短距離中心に活躍した名馬ロードカナロアの初年度産駒。デビュー戦は芝1400mで距離が短く差し届かず2着に敗れたが、次走の未勝利から快進撃が始まる。
3歳のシンザン記念(GⅢ)で重賞初制覇。桜花賞(GⅠ)では2歳女王ラッキーライラックに快勝。オークス(GⅠ)は好位抜け出しで完勝。秋華賞(GⅠ)では短い直線で後方から追い込んで勝利を収め、史上5頭目の三冠牝馬となった。続くジャパンカップ(GⅠ)は2分20秒6の驚異的なレコードで勝利、世界の競馬ファンを震撼させた。
4歳初戦のドバイターフ(G1)も勝って連勝は7に伸びた。しかし安田記念(GⅠ)はスタート直後の不利もあり3着。天皇賞(秋)(GⅠ)は勝ったが有馬記念(GⅠ)では9着、生涯唯一の大敗を喫した。
5歳時はヴィクトリアマイル(GⅠ)を勝って、安田記念はグランアレグリアの2着。天皇賞(秋)は2年連続制覇。ジャパンカップでは3歳のコントレイル、デアリングタクトとの「三冠馬対決」が大きな話題になったが、早めに抜け出す横綱相撲で挑戦を退けて引退レースに華を添えた。
芝GT勝利数はJRA史上最多の9勝をマーク。2023年には顕彰馬に選出された。平成〜令和に輝いた名牝の軌跡は末永く讃えられるだろう。
アーモンドアイAlmond Eye
2015年3月10日 牝 鹿毛
父:ロードカナロア 母:フサイチパンドラ
美人とされる顔の目の形
開催日 | レース名 | 開催場所 | 着順 | 騎手 | コース・距離 | タイム | 1(2)着馬(注釈) | レース映像 |
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2017年 8月6日 |
2歳新馬 | 新潟 | 2 | C.ルメール | 芝1400 | 1:24.0 | ニシノウララ | |
2017年 10月8日 |
2歳未勝利 | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝1600 | 1:35.1 | (コスモフェリーク) | |
2018年 1月8日 |
シンザン記念(GⅢ) | 京都 | 1 | 戸崎 圭太 | 芝1600 | 1:37.1 | (ツヅミモン) | |
2018年 4月8日 |
桜花賞(GⅠ) | 阪神 | 1 | C.ルメール | 芝1600 | 1:33.1 | (ラッキーライラック) | |
2018年 5月20日 |
オークス(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝2400 | 2:23.8 | (リリーノーブル) | |
2018年 10月14日 |
秋華賞(GⅠ) | 京都 | 1 | C.ルメール | 芝2000 | 1:58.5 | (ミッキーチャーム) | |
2018年 11月25日 |
ジャパンカップ(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝2400 | 2:20.6 | (キセキ) | |
2019年 3月30日 |
ドバイターフ(G1) | ア首 | 1 | C.ルメール | 芝1800 | 1:46.7 | (ヴィブロス) | |
2019年 6月2日 |
安田記念(GⅠ) | 東京 | 3 | C.ルメール | 芝1600 | 1:30.9 | インディチャンプ | |
2019年 10月27日 |
天皇賞(秋)(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝2000 | 1:56.2 | (ダノンプレミアム) | |
2019年 12月22日 |
有馬記念(GⅠ) | 中山 | 9 | C.ルメール | 芝2500 | 2:32.3 | リスグラシュー | |
2020年 5月17日 |
ヴィクトリアマイル(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝1600 | 1:30.6 | (サウンドキアラ) | |
2020年 6月7日 |
安田記念(GⅠ) | 東京 | 2 | C.ルメール | 芝1600 | 1:32.0 | グランアレグリア | |
2020年 11月1日 |
天皇賞(秋)(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝2000 | 1:57.8 | (フィエールマン) | |
2020年 11月29日 |
ジャパンカップ(GⅠ) | 東京 | 1 | C.ルメール | 芝2400 | 2:23.0 | (コントレイル) |