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芝2400メートルという競走条件だけに、過去10年で8勝と、欧州勢(ゴドルフィンを含む)が圧倒的優位に立っている。
2022年に続く2年ぶり2度目の優勝を目指すのがレベルスロマンスだ。5歳時はパフォーマンスを落としたが、6歳となった今年は復活。シーズン前半はドバイシーマクラシック(G1・UAE)など2つのG1を含む3連勝。欧州におけるこの路線の前半の最高峰であるキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)で3着になると、その後は約2か月の休養をはさみ、9月22日にケルンで行われたオイロパ賞(G1・ドイツ)で6度目のG1制覇を果たしての参戦となる。まさに、ここを狙いすましたローテーションだ。
このレース過去7勝という最多勝調教師A.オブライエンが送り込むのがルクセンブルクだ。5月にエプソムのコロネーションC(G1・イギリス)で4年連続のG1制覇を達成。その後は連敗を喫しているが、9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)の後は、凱旋門賞(G1・フランス)、英チャンピオンS(G1・イギリス)をいずれも自重し、ここに照準を合わせてきた。
英国からの遠征となるのがジェイアービーだ。10ハロン路線の重賞を2勝している他、8月にドーヴィルで行われたギヨームドルナノ賞(G2・フランス)で、後に愛チャンピオンS(G1・アイルランド)を制するエコノミクスの2着となっている。
迎え撃つ米国勢の旗頭となるのが、東海岸でソードダンサーS(G1・アメリカ)、ジョーハーシュターフクラシック(G1・アメリカ)を連勝しての参戦となるファーブリッジだ。ただし、この馬が西海岸へ遠征するのは今回が初めてで、長距離輸送や、馬場や気候の微妙は違いにいかに対処するかが課題となりそうである。
日本代表は、シャフリヤールとローシャムパークの2頭だ。
昨年のこのレースで3着となっているシャフリヤールは、年内で現役を退く予定と伝えられており、引退前にぜひとも、3歳時の日本ダービー(GⅠ)、4歳時のドバイシーマクラシック(G1・UAE)に続く、大きな勲章を手にしたいところだ。
前走、毎日王冠(GⅡ)では大きく崩れたローシャムパークも、爆発力のある馬だけに巻き返しを期待したい。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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