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頂点を争う障害最高峰の一戦
2024年の中山大障害は、単勝オッズ6.0倍(4番人気)のニシノデイジーが2022年以来となる当レース2勝目をマークし、同年のJRA賞最優秀障害馬に選出された。ちなみに、2015年から2024年におけるJRA賞最優秀障害馬10頭のうち8頭は、同年の中山大障害を勝っていた。現役屈指の実力馬が集う注目の一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
前評判の高い馬はそれなりに信頼できる
過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち25頭を5番人気以内の馬が占めていた。ちなみに、残る5頭のうち3頭は6番人気の馬だった。まずは上位人気馬をひと通りチェックしておくべきだろう。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 4-0-1-5 | 40.0% | 40.0% | 50.0% |
| 2番人気 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 1-3-2-4 | 10.0% | 40.0% | 60.0% |
| 4番人気 | 1-0-3-6 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
| 5番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
| 6〜10番人気 | 0-3-2-44 | 0% | 6.1% | 10.2% |
| 11番人気以下 | 0-0-0-31 | 0% | 0% | 0% |
年齢に注目
過去10年の年齢別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭中27頭を5歳から8歳の馬が占めており、それぞれ3着内率は20%以上に達している。5歳から8歳の馬が中心といえそうだ。〔表2〕
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
| 4歳 | 0-0-1-8 | 0% | 0% | 11.1% |
| 5歳 | 4-3-1-22 | 13.3% | 23.3% | 26.7% |
| 6歳 | 2-3-5-26 | 5.6% | 13.9% | 27.8% |
| 7歳 | 1-3-1-15 | 5.0% | 20.0% | 25.0% |
| 8歳 | 2-1-1-15 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
| 9歳 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
| 10歳 | 1-0-1-2 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
| 11歳 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
前走好走馬が強い
過去10年の前走の着順別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち25頭を前走で3着以内だった馬が占めている。前走好走馬を高く評価したい。〔表3〕
| 前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 3着以内 | 9-7-9-36 | 14.8% | 26.2% | 41.0% |
| 4着以下 | 1-3-1-64 | 1.4% | 5.8% | 7.2% |
- 注記: 競走中止は4着以下に含む

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継続騎乗で臨む馬が有力候補
過去6年の優勝馬延べ6頭は、いずれも当レースでの騎手が前走と同じ騎手だった。どちらかといえば、騎手が継続して騎乗する馬の方が優勢とみておきたい。また、この6頭は前走の着順が4着以内だった点も共通している。〔表4〕
(伊吹 雅也)
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 年 | 優勝馬 | 今回の騎手 | 前走の騎手 | 前走の着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年 | シングンマイケル | 金子光希 | 金子光希 | 1着 |
| 2020年 | メイショウダッサイ | 森一馬 | 森一馬 | 1着 |
| 2021年 | オジュウチョウサン | 石神深一 | 石神深一 | 3着 |
| 2022年 | ニシノデイジー | 五十嵐雄祐 | 五十嵐雄祐 | 2着 |
| 2023年 | マイネルグロン | 石神深一 | 石神深一 | 1着 |
| 2024年 | ニシノデイジー | 五十嵐雄祐 | 五十嵐雄祐 | 4着 |
