出走馬情報

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メイショウタバル

牡4歳

調教師:石橋守(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:メイショウツバクロ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走の宝塚記念を絶妙なラップで逃げ切り、GⅠ初制覇を達成。2024年毎日杯、神戸新聞杯に続く重賞3勝目を手にした。現役屈指の逃げ馬が狙う2つ目のビッグタイトル。初参戦の東京でも簡単には止まらない。

7番人気の評価を覆した前走の宝塚記念。持ち前のスピードでハナを奪取すると、絶妙なラップを刻んだ。4コーナーではベラジオオペラが差を詰めてくるも、余力十分に直線を向き、最後は3馬身差をつけてGⅠ初制覇を飾った。騎乗した武豊騎手は「リラックスして走れていました。4コーナーを回る時の手応えが良かったので、何とか押し切ってくれと思っていました」と振り返った。過去10年で、宝塚記念からの直行組は2017年キタサンブラック、2023年イクイノックス、2024年ドウデュースが優勝。本馬も若駒時代から高い素質を見せていたが、名手とのコンビで覚醒した感がある。ここでも堂々と主役を務める。

ミュージアムマイル

牡3歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:ミュージアムヒル
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

春の皐月賞は見事な末脚でクロワデュノールを差し切って勝利。秋始動戦のセントライト記念も貫禄の勝ちっぷりで、順調に夏休みを過ごした様子だ。6着に敗れた日本ダービーの悔しさは東京で晴らすしかない。

1番人気に応えて勝利した前走のセントライト記念。向正面で人気の一角ファイアンクランツ(12着)が外を押し上がったが、不動の構えから4コーナーで大外を進出。馬の能力を信じた正攻法の競馬を見せ、皐月賞でも抜群にはじけた中山の急坂を力強く駆け上がった。騎乗した戸崎圭太騎手は「ある程度外を回っても力で押し切ってくれると思っていました。周りに影響されず、どんな展開にも対応できる強さがあります」と称えた。休み明けの弥生賞ディープインパクト記念(4着)を経て皐月賞を制したように、本来は使っての上積みが期待できるタイプ。前走からさらに状態を上げてくる可能性は高い。2021年エフフォーリア以来の皐月賞馬による同年の天皇賞(秋)制覇を目指す。

マスカレードボール

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:マスクオフ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今年の皐月賞(3着)、日本ダービー(2着)で見せた切れ味は世代トップクラス。共同通信杯Vを含め、東京コースで2勝を挙げているのも心強い。他世代とは初対戦になるが、まとめて相手にできる末脚を備えている。

3番人気で挑んだ前走の日本ダービー。直線では先に抜け出した勝ち馬クロワデュノールを力強いストライドで外から猛追したが、0秒1差の2着。歓喜の瞬間まであと一歩だった。騎乗した坂井瑠星騎手は「課題のテンションは我慢できていたし、状態も良かったです。最後は脚を使ってくれたけど、勝ち馬が強かったです」と話した。アイビーS(リステッド・芝1800メートル)と共同通信杯を勝利し、日本ダービーでは2着の東京巧者。ラスト一冠・菊花賞には向かわず、他世代相手の東京GⅠに照準を合わせてきた。自慢の豪脚で強敵に立ち向かう。

タスティエーラ

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:サトノクラウン
  • 母:パルティトゥーラ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

一昨年のダービー馬。ドウデュースが制した昨年の天皇賞(秋)で2着に好走し、その後は香港C3着、クイーンエリザベスⅡ世C(ともにG1・香港)1着と、芝2000メートルで結果を出している。久々の実戦でも、その地力を警戒したい。

2023年日本ダービー以来のビッグタイトルを手にした前走のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)。抜群の手応えのまま、残り300メートル過ぎで突き放すと独走態勢に。2着プログノーシスに1馬身3/4差をつけ、父サトノクラウンがG1初制覇を果たしたシャティン競馬場で大歓声を浴びた。騎乗したD.レーン騎手は「彼の背中にいられて光栄。このような素晴らしいチャンスを与えていただき幸運に思います」と感謝を口にした。約6か月の休養明けとなるが、昨年も4月以来の実戦だった天皇賞(秋)で2着と好走した。近10年で見ると、ダービー馬はレイデオロ、ドウデュースがのちに天皇賞(秋)を制覇。昨年2着の借りを返してGⅠタイトル追加なるか、注目だ。

ブレイディヴェーグ

牝5歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インナーアージ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

一昨年のエリザベス女王杯でGⅠ初制覇。近5戦では勝ち星を挙げられていないが、強敵たちを相手に小差の競馬を続けている。前走・新潟記念(6着)で久々に2000メートル戦を走り、大舞台での復活を期す。

3番人気で挑んだ前走の新潟記念。スッとスタートを決めて、道中は5番手付近を追走した。一昨年のエリザベス女王杯(1着)以来となる2000メートル以上のレースでも我慢が利いているように見えたが、直線で上位に迫ることはできず6着に敗れた。騎乗した津村明秀騎手は「道中行きたがる面も我慢できましたが、伸び切れなかったです。暑さもあったのかも」と首をひねった。東京では昨年の府中牝馬Sなど3勝を挙げており、今年の安田記念では勝ち馬から0秒3差の4着に善戦している。2019年、2020年に連覇を飾ったアーモンドアイ以来の牝馬による天皇賞(秋)制覇を狙う。

アーバンシック

牡4歳

調教師:武井亮(美浦)

  • 父:スワーヴリチャード
  • 母:エッジースタイル
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

昨年の菊花賞を優勝し、続く有馬記念(6着)では並み居る強豪を抑えて1番人気に推された逸材。前走・宝塚記念はタフな馬場コンディション(稍重)に対応できず14着に敗れたが、その一戦だけで見限ることはできない。スタミナはメンバー中屈指だ。

6番人気で14着に敗れた前走の宝塚記念。後方でじっと構えたが、ペースが上がった勝負どころでうまく反応できなかった。それまでの3戦は菊花賞(1着)、有馬記念(6着)、日経賞(3着)と全て2500メートル以上だったことで、ペースの違いに戸惑ったのかもしれない。騎乗したC.ルメール騎手は「ギアが上がらなかったです。3、4コーナーから忙しくなって全然進んで行きませんでした」と説明した。菊花賞馬はミスターシービー、スーパークリーク、キタサンブラックの3頭が芝2000メートルの天皇賞(秋)を制している。本馬も昨年の菊花賞Vで示した地力は本物だ。

ホウオウビスケッツ

牡5歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:マインドユアビスケッツ
  • 母:ホウオウサブリナ
  • 母の父:ルーラーシップ
ここに注目!

昨年の天皇賞(秋)は力強い逃げで3着に好走。そのスピードがGⅠでも十分に通用することを示した。休養明け2戦目で挑んだ前走・毎日王冠は2着。昨年と同じローテーションで、前回以上の結果を目指す。

2番人気に推された前走の毎日王冠は、3着だった昨年の天皇賞(秋)以来となる逃げの手に出たが、リラックスして道中を運べていた。ラストはレーベンスティールにかわされて1/2馬身差の2着も、前々走・札幌記念(7着)からの上昇を示すには十分な内容。騎乗した岩田康誠騎手は「昨年よりもリラックスしていました。ハミをかんでいないから、最後まで止まらず踏ん張れました」と、その強さを再確認した様子だった。毎日王冠2着からの天皇賞(秋)制覇は、1984年ミスターシービー、2008年ウオッカ、2013年ジャスタウェイが達成。今回は同型メイショウタバルとの兼ね合いが鍵にるが、昨年のようにマイペースで運べばとにかくしぶとい。

ジャスティンパレス

牡6歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:パレスルーマー
  • 母の父:Royal Anthem
ここに注目!

一昨年の天皇賞(春)の優勝馬で、天皇賞(秋)も一昨年2着、昨年4着と好走。タフな展開になれば無類の強さを発揮するタイプだ。前走・宝塚記念(3着)で久々に3着以内を確保。復調ムード漂う実績馬がこわい。

前走・宝塚記念は10番人気の低評価で3着に好走。最後方付近で脚をため、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒1(推定)を繰り出した。勝ち馬メイショウタバルには離されたが、1番人気で2着のベラジオオペラとはわずかにクビ差。騎乗したM.ディー騎手は「(初めて)ブリンカーを着けた効果もあってハミをしっかり取り、いい脚を使ってくれました」と納得の表情だった。現役では残り少なくなったディープインパクト産駒。本馬が勝てば、同産駒はグレード制を導入した1984年以降で単独トップのJRAGⅠ・72勝目となる。大記録達成の勝利となるか、期待したい。

(高木 翔平)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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