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混戦模様の牝馬限定重賞
重賞実績の少ない馬が出走することの多いチャレンジングな牝馬限定GⅢ。2020年には3連単227万馬券が出るなど波乱の多い重賞である。ここでは新潟競馬場で開催された2021年を含む過去10年の結果から傾向を調べている。
1番人気がわずか1勝
過去10年で1番人気は連対率が50%、3着内率が60%と悪くないが、1着は一度だけ。15番人気(2016年マコトブリジャール)や8番人気(2023年ステラリア)の勝利もあり、どの馬にも勝つチャンスがある重賞だといえる。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 1-4-1-4 | 10.0% | 50.0% | 60.0% |
| 2番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
| 3番人気 | 4-0-0-6 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
| 4番人気 | 1-1-2-6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 5番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20.0% |
| 6番人気以下 | 4-4-4-86 | 4.1% | 8.2% | 12.2% |
5歳馬に注目
過去10年の年齢別成績では3着以内馬延べ30頭中15頭を5歳馬が占め、5歳馬は連対率と3着内率が最も高くなっている。なお、過去10年で6番人気以下の馬は12頭が3着以内に入っているが、その12頭中10頭は5歳か6歳だった。穴馬を狙うなら5歳か6歳の馬から選ぶのがよさそうだ。〔表2〕
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 2-4-2-47 | 3.6% | 10.9% | 14.5% |
| 5歳 | 5-6-4-40 | 9.1% | 20.0% | 27.3% |
| 6歳 | 2-0-4-24 | 6.7% | 6.7% | 20.0% |
| 7歳以上 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
前走の4コーナーを中団で通過していた馬が優勢
小回りコースの重賞ということで先行馬が人気しやすいが、過去10年では前走の4コーナーを6番手から10番手で通過していた馬の3着内率が高い。特に近年は、2022年アナザーリリック(前走4コーナー7番手)、2023年ステラリア(前走4コーナー10番手)、2024年コスタボニータ(前走4コーナー6番手)と、前走の4コーナーを中団で通過していた馬が3連勝中である。〔表3〕
| 通過順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 5番手以内 | 2-8-3-59 | 2.8% | 13.9% | 18.1% |
| 6〜10番手 | 5-2-6-30 | 11.6% | 16.3% | 30.2% |
| 11番手以下 | 3-0-1-29 | 9.1% | 9.1% | 12.1% |

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前走でGⅢを惜敗していた馬が巻き返す
過去10年の優勝馬はすべて前走でGⅢを使われていた。特に牝馬限定のGⅢを小差(0.5秒以内)で敗れていた馬が巻き返すケースがよく見られる。出走馬の前走とタイム差をチェックしておこう。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 年度 | 優勝馬 | 前走 | 前走の着順 | 前走の1着馬とのタイム差 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | スイートサルサ | 愛知杯 | 3着 | 0.3秒 |
| 2016年 | マコトブリジャール | 愛知杯 | 18着 | 1.8秒 |
| 2017年 | ウキヨノカゼ | 中山牝馬S | 6着 | 0.2秒 |
| 2018年 | キンショーユキヒメ | 中山牝馬S | 7着 | 0.5秒 |
| 2019年 | デンコウアンジュ | 中山牝馬S | 4着 | 0.1秒 |
| 2020年 | フェアリーポルカ | 中山牝馬S | 1着 | - |
| 2021年 | ディアンドル | 小倉大賞典 | 3着 | 0.2秒 |
| 2022年 | アナザーリリック | 愛知杯 | 8着 | 0.5秒 |
| 2023年 | ステラリア | 新潟大賞典 | 5着 | 0.3秒 |
| 2024年 | コスタボニータ | 中山牝馬S | 5着 | 0.3秒 |
