アイビスサマーダッシュは、中央競馬で唯一の直線コースを舞台に争われる重賞として2001年に創設された。2005年まで8月の後半に行われていたが、2006年以降は夏の新潟開催の開幕週(2012年のみ2週目)に行われ、夏季競馬をさらに盛り上げるため設けられた「サマースプリントシリーズ」の第3戦に指定されている(2011年までは第2戦として開催)。本競走は同シリーズのチャンピオン争いだけでなく、秋の短距離GⅠに向けた前哨戦という意味でも見逃せない一戦といえる。
競走名のアイビス(Ibis)は、英語でトキのことを指す。トキは新潟県の県鳥で、新潟競馬場の「アイビススタンド」の名称にも使用されている。
JRAで唯一、直線のみで行われるコース。スタートから約240メートルが緩やかな上りで、そこから約200メートル緩やかに下り、残りの約560メートルはほぼ平坦といえるコース構造。馬群が外ラチ沿いに固まるケースが多いため、外枠からスタートして、先に良いポジションを取れるダッシュ力があると、レースを有利に運べる。ダッシュ力と、長い直線でスピードを持続させる能力が要求されるコースだ。
(亀谷 敬正)
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