G�T3勝のドリームジャーニーの全弟で将来を嘱望されたが、デビュー当初は気性の激しさに悩まされた。根気強い教育で素質が徐々に花開き、スプリングS（GⅡ）で重賞初勝利をあげると、東日本大震災の影響で東京開催となった皐月賞（GⅠ）、不良馬場の日本ダービー（GⅠ）を連勝。秋は神戸新聞杯（GⅡ）をステップに菊花賞（GⅠ）を制覇、史上7頭目の三冠馬の栄誉に輝いた。続く有馬記念（GⅠ）も勝って重賞6連勝。3歳にして日本競馬の頂点に立った。
4歳初戦の阪神大賞典（GⅡ）では気性難が表面化、外にあわや逸走しそうになる大きなロスがありながら、猛然と追い込んで2着。天皇賞（春）（GⅠ）は11着に大敗したが、宝塚記念（GⅠ）を快勝して見事復活した。秋はフランスに遠征。フォワ賞（G2）を勝って挑んだ凱旋門賞（G1）では、一度は抜け出しながら最後に気の悪さを出して失速、2着に終わった。帰国後はジャパンカップ（GⅠ）で年下の三冠牝馬ジェンティルドンナとの激闘の末に2着に敗れた。
5歳時は産経大阪杯（GⅡ）を勝って宝塚記念は肺出血により回避。秋には再びフォワ賞から凱旋門賞に進んだが、2年連続2着に終わって悲願達成はならなかった。だが次走の有馬記念を8馬身差で圧勝。引退レースでファンに強烈な印象を残した。
種牡馬としてはマルシュロレーヌ、ウシュバテソーロと海外の大レースを制覇した産駒を輩出。ファンに驚きと興奮を与えてくれるところは現役時代と変わらない。