今週の注目レース

京都ジャンプステークス(J・GⅢ)

京都競馬場 3170メートル(芝)別定 障害3歳以上オープン

出走馬情報

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レッドバロッサ

せん6歳

調教師:佐藤悠太(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:モスカートローザ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

京都の障害重賞は昨年の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)4着、今年の京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)2着と好走している。好位で流れに乗って競馬ができればしぶといタイプ。今度こそ重賞タイトルをつかみ取る。

平地で3勝を挙げ、障害でも3勝。佐藤悠太厩舎に転厩して初戦だった今年3月のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)では、好位から抜け出して快勝した。前走の京都ハイジャンプ(J・GⅡ)は早めに先頭に立ち、しぶとく粘って2着に好走。障害戦に限れば、11頭以下の頭数だったレースでは〔3・1・0・1〕と安定感が光る。今回も頭数が落ち着いたメンバー構成なのはプラス材料。勝負どころで好位をキープする好走パターンに持ち込むことができれば、重賞初タイトル獲得のチャンスは十分にあるだろう。

ディナースタ

牡6歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ラヴァリーノ
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

今年から障害に転向したが、センスあふれる走りが光っている。障害は〔3・2・0・0〕と全て連対。京都では障害オープン(芝からダート3170メートル)を2連勝している。勢いに乗って重賞制覇を狙う。

1歳上の半兄に一昨年の大阪杯を制したジャックドール(父モーリス)がいる良血。本馬も平地の芝レースで4勝を挙げてオープンクラスまで出世した。今年1月に入障すると、いきなり障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)をV。6月には障害オープン(京都・芝からダート3170メートル)で2勝目を挙げた。前走の障害オープン(京都・芝からダート3170メートル)は後続を突き放して7馬身差の圧勝。経験を積みながらパフォーマンスも上がってきている。今年、障害戦で17勝を挙げ、障害リーディングを独走する高田潤騎手とのコンビで重賞タイトルを目指す。

ローディアマント

せん5歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:ブロッサムレーン
  • 母の父:New Approach
ここに注目!

障害初勝利を挙げた後は障害オープンで3戦連続で2着に入り、重賞初挑戦だった前走の新潟ジャンプS(J・GⅢ・芝3250メートル)でも4着に健闘。安定感のある走りはここでも十分に通用するだろう。

2022年12月のメイクデビュー中山(芝2000メートル、11着)では、C.ルメール騎手とのコンビで1番人気に支持されたほどの素質馬。平地で勝ち上がれず、昨年から障害に転向。障害入り4戦目だった障害未勝利(新潟・芝2850メートル)は先手を奪って逃げ切り、7馬身差の圧勝だった。昇級後も3戦連続で2着に入るなど、安定したレース運びを披露。重賞初挑戦だった前走の新潟ジャンプS(J・GⅢ)は、向正面でポジションを下げる場面がありながらも、直線で外から追い上げて4着に健闘した。2度目の重賞挑戦でスムーズに運ぶことができれば、チャンスがありそうだ。

フェーレンベルク

牡5歳

調教師:千葉直人(美浦)

  • 父:エイシンフラッシュ
  • 母:エクラミレネール
  • 母の父:マツリダゴッホ
ここに注目!

最終周の3コーナーまでに3番手以内へ押し上げていくのが好走パターン。重賞初挑戦だった2走前の新潟ジャンプS(J・GⅢ・芝3250メートル、7着)は後方のまま動けなかった。2度目の重賞で得意の形に持ち込めるかどうかがポイントになる。

昨年から障害に転向。初勝利まで5戦を要したが、昇級後は安定した立ち回りが光る。今年1月のオープン特別・中山新春ジャンプS(中山・芝からダート3200メートル)は2番手から抜け出して勝利。続くオープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350メートル)では、実力馬インプレスとの一騎打ちで2着に好走した。重賞初挑戦だった2走前の新潟ジャンプS(J・GⅢ)は流れに乗れず7着に敗れたが、前走のオープン特別・清秋ジャンプS(中山・芝3210メートル)では断然の1番人気に応えてV。障害戦の全4連対を中山でマークしており、京都は今回が初となるが、今の充実ぶりなら対応可能だろう。

ナリノモンターニュ

牡8歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:オメガアイランド
  • 母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!

障害キャリア15レースで7つの競馬場を経験。関東馬ながら関西圏のレースにも遠征しており、京都の障害では〔1・2・0・0〕と全て連対している。5度目のジャンプ重賞挑戦で、念願のタイトル獲得を狙う。

一昨年4月に障害入りして以降は福島、新潟、東京、中山、京都、阪神で3着以内に入るなど、コースを問わず、堅実な走りが目立つ。今年の上半期に京都に遠征した障害オープンの2戦(ともに芝からダート3170メートル)は先行してしぶとく粘り、1着、2着と上位争いを演じた。秋初戦だった前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ・芝3140メートル)は上位2頭からは離されたものの、混戦の3着争いを制した。それまで障害重賞では3着以内がなかっただけに、地力強化をアピールしたと言っていいだろう。ここもスムーズに流れに乗りたいところだ。

ジーククローネ

せん5歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:サトノクラウン
  • 母:パーフェクトマッチ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

障害3戦目で初勝利を挙げ、続く障害オープン(福島・芝2750メートル)も連勝。前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ・芝3140メートル)は5着に敗れたが、2度目の障害重賞で前進可能だ。

デビュー8戦目で平地初勝利を挙げた後は1勝クラスで上位争いできず、今年から障害入り。転向3戦目で初勝利を挙げると、続く障害オープンは10頭立ての最後方から徐々にポジションを上げ、長く脚を使って差し切った。障害重賞初挑戦だった前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ)は人気を集めた2頭に離されたが、3着馬とは0秒1差の5着まで浮上した。平地の1勝は重馬場、障害の2勝も稍重の馬場状態で挙げたもの。得意とする力の要るコンディションになれば、期待も膨らむ。

マテンロウジョイ

牡5歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:パッショナルダンス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

障害での2勝はともに逃げ切りで、それぞれ後続に9馬身差、4馬身差の快勝だった。前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ・3140メートル)は、先手を奪うも早めにかわされて6着。マイペースで運べるかどうかが鍵になる。

障害入り3戦目だった昨年12月の障害未勝利(京都・芝からダート2910メートル)は大逃げを打ち、そのまま粘って9馬身差の圧勝。障害重賞初挑戦だった阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)は先手を奪えず7着に敗れるも、続く障害オープン(阪神・芝からダート3110メートル)は逃げて押し切った。前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ)は、持ち前のしぶとさを生かせず6着。人気2頭に早めに競りかけられる厳しい展開がこたえたようだ。圧勝した未勝利と同じ京都でマイペースの逃げに持ち込むことができれば、一変も可能だろう。

メイショウアツイタ

牡7歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:フェノーメノ
  • 母:ロジカルクィーン
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

京都の障害重賞では4戦して4着、4着、7着、3着と、相性は悪くない。秋初戦だった前走のオープン特別・清秋ジャンプS(中山・芝3210メートル)は4着に敗れたが、約4か月の休み明けを使った上積みは十分に見込めそうだ。

3歳秋に障害入りするも、初勝利までには約1年を要した。2022年10月の障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)を勝ち上がった後は2年半以上も3着以内に食い込めなかったが、2走前の京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)では、中団から少しずつポジションを上げて3着まで浮上。前走のオープン特別・清秋ジャンプSも4着とはいえ、勝ち馬(フェーレンベルク)と0秒5のタイム差は、本馬が障害オープンクラス入りしてから最も小さいものだった。経験を積みながら着実に力をつけている一頭。昨年の当レースは7頭立ての最下位に敗れたが、反撃可能だろう。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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