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牡7歳
調教師:武英智(栗東)
2023年、2024年の当レース連覇を含め、東京の障害重賞では1着、4着、1着、1着。J・GⅠでの連対歴もある実力馬だ。前走の中山グランドジャンプ(J・GⅠ・芝4260メートル)も厳しい展開のなか4着。3連覇なるか、注目が集まる。
東京ジャンプS(J・GⅢ・芝3110メートル)連覇のほか、2023年に阪神ジャンプS(J・GⅢ・芝3140メートル)、2024年には東京ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3110メートル)を制し重賞は4勝。東京での強さはもちろんのこと、大障害コースで行われる中山のJ・GⅠでも6着、5着、2着、4着、4着と上位争いをしており、障害界でも指折りの実力と経験を備える一頭と言える。前走の中山グランドジャンプは、勝ち馬に早い段階から来られる厳しい展開を強いられながらも、最後は盛り返し気味に踏ん張っての4着。改めて能力の高さを印象づける走りを見せた。ここで3連覇を達成し、まだ手が届いていないJ・GⅠ制覇へ弾みをつけたいところだ。
せん9歳
調教師:清水久詞(栗東)
障害重賞4勝の強豪。2022年の新潟ジャンプS(J・GⅢ・芝3250メートル)では、コースレコード(当時)で重賞初勝利を飾った。力上位はもちろん、東京ジャンプSで2021年と2022年に2年連続の2着と、コース適性も証明済み。復帰初戦から好勝負が期待できる。
特筆すべきは東京の障害重賞での安定感だ。勝利こそないものの、7戦して2着5回。また、2022年には当レース2着を皮切りに新潟ジャンプS1着、阪神ジャンプS(J・GⅢ・中京・芝3300メートル)1着、東京ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3110メートル)2着、京都ジャンプS(J・GⅢ・阪神・芝3140メートル)1着と、重賞3勝を含む5戦連続連対をマーク。当時のハードル界をけん引するまでに成長した。昨年は2度目の新潟ジャンプS制覇で健在ぶりをアピール。今回はそれ以来の実戦となるが、急ピッチで乗り込まれて出走態勢は整っている。9歳馬でも年齢を感じさせないだけに、東京での重賞初制覇なるか、注目だ。
牡7歳
調教師:久保田貴士(美浦)
昨年の小倉サマージャンプ(J・GⅢ・中京・芝3300メートル)の勝ち馬。それ以来の実戦となるが、昨年の東京ジャンプS(J・GⅢ・芝3110メートル)では、勝ったジューンベロシティと激しい競り合いを演じた末にクビ差の2着。リベンジを果たせるか、興味深い一戦となる。
昨年の東京ジャンプSは惜敗の2着だったが、続く小倉サマージャンプではその悔しさを晴らすかのような5馬身差の快勝。自身の充実ぶりを証明する勝利でもあった。コンビを組む草野太郎騎手は「昨年の夏以来ということで大きなことは言えませんが、昨年の(当レース)2着もそうですし、一昨年のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)でも2着があるように、左回りのこの舞台はロスコフにとって一番合っているコースだと思います。力を出せるようしっかり仕上げていきたいですね」と、意気込みを語った。
せん6歳
調教師:角田晃一(栗東)
前走の小倉ジャンプS(J・GⅢ・芝3390メートル)では、当時楽勝続きだったスマイルスルーに1/2馬身差の2着。地力強化はもちろんのこと、折り合い面でも格段の進境がうかがえた。東京での好走歴があり、コースへの不安はない。
障害初勝利は中京。2勝目、3勝目が新潟と、以前は置き障害コースを中心に走っていたが、昨年秋のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)で2着に入り、固定障害コースでも戦えることを証明した。今年はオープン特別・牛若丸ジャンプS(中京・芝3300メートル)で障害オープン3勝目を挙げると、続く小倉ジャンプSではそれまで以上にコントロールの利いた走り。最後は逃げ切ったスマイルスルーに肉薄する伸びを見せての2着好走と、ここにきての心身の成長は目覚ましいものがある。6月5日には栗東CWコースで7ハロンから時計を出す意欲的な調教を消化。重賞タイトル奪取があっても驚けない。
せん9歳
調教師:戸田博文(美浦)
2023年の京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)の勝ち馬。その後は勝利から遠ざかっているが、前々走の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル、5着)では見どころありの力走を見せ、復調の兆しは示した。久々でも軽視はできない。
一昨年の京都ハイジャンプ制覇の前には、中山グランドジャンプ(J・GⅠ・芝4250メートル)での3着好走があった実績馬。近走は精彩を欠いたレースが続いていたが、前々走の京都ジャンプSは7頭立てとはいえ、前に食らいつこうとする姿勢を見せての5着と、復調気配が窺えた。今回騎乗する上野翔騎手は「競走中止となった昨年の中山大障害以来の実戦になりますが、最近では一番と言っていいくらい雰囲気がいいですよ。スクーリングではいいのに実戦では案外というところが出てきているので、今回はスクーリングをせずに挑みたいと思っています。持久力タイプの馬ですから、降雨があるといいですね」と見通しを語った。
牡7歳
調教師:小笠倫弘(美浦)
障害初勝利は5戦目、障害オープン初勝利にはさらに7戦と、じっくり力をつけてきた。そのオープンクラス初勝利となった前走は最後まで余力十分。ここにきての充実ぶりは目を見張るものがある。重賞でも侮れない。
平地では2勝して2023年9月に障害入り。以後、障害で12戦を経て、少しずつ力をつけての重賞挑戦となる。待望のオープンクラス初勝利を挙げた前走は、出遅れて後方からの競馬。2コーナー過ぎから一気に進出して、向正面の連続障害をクリアするごとにポジションを上げていく巧みな飛越を見せ、手応え十分に3番手で直線へ。最終障害もブレることのないまっすぐな飛越で突破すると、最後は鞍上の激励に応えて一気に伸び、逃げたローディアマント(2着)を悠々とかわして勝利を飾った。経験のたまものか、馬が勝負どころを分かっているかのようなレース内容。あの競馬ができれば、初めての重賞でもチャンスはありそうだ。
牡4歳
調教師:西田雄一郎(美浦)
障害初勝利は10馬身差の圧勝。前走は勝ち馬との差こそ大きかったが、早めにかわされた後もしぶとく踏ん張って4着と、オープンクラス初戦を思えば上々と言える内容だった。今回が障害4戦目。伸びしろに注目だ。
前々走の障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)は、途中から先頭に立ち、2着馬を大きく離す圧勝劇。単勝オッズ104.1倍での勝利にも驚かされた。前走の障害オープン(中山・芝からダート3200メートル、4着)は好位を進み、他馬にかわされても最後まで集中力を切らさずに走れた点に見どころがあった。コンビを組む大江原圭騎手は「前走は勝ち馬が強かったですし、2、3着馬も減量の恩恵があった馬ですからね。よく頑張ってくれたと思います。まだ4歳ですし、障害のキャリアも3戦。心身ともに幼さがあるだけに、これから良くなる余地は大きいでしょう。相手は強いですが、しぶとさを生かす競馬で頑張ってほしいですね」と話していた。
牡5歳
調教師:竹内正洋(美浦)
前走は、最後の直線に向かうところではもう勝負あったかと思えるほどの脚色。結果、快勝だったが、集中力を欠く面がありながらも好パフォーマンスを見せただけに、素質はかなりのものがありそうだ。一気の相手強化でも楽しみは大きい。
障害5戦目の前走で初勝利を挙げたように、実戦でもまれてセンスを磨いてきた格好だが、その前走が好パフォーマンス。2周目の向正面で早くも進出を開始して3コーナーを迎えるころには先頭に立ち、直線では鞍上の手が激しく動いたものの、最後は4馬身差の完勝だった。勝利に導いた上野翔騎手は「本気になったのは最終障害を飛ぶ直前くらいからで、それでいてこのパフォーマンス。上でも通用すると思うので、今後は本気で走っている時にどれだけ脚を使えるかですね」と高い評価を与えた。今回は伴啓太騎手が騎乗。手替わりに加えて、障害オープンクラス初戦での重賞挑戦だが、無視できない存在だ。
(山下 健)
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