きく、力を出し切れなかった部分もあっただろう。道中のペースが上がり、タフな流れになったほうが持ち味も生きるはず。今回もペースが鍵となりそうだ。

牡4歳

調教師:杉山佳明(栗東)

  • 父:ダンカーク
  • 母:ピエリーナ
  • 母の父:チチカステナンゴ
ここに注目!

3勝クラスを勝ち上がったばかりとはなるが、3歳時にレパードS6着の成績があり、今回が2度目の重賞挑戦。レースに出走しながら力を蓄え、出世を果たした。しっかりと成長した姿を見せたいところだ。

母のピエリーナは、現役時代にJRAのダートで2勝をマーク。産駒も3頭がデビューし、本馬を含む2頭がJRAのダートで勝ち星を挙げており、きっちりとその適性を伝えている。本馬はデビューから2戦目の未勝利(中京・ダート1900メートル)で初勝利を挙げると、その後も安定して上位争いを続けてきた。前走の3勝クラス・灘S(阪神・ダート1800メートル)は後方からレースを進め、直線では鮮やかに差し切った。前走は目の覚めるような末脚だったが、もともとはジリジリと脚を使うタイプ。2000メートルへの距離延長はプラスに働く可能性もありそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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