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牡6歳
調教師:宮田敬介(美浦)
2022年の菊花賞で4着に入り、将来を嘱望された素質馬。4歳夏から脚部不安による長期離脱を余儀なくされたが、前走のオープン特別・小倉日経賞(小倉・芝2000メートル)を快勝し、復活を遂げている。
約1年3か月の長期休養明けとなった2走前のオクトーバーS(リステッド・東京・芝2000メートル)は、スタートで後手を踏み、そのまま後方待機策。結果は11着だったが、勝ち馬から0秒7差まで詰めており、着順ほどレース内容は悪くなかった。復帰2戦目となった前走のオープン特別・小倉日経賞は、折り合いをつけて中団を追走。4コーナー手前から外を回って押し上げ、最後は力でねじ伏せるように抜け出して5勝目をマークした。そこから約3か月の休養を挟み、本レースを目標に熱心な乗り込みを消化。5月1日には美浦Wコースでの自己ベストタイムを出しており、仕上げに抜かりはない。
牡4歳
調教師:武英智(栗東)
3歳時は京都新聞杯で重賞初制覇を飾り、日本ダービー(10着)に駒を進めた実績馬。今回は神戸新聞杯(2着)以来約7か月半の休み明けになるが、帰厩後は栗東坂路で好タイムをマークしており、力を出せる態勢が整っていそうだ。
昨年の京都新聞杯は、最内枠から好位のインをキープ。スローペースで直線の瞬発力勝負になったなか、直線で内ラチ沿いからメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚でスパッと抜け出して快勝した。続く日本ダービーは10着に敗れたが、初めてのGⅠなら悲観するレース内容ではないだろう。秋初戦の神戸新聞杯は、勝ったメイショウタバルの大逃げにほんろうされたが、先行策からしぶとく脚を伸ばして2着を確保。3着ショウナンラプンタに2馬身差なら“負けてなお強し”と言えるだろう。今回は他世代との初対戦。今後の活躍を占う意味で重要な一戦になりそうだ。
牡4歳
調教師:武井亮(美浦)
2023年の東京スポーツ杯2歳Sを優勝。3歳時は折り合い面を考慮して1600メートル以下を使ってきたが、4歳初戦となった前走の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)で3勝目を挙げて、気性面の成長を示した。
2走前のオーロC(リステッド・東京・芝1400メートル)は、ジワッと好位集団に取りついて道中は折り合いに専念。残り200メートル付近で先頭に躍り出て押し切りを図ったが、最後はゴールデンシロップの瞬発力に屈してアタマ差惜敗の2着だった。約2か月半の休み明けとなった前走の白富士S(リステッド)は、先行集団のインに一度は控えたが、400メートル過ぎに内からハナへ立ってからは後続を引きつけてマイペースの逃げ。直線でもスピードは衰えず、後続の追い上げを振り切って3勝目をマークした。折り合い面に課題はあるが、潜在能力の高さは折り紙付きで、今回も目が離せない。
牡5歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
キャリアを積むごとに地力をつけ、昨年秋の3勝クラス・ノベンバーS(東京・芝1800メートル)を勝ってオープンクラス入り。前走のダービー卿チャレンジTではクビ差の2着に好走し、目下の充実ぶりは顕著だ。
2走前の洛陽S(リステッド・京都・芝1600メートル)は、優勝したロジリオンをマークするように中団を進み、直線ではしぶとく脚を伸ばして0秒3差の5着に健闘した。3番人気に支持された前走のダービー卿チャレンジTは、脚をためて中団を追走。内ラチ沿いを突いたトロヴァトーレとはコース取りの差も出たが、直線では馬群からスパッと抜け出してクビ差の2着に好走した。16戦のキャリアで掲示板(5着以内)を外したのは2回と堅実な成績を誇り、東京・芝1800メートルで1分45秒1(稍重)の持ち時計も優秀。今回は2キログラムの斤量増になるが、好勝負が期待できそうだ。
牡4歳
調教師:堀宣行(美浦)
2歳時のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)でレガレイラを退けて優勝し、潜在能力の高さは証明済み。前走のチャレンジCは7着に敗れたが、全3勝を挙げる東京コースで巻き返しが期待できる。
日本ダービー(14着)以来約4か月半の休み明けとなった2走前の毎日王冠は、好スタートからスッと控えて折り合いに専念。スローペースの瞬発力勝負でジワジワとしか脚を使えず6着に敗れたが、GⅠの前哨戦でメンバーがそろったなかで勝ち馬から0秒3差なら、悲観するレース内容ではないだろう。前走のチャレンジCは1番人気で7着だったが、経験の少ない右回りで本来のパフォーマンスを発揮できなかったもので、敗因は明らかだ。4歳を迎え、帰厩後の調教では一段とパワーアップした印象があり、好相性の東京コースで真価が問われる一戦になる。
牡6歳
調教師:橋口慎介(栗東)
2023年七夕賞で初の重賞タイトル獲得。その後は脚部不安で長期離脱を余儀なくされたが、休み明け初戦となった昨年のチャレンジCで5着に入り、改めて地力の高さをアピールした。復帰3戦目で本領発揮を期待したい。
脚部不安で約1年4か月ぶりの実戦となった2走前のチャレンジCは、スッと前に取りついて好位を追走。速めの流れだったが、4コーナーで敢然と先頭に躍り出て見せ場は十分。直線の上位争いからはやや離されたが、差し・追い込み組が1着から4着を占める中で先行しての5着なら、内容は高く評価できる。前走の京都記念は直線で粘りを欠いて8着に敗れたが、道中でなだめるのに苦労するほどの行きっぷりを見せていたように、着実に復調をたどっている様子だ。復帰後2戦は坂路とプール併用の調整だったが、中間はコース追いをまじえて攻めを強化しており、改めて注目したい。
牡5歳
調教師:高橋義忠(栗東)
昨年夏のオープン特別・関越S(新潟・芝1800メートル)を1分44秒0のコースレコードで快勝。好メンバーがそろった前走の中山記念では勝ち馬から0秒5差の5着に入っており、地力強化は明白だ。
2走前の中日新聞杯は、脚をためて中団を追走。向正面でコスモキュランダ(6着)が動いて1列ほどポジションを下げたが、直線で徐々に外へ出すと、しぶとく脚を伸ばして7着でゴールした。約3か月の休養を挟んだ前走の中山記念は、大外枠からジワッと好位集団に取りつき、道中は折り合いに専念。3番手以下は馬群が固まり、外を回る距離ロスはあったが、直線では懸命に差を詰めてコースレコード(1分44秒8)決着の5着に健闘した。今回は2か月ほど間隔が空いたが、栗東坂路で好時計を出しており、状態は高いレベルで安定。GⅢなら上位争いが可能だろう。
せん6歳
調教師:上村洋行(栗東)
昨年夏の函館記念(16着)では大敗を喫したが、去勢の効果もあって復帰2戦目の前走・大阪城S(リステッド・阪神・芝1800メートル)で通算5勝目をマークした。勝った勢いに乗って、重賞タイトル奪取を狙う。
去勢手術を経て、約7か月の休み明けとなった2走前の洛陽S(リステッド・京都・芝1600メートル)は、二の脚を利かせて好位を追走。直線の追い比べでロジリオンに競り負けたが、狭いスペースを割るように伸びてクビ差の2着に好走した。前走の大阪城S(リステッド)は、ポンと好スタートを決めて3番手をキープ。正攻法のレース運びからラスト300メートル付近で先頭に躍り出ると、後続を2馬身1/2差突き放して快勝。ラスト3ハロンを33秒5(推定)でまとめており、強さが目立った。昨年春の新潟大賞典で4着の実績もあるが、当時より地力をつけており、有力候補の一頭に挙げられる。
(京増 真臣)
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