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新シーズンの開幕を告げる名物重賞
2021年から2023年および2025年の京都金杯は中京競馬場で行われたが、芝マイルのハンデ戦であることに変わりはなく、2025年はトップハンデのサクラトゥジュールが勝利を収め、2023年にはトップハンデ馬によるワンツー・フィニッシュとなった一方で、2024年は最軽量ハンデだったコレペティトールが優勝したように、ハンデの重い馬から軽ハンデ馬まで活躍している難解な一戦。中京開催だった年も含む過去10年の結果から、その攻略法を探ってみたい。
下位人気馬の活躍が目立つ
過去10年の優勝馬10頭中4頭が6番人気以下で、そのうち2021年のケイデンスコールは12番人気の低評価を覆しての勝利だった。同馬を含め2桁人気馬は6頭が3着以内に入っているので、ハンデ戦らしく波乱含みの一戦と考えた方がいいだろう。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| 2番人気 | 0-2-3-5 | 0% | 20.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 4番人気 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 6〜9番人気 | 3-1-1-35 | 7.5% | 10.0% | 12.5% |
| 10番人気以下 | 1-2-3-69 | 1.3% | 4.0% | 8.0% |
京都実績をチェック
過去10年で3番人気以内の馬は合わせて4勝とやや頼りないが、この4勝は全て京都開催時にマークされたものだった。また、京都競馬場で行われた6回では、京都・芝外回り1600メートルで勝利したことのある馬が4勝を挙げており、この実績を持っていた馬が3番人気以内に支持された場合、〔3・1・1・1〕という好成績を残している。舞台が京都競馬場に戻る今年、これに該当する馬が出走してきたら注目しておきたい。〔表2〕
| 実績の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| あり | 4-1-3-16 | 16.7% | 20.8% | 33.3% |
| なし | 2-5-3-67 | 2.6% | 9.1% | 13.0% |
3着以内馬の前走はさまざま
過去10年の前走別成績を見ていくと、優勝馬の前走はGⅠから3勝クラスまで多岐にわたる。ただ、前走がマイルチャンピオンシップだった馬は〔0・3・0・18〕と優勝例がない。同レースから臨み1番人気に支持された馬が3頭いたが、いずれも2桁着順に敗れているので過信は禁物だろう。〔表3〕
| 前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| GⅠ | 1-3-2-20 | 3.8% | 15.4% | 23.1% |
| GⅡ | 1-1-1-27 | 3.3% | 6.7% | 10.0% |
| GⅢ | 2-3-1-31 | 5.4% | 13.5% | 16.2% |
| オープン特別 | 5-3-4-50 | 8.1% | 12.9% | 19.4% |
| 3勝クラス | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
- 注記:リステッドはオープン特別に含む

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前走の競馬場と着順に注目
過去10年のうち、京都競馬場で行われた6回において、優勝馬6頭は全て前走が京都か阪神、かつ5着以内に入っていた。その中でも注目したいのは6頭中4頭がリゲルS5着以内からの臨戦だった点。これに該当する馬が出走してきたら有力な優勝候補となりそうだ。〔表4〕
(高那実 マヤ)
| 年度 | 優勝馬 | 前走の競馬場 | 前走の着順 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | ウインプリメーラ | 阪神 | リゲルS5着 |
| 2017年 | エアスピネル | 京都 | 菊花賞3着 |
| 2018年 | ブラックムーン | 阪神 | リゲルS5着 |
| 2019年 | パクスアメリカーナ | 阪神 | リゲルS1着 |
| 2020年 | サウンドキアラ | 阪神 | リゲルS3着 |
| 2024年 | コレペティトール | 阪神 | 元町S1着 |
