JRAニュース
ジャパンカップ(GⅠ)に出走予定のオーギュストロダン、ゴリアットおよびファンタスティックムーンならびにキャピタルステークス(L)に出走予定のルノマドの調教状況および関係者のコメントを、以下のとおりお知らせします。
〔天候:小雨 馬場状態:ダート 重〕
オーギュストロダン(牡・4歳) (AUGUSTE RODIN)
6時50分から7時10分
馬場内国際厩舎内追馬場にて帯同馬ヒプノーシスを後ろにダク左回りで3周、ダートコースにて帯同馬ヒプノーシスを後ろにダク左回りで1/2周、キャンター左回りで1周、ダク右回りで1/2周
ゴリアット(せん・4歳) (GOLIATH)
7時08分から7時18分
ダートコースにてルノマドを前にキャンター左回りで1/2周、ルノマドを後ろにキャンター左回りで3/4周、ルノマドを前に常歩右回りで1/4周
フランシス・グラファール調教師のコメント
コンセイユドパリ賞で良い結果が出たので、ジャパンカップをターゲットにして調整してきました。この馬は距離・馬場状態を問うことなく、またどのようなペースでも良い脚を見せることができるので、日本の芝の適性については全く問題ありません。輸送も上手くいき、馬体重も減っておらず、昨日追い切りましたが、馬の状態には満足しています。今は150%フィットしており、日曜日に向けて準備万端です。昨年までは子供っぽいところがありましたが、4歳になって成熟し、今年になって力をつけました。素晴らしい素質のある馬です。日本の馬場は素晴らしく、勝つことが難しいとは思いますが、良いレースにしたいです。
クリストフ・スミヨン騎手のコメント
(2019年以来の来日ですが、)日本の競馬はとても素晴らしく、日本に来ること、日本のレースで勝つことを夢に見ています。調教師も馬も素晴らしく、日本の競馬は世界のトップにあると思っていますので、日本のレースに参加できることに感動しています。本日の調教は周りの雰囲気に慣れさせることに主眼を置きましたが、感触はとても良かったです。イギリスやフランスではほとんど右回りなので、左回りである点も少し気にかけて調教をしています。今週末は観客数や頭数の多さに順応できるかどうかが大事ですが、この馬のチームやオーナーの夢を実現させたいです。
ファンタスティックムーン(牡・4歳) (FANTASTIC MOON)
7時12分から7時26分
馬場内国際厩舎内追馬場にてダク左回りで3周、ダートコースにてキャンター左回りで1-1/8周、常歩右回りで1/8周
サラ・シュタインベルク調教師のコメント
ファンタスティックムーンは今年が最後のシーズンになります。前走の凱旋門賞では良い成績を得られませんでしたが、良馬場が期待できるジャパンカップなら勝負になるかと思い、参戦を決めました。ヨーロッパから長旅をしてきましたが、短期間で新しい環境に順応し、調子も状態も非常に良いです。本国で最終的な仕上げをしてきたので、調教で芝コースでの調教はしていません。この馬は慎重に取り扱わなければならない馬なので、何よりリラックスできることが重要です。非常に強い馬が揃うことで有名なジャパンカップですが、速いペースのレースを得意とする馬ですし、強みである末脚を発揮できたら充分可能性があると思います。ヨーロッパ勢も強いですが、ただただ良い状態で送り出すことに力を入れています。
レネ・ピーヒュレク騎手のコメント
東京の芝コースは非常に良い状態で、これならファンタスティックムーンに有利ではないかと思い、出走を決めました。日本の馬は馬格が良く、優雅だという印象を持っています。私はファンタスティックムーンのデビュー時から騎乗していますが、彼は末脚が切れる素晴らしい馬だと思います。年齢を重ねるにつれて身体がしっかりし、力強くなっていて、リラックスしてレースに挑めるようになっています。今日調教に騎乗して、出発前と全く変わりがないことを確認できました。馬の本来の実力が発揮できれば大きなチャンスはあると思います。
ルノマド(せん・6歳) (LE NOMADE)
7時08分から7時18分
ダートコースにてゴリアットを後ろにキャンター左回りで1/2周、ゴリアットを前にキャンター左回りで3/4周、ゴリアットを後ろに常歩右回りで1/4周
フランシス・グラファール調教師のコメント
いつもゴリアットと一緒に調教をしているので、ゴリアットとともに輸送し、日本のレースへの参戦を考えました。速い馬場を好む馬なので適性はあると思います。体調はとても良いですが、かなりタフなレースになるとは思っています。
ジャパンカップ(GⅠ)
11月24日(日曜) 東京競馬場 第12レース 芝2,400メートル
エイダン・オブライエン調教師のコメント
オーギュストロダンの最後のレースとして、日本のレースに出走することを夢見ていました。彼の父は日本で活躍したディープインパクトです。日本のレースほど彼の最後を飾る場としてふさわしい場はないと思います。馬の状態には非常に満足しています。芝の状態も良く、乗り手も厩舎スタッフも皆満足しています。何より、馬自身がリラックスしており、ハッピーな状態です。オーギュストロダンはレースにとても勝ちたいという気持ちを持っています。ジャパンカップは権威があるレースで、世界一といっても良いでしょう。だからこそオーギュストロダンはここにいるのです。