今週の注目レース

みやこステークス(GⅢ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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アウトレンジ

牡5歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:レガーロ
  • 母:クイーンパイレーツ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年のみやこSでは、重賞初挑戦で11番人気ながら2着と好走。その後にダートグレードレースを2勝し、今年の帝王賞(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)では2着に好走した。ここで成長した姿を改めて見せ、昨年のリベンジを果たす。

半兄ハピ(父キズナ)が2022年のチャンピオンズCで3着に好走しており、ダート適性の高い血統。本馬は昨年4月の3勝クラス・梅田S(阪神・ダート1800メートル)でオープンクラス入りを決めると、9月のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)で昇級初勝利を挙げた。その後も浦和記念(JpnⅡ・浦和・ダート2000メートル)でダートグレードレース初制覇、前々走の平安SではJRA重賞制覇も果たした。前走の帝王賞(JpnⅠ)ではミッキーファイトとクビ差の2着に好走し、着実にステップアップしている。さらなる飛躍に向け、ここで新たなタイトルを目指す。

ダブルハートボンド

牝4歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:パーシステントリー
  • 母の父:Smoke Glacken
ここに注目!

前走のブリーダーズゴールドC(JpnⅢ・門別・ダート2000メートル)で、デビューから続いていた連勝が「5」でストップ。それでも、重賞の強敵を相手に2着に好走した事実は評価していいだろう。このレースから再び連勝街道を突き進む。

昨年8月の未勝利(中京・ダート1800メートル)が初出走だったようにデビューこそ遅かったが、そこから連勝を重ね、3走前の3勝クラス・舞鶴S(京都・ダート1800メートル)でオープンクラス入り。前々走のオープン特別・三宮S(阪神・ダート1800メートル)では昇級後初勝利を5連勝で飾った。前走のブリーダーズゴールドC(JpnⅢ)は、オーサムリザルト(3着)と激しい先行争いになったなか2着に踏ん張っており、重賞初挑戦ながら通用する能力を証明したと言える。1戦1勝と結果を残す京都・ダート1800メートルという条件で、今度こそ重賞初制覇を決める。

ロードクロンヌ

牡4歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:リラコサージュ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

ダートのレースでは、ここまで〔4・2・1・0〕と崩れ知らずの走りを続けている。クラスが上がっても変わらず上位争いを演じており、ダート適性の高さは疑いようがない。待望の重賞初制覇のときは近そうだ。

初めてのダートのレースとなった昨年8月の未勝利(札幌・1700メートル)を5馬身差で快勝。その後、4連勝で今年3月の3勝クラス・上総S(中山・ダート1800メートル)を勝ち、一気にオープンクラスまで駆け上がった。母は秋華賞で3着に好走したリラコサージュ、叔父にダートグレードレース2勝のロードゴラッソという血統馬が、ダートで秘める素質を開花させたようだ。近3走は白星こそないものの、すべて重賞で3着以内に入っており、初のタイトル獲得まであと一歩のところまできている。勝利のある京都・ダートコースで重賞初制覇をもくろむ。

ラムジェット

牡4歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:マジェスティックウォリアー
  • 母:ネフェルティティ
  • 母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!

昨年の東京ダービー(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)の勝ち馬。その後は勝ち星から遠ざかっているが、ダートの強豪にもまれながらしっかりと力をつけている。海外遠征なども通じて得た経験をここで爆発させる。

3歳時はユニコーンSで重賞初制覇を果たすと、続く東京ダービーも制して、4連勝でJpnⅠタイトルを手にした。同年の東京大賞典(GⅠ・大井・ダート2000メートル)でも3着に好走。ここまでの戦績は、高い素質と能力を示していると言っていいだろう。今回は韓国遠征からの帰国初戦となるが、10月30日に栗東Eコースで6ハロン97秒1(ラスト1ハロン11秒3)をマーク。好内容の1週前追い切りを消化しており、順調に調整が進められているようだ。距離こそ違うが、京都のダートコースはユニコーンSで初めてタイトルをつかんだ舞台。直線でこの馬らしい伸び脚を見せられるはずだ。

レヴォントゥレット

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:クイーンマンボ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

京都・ダートコースの経験は1度のみだが、3走前の平安Sで勝ち馬アウトレンジから0秒2差の3着と好走。今回と距離こそ違うが、舞台は合っていると言えそうだ。持ち前の先行力を武器に、粘り込みを図る。

デビュー2戦目の未勝利(東京・ダート2100メートル)で初勝利を挙げると、そこから4連勝でオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦となった3走前の平安Sは3着、前走の日本テレビ盃(JpnⅡ・船橋・ダート1800メートル)では、先日のブリーダーズカップクラシック(G1・アメリカ)で劇的な勝利を飾った僚馬フォーエバーヤングの2着と、充実ぶりが目を引く近走となっている。陣営は「涼しくなってきて体調はいいです。スタミナがあるので、タフな流れになってほしいですね」と力を込める。母のクイーンマンボはダートグレードレースを2勝しており、母同様の活躍を期待したいところだ。

ドゥラエレーデ

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:マルケッサ
  • 母の父:オルフェーヴル
ここに注目!

2022年のホープフルSの勝ち馬も5歳の秋を迎えた。芝・ダート問わずに挑戦を続け、今年も重賞で好走して健在ぶりを見せている。待望の通算3勝目に向け、ここでGⅠ馬としての意地を見せたい。

デビュー当初は芝を使われてホープフルSを制し、ダートが主戦場となってからもチャンピオンズCで2023年、2024年と2年連続で3着に好走するなど、高い能力を示し続けてきた。今年も初戦のプロキオンSで3着に入り、その後の重賞でも上位争いに加わっている。前走のコリアC(G3・韓国・ダート1800メートル)は5着だったが、10月29日には栗東CWコースで6ハロン84秒2(ラスト1ハロン11秒7)を計時。管理する池添学調教師は「3、4コーナーで少し力んだぶん最後は甘くなりましたが、状態自体は問題ありません。行きっぷりが良かったですね」と語ったように、帰国後は順調に調整が進められている。

ノースブリッジ

牡7歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:モーリス
  • 母:アメージングムーン
  • 母の父:アドマイヤムーン
ここに注目!

今回がダート初挑戦。近親には芝の活躍馬の名が並ぶ一方、ダートで7勝を挙げるドンアミティエもおり、血統的にはこなせる下地があると言えるだろう。新味を見せられるかもしれない。

2022年のエプソムCで重賞初制覇を果たすと、一昨年はアメリカジョッキークラブC、昨年は札幌記念を制するなど、芝の中距離で長く活躍を見せてきた。重賞3勝の実績は今回のメンバーに入ってもトップクラスと言えるだろう。昨年の天皇賞(秋)11着以来のレースとなるが、10月29日の1週前追い切りでは、岩田康誠騎手を背に美浦Wコースで5ハロン67秒5(ラスト1ハロン11秒2)をマーク。同厩舎のオープン馬マイネルケレリウスに約1馬身先着を果たすなど、好内容の調教を見せている。もともと間隔を空けながらレースに出走してきた馬だけに、久しぶりでもしっかりと力を発揮できるだろう。

ペリエール

牡5歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:ソフトライム
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

3歳時のユニコーンSで重賞初制覇を果たすなど、早くから活躍を見せていたが、前走のエルムSで待望の重賞2勝目をゲットした。復活を遂げた5歳馬が、勢いそのままに連勝を伸ばしていく。

今年の夏は、前々走の大沼S(リステッド・函館・ダート1700メートル)で2馬身1/2差の快勝を飾ると、前走のエルムSを連勝。エルムSでは今回もライバルとなるロードクロンヌ(2着)に2馬身1/2差をつけており、近走の充実ぶりが光る。10月29日の美浦Wコースでの1週前追い切りは、6ハロン81秒2(ラスト1ハロン11秒4)を一杯に追われてマーク。併せ馬を消化し、意欲的な調整過程も踏めている。これまで勝ち星を挙げたのは1700メートルまでで、1800メートルの距離克服は鍵となるが、3歳時には1900メートルのUAEダービー(G2)で4着と健闘したことからも、こなす可能性は十分にあるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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