海外競馬発売
馬主ゴドルフィン、調教師C.アップルビー、騎手W.ビュイックという馬が3連覇中なのがこのレースである。
今年、この強力トリオが送り出すのがノータブルスピーチだ。5月に英2000ギニー(G1・イギリス)を制しクラシック制覇を果たした同馬。7月には古馬を破ってサセックスS(G1・イギリス)も手中にしている。キレッキレの瞬発力を武器とする馬で、9月のムーランドロンシャン賞(G1・フランス)で5着に敗れたのは、道悪で持ち前の切れ味が削がれたのが要因。デルマーのクイックな馬場なら、一刀両断の末脚が見られるはずだ。
3馬身3/4差で快勝したファルマスS(G1・イギリス)を含めて、マイルG1を3連勝中なのがポータフォーチュナだ。昨年のブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフ(G1・アメリカ)では、半馬身差の2着に入っており、米国のタイトなコーナーへの対応力を立証している。
前走フォレ賞(G1・フランス)の勝ち方が実に鮮やかだったラマチュエル、メルドS(G3・アイルランド)、ソロナウェーS(G2・アイルランド)を連勝しての参戦となるディエゴヴェラスケスらも、馬場適性があれば争覇圏に入る馬たちだろう。【ラマチュエルとディエゴヴェラスケスは、日本時間 11月2日(土曜)出走取消】
分厚い欧州勢に負けず劣らず、強固な布陣で臨むのが地元米国勢だ。
軽快な先行力を武器に、フォースターデイヴハンデ(G1・アメリカ)、ターフマイルS(G1・アメリカ)という2つのG1を含めて、東部地区で重賞3連勝中なのがカールスパクラーだ。
一方、西海岸のエース格となるのが、今年ここまで重賞ばかり4戦し、シューメーカーマイル(G1・アメリカ)を含む無敗の4連勝を飾っているヨハネスだ。
このレースにおける日本調教馬初優勝を目指すのが、いずれもGⅠ勝利の実績を誇るジオグリフとテンハッピーローズである。
2022年暮れの香港、昨年春の中東と、既に海外遠征を2度経験しているのがジオグリフで、このうちサウジカップ(G1・サウジアラビア)では4着と悪くない競馬をしている。前走札幌記念(GⅡ)2着と、上昇気配を感じさせての参戦となる。
テンハッピーローズの父の母は、ハリウッドパークで行われたアメリカンオークス(G1・アメリカ)勝ち馬シーザリオだ。カリフォルニアの風が、同馬にとっては追い風になるはずだ。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。