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マルガ
牝2歳
調教師:須貝尚介(栗東)

- 父:モーリス
- 母:ブチコ
- 母の父:キングカメハメハ
- ここに注目!
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2021年桜花賞などGⅠ3勝を挙げた半姉ソダシ(父クロフネ)と同じ白毛の馬体で、潜在能力の高さは相当。姉は函館の新馬戦を勝ったあと、札幌2歳S、アルテミスSを連勝。本馬は函館の新馬戦以来のローテーションで姉妹制覇を目指す。
断然の1番人気に推された7月12日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)は、好スタートを決め、スピードの違いでハナを奪取。前半1000メートル通過タイム1分00秒4は2歳新馬戦としては速めの流れだったが、道中の手応えは十分。メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン35秒7でまとめ、後続を3馬身突き放して1分48秒1の2歳コースレコードで完勝した。騎乗した武豊騎手は「今後は気性面のコントロールが鍵になってきますが、この内容なら先々が楽しみです」と、将来性の高さに太鼓判を押していた。半姉ソダシ同様にスピードの持続力に優れ、目が離せない存在だ。
タイセイボーグ
牝2歳
調教師:松下武士(栗東)

- 父:インディチャンプ
- 母:ヴィヤダーナ
- 母の父:Azamour
- ここに注目!
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前走の新潟2歳Sは優勝馬リアライズシリウスに離されたものの、混戦の2着争いを制して能力の高さは示した。2か月ほど間隔は空いたが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはなく、有力候補に挙げられる。
2走前のオープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)は、出遅れて後方待機策。優勝馬ハッピーエンジェルの逃げ切りを許したが、3コーナー過ぎから一気に押し上げ、直線でも長くいい脚を使って2着まで追い込んだ。前走の新潟2歳Sは、五分のスタートを決めて中団のインを追走。スローペースで優勝馬リアライズシリウスとは位置取りの差も出たが、直線では馬場の中ほどからしっかり脚を伸ばし、フェスティバルヒルの追い上げをハナ差退けて2着に好走した。今回も素質馬がそろったが、実績面で一歩リードしており、完成度の高さはストロングポイントだ。
フィロステファニ
牝2歳
調教師:中内田充正(栗東)

- 父:エピファネイア
- 母:スキア
- 母の父:Motivator
- ここに注目!
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母はフランスの重賞ウイナーで、半兄に皐月賞馬ソールオリエンス(父キタサンブラック)がいる血統背景は優秀。本馬はまだ精神面の幼さがあり、初の東京コースで当日の気配は鍵になるが、重賞でも素質は引けを取らない。
メイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、ダッシュがつかず後方で折り合いに専念。直線では仕掛けを待つシーンもあったが、残り400メートル付近で大外に持ち出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒6(推定)の末脚で一完歩ごとに差を詰め、ディールメーカーとの追い比べを制して初陣を勝利で飾った。騎乗したR.キング騎手は「新馬なのでスタート、折り合いなど分かっていないことが多かったですが、そのあたりは自然と学ぶでしょうし、競馬を覚えればさらにステップアップできると思います」と走りを評価。2度目の実戦でグンとパフォーマンスを上げても不思議はない。
ハッピーエンジェル
牝2歳
調教師:武市康男(美浦)

- 父:ジョーカプチーノ
- 母:クラウンハッピー
- 母の父:スウェプトオーヴァーボード
- ここに注目!
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メイクデビュー福島(芝1200メートル)、オープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)で無傷の2連勝を飾り、まだ能力の底を見せていない。重賞初挑戦に加えて距離延長の今回は、今後の活躍を占う重要な一戦になりそうだ。
6月29日のメイクデビュー福島は、好スタートを決めて好位のインを進み、直線で弾けるように突き抜けて3馬身差で快勝した。前走のオープン特別・ダリア賞は、好スタートから押し出されるようにハナを奪取。マイペースに持ち込むと、ラスト3ハロンを11秒9、11秒2、11秒1の加速ラップでまとめ、タイセイボーグ以下に1馬身3/4差をつけて鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。操縦性に優れており、NHKマイルCを制した父ジョーカプチーノの血統からも200メートルの距離延長には対応できそう。スピードの絶対値はここでも互角以上だ。
ルーチェフィオーレ
牝2歳
調教師:嘉藤貴行(美浦)

- 父:ポエティックフレア
- 母:ベルフィオーレ
- 母の父:ディープインパクト
- ここに注目!
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精神面が幼く、テンションの高さはあるが、ひと夏を越えた前走の未勝利(中山・芝1600メートル)では馬体がひと回り成長して、鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。今季2戦目の上積みが見込め、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。
6月8日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は、脚をためて後方待機策。優勝したパープルガーネットまでは届かなかったが、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒1(推定)の末脚で2着に追い上げ、能力の片りんを示した。約3か月半の休み明けとなった前走の未勝利は、好スタートからハナを主張。速めの流れだったが、手応え良く直線を向くと、コズミックボックスの追い上げを振り切り、1分33秒9の好タイムで快勝した。レースセンスが高く、脚質の自在性を見せており、展開の鍵を握る一頭と言えそうだ。
バースデイフライト
牝2歳
調教師:新谷功一(栗東)

- 父:コントレイル
- 母:サマーソワレ
- 母の父:War Front
- ここに注目!
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父コントレイルは史上8頭目のクラシック三冠馬で、本年度期待の新種牡馬。父をほうふつとさせる均整の取れた馬体の持ち主で、将来性は十分だ。約3か月の休み明けだが、ここを目標にじっくりと乗り込んで出走態勢は整った。
6月22日のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、後方で折り合いに専念。結果は差し届かず3着だったが、先着を許した2頭がフェスティバルヒル(次走・新潟2歳S3着)、アルバンヌ(その後未勝利、サフラン賞を連勝)なら、レース内容は悪くなかった。前走の未勝利(中京・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏むも、ジワッとポジションを上げて4番手付近を追走。最後は3頭の接戦で着差こそ僅かだったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚できっちりと差し切って初勝利を挙げた。コントレイル産駒の良血馬で、先々まで注目したい素材だ。
ヒルデグリム
牝2歳
調教師:小野次郎(美浦)

- 父:ゴールドシップ
- 母:ナーゲルリング
- 母の父:レッドスパーダ
- ここに注目!
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重賞初挑戦となった前走の新潟2歳Sは、スタートで後手を踏んだことも響いて8着に敗れたが、中間は美浦Wコースのタイムを詰めたように、調教の動きが良化。強敵にもまれた前走の経験を糧に、上位進出を狙う。
7月26日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、二の脚を利かせて前に取りつくも、他馬の動きもあり1列ほど下げて中団のインを追走。直線に入ってから徐々に外へ出し、残り400メートル付近で進路を確保すると、鮮やかに突き抜けて2馬身1/2差で快勝した。前走の新潟2歳Sはスタートで出遅れたが、二の脚で挽回して中団をキープ。直線の伸びを欠いて8着に敗れたが、暑さの影響もあったのかデビュー戦のパフォーマンスは発揮できておらず、参考外と言える結果だろう。2か月ほど間隔を空けて立て直しを図っており、今回は改めて注目したい。
(京増 真臣)






