デビューは2歳秋の阪神だが、秘めた能力が顕になったのは2戦目の東京スポーツ杯2歳S(GⅢ)だった。従来のレコードを大幅に更新するタイムで5馬身差圧勝、衝撃的なレースでその名が広く知れ渡った。続くホープフルSも勝利して初GⅠを獲得した。
皐月賞(GⅠ)ではサリオスとの無敗GⅠ馬対決を制してクラシックを勝利。日本ダービー(GⅠ)もサリオスを2着に降して二冠を達成した。秋は神戸新聞杯(GⅡ)を勝って6連勝。菊花賞(GⅠ)では折り合いを欠く場面もあって苦しい戦いになったが、アリストテレスとの追い比べで最後まで先頭を守り切ってゴール。父ディープインパクト以来となる無敗の三冠を達成した。続くジャパンカップ(GⅠ)は、アーモンドアイ、デアリングタクトとの三冠馬対決が話題を集めたが、アーモンドアイに及ばず2着に敗退。8戦目にして初黒星がついた。
4歳時は大阪杯(GⅠ)3着、天皇賞(秋)(GⅠ)2着と勝ち運に見放されかけたが、引退レースとなったジャパンカップを快勝して復活。三冠馬の輝きを取り戻してターフを去った。
無敗で三冠を制した馬は日本競馬の歴史で3頭しかいない。また、父ディープインパクトと父仔での無敗三冠は世界にも例を見ない偉業だ。亡き父の最良の後継馬として、この先は種牡馬としても活躍が期待される。
コントレイルContrail
2017年4月1日 牡 青鹿毛
父:ディープインパクト 母:ロードクロサイト
飛行機雲
開催日 | レース名 | 開催場所 | 着順 | 騎手 | コース・距離 | タイム | 1(2)着馬(注釈) | レース映像 |
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2019年 9月15日 |
2歳新馬 | 阪神 | 1 | 福永 祐一 | 芝1800 | 1:48.9 | (フレーヴォ) | |
2019年 11月16日 |
東京スポーツ杯2歳S(GⅢ) | 東京 | 1 | R.ムーア | 芝1800 | 1:44.5 | (アルジャンナ) | |
2019年 12月28日 |
ホープフルS(GⅠ) | 中山 | 1 | 福永 祐一 | 芝2000 | 2:01.4 | (ヴェルトライゼンデ) | |
2020年 4月19日 |
皐月賞(GⅠ) | 中山 | 1 | 福永 祐一 | 芝2000 | 2:00.7 | (サリオス) | |
2020年 5月31日 |
日本ダービー(GⅠ) | 東京 | 1 | 福永 祐一 | 芝2400 | 2:24.1 | (サリオス) | |
2020年 9月27日 |
神戸新聞杯(GⅡ) | 中京 | 1 | 福永 祐一 | 芝2200 | 2:12.5 | (ヴェルトライゼンデ) | |
2020年 10月25日 |
菊花賞(GⅠ) | 京都 | 1 | 福永 祐一 | 芝3000 | 3:05.5 | (アリストテレス) | |
2020年 11月29日 |
ジャパンカップ(GⅠ) | 東京 | 2 | 福永 祐一 | 芝2400 | 2:23.2 | アーモンドアイ | |
2021年 4月4日 |
大阪杯(GⅠ) | 阪神 | 3 | 福永 祐一 | 芝2000 | 2:02.5 | レイパパレ | |
2021年 10月31日 |
天皇賞(秋)(GⅠ) | 東京 | 2 | 福永 祐一 | 芝2000 | 1:58.0 | エフフォーリア | |
2021年 11月28日 |
ジャパンカップ(GⅠ) | 東京 | 1 | 福永 祐一 | 芝2400 | 2:24.7 | (オーソリティ) |