阪神大賞典は天皇賞(春)の前哨戦に位置付けられており、過去10年の優勝馬の中で2024年のテーオーロイヤルをはじめ4頭が本番も制している。その過去10年の結果を参考に、レースの特徴を調べてみたい。
過去10年の優勝馬延べ10頭中5頭は単勝1番人気で、残る5頭も2番人気または3番人気に推されていた。10回中6回は3連単の配当が1万円未満だったように、堅い決着が目立つ一戦となっている。2着や3着に6番人気以下の伏兵が絡んだケースも散見されるが、予想は上位人気馬を中心に組み立てるのが無難なようだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-1-2-2 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
2番人気 | 3-2-1-4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 0-2-1-7 | 0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-2-2-6 | 0% | 20.0% | 40.0% |
6~9番人気 | 0-3-1-36 | 0% | 7.5% | 10.0% |
10番人気以下 | 0-0-1-27 | 0% | 0% | 3.6% |
過去10年の前走別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中27頭は前走がJRA重賞だった。中でも、延べ13頭が3着以内に入っているGⅠ組は要注目の存在だろう。その13頭中9頭は6着以下からの巻き返しだったので、GⅠでの着順は問われないとみてよさそうだ。一方、GⅡ・GⅢで6着以下に敗れていた馬は〔2・0・1・30〕と好走例が少なく、3着内率も10%に届いていないので、GⅡ・GⅢから臨む馬はそこで上位に入っていた馬を狙いたい。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 5-5-3-9 | 22.7% | 45.5% | 59.1% |
GⅡ | 3-1-4-27 | 8.6% | 11.4% | 22.9% |
GⅢ | 2-2-2-20 | 7.7% | 15.4% | 23.1% |
オープン特別 | 0-0-1-13 | 0% | 0% | 7.1% |
3勝クラス | 0-2-0-12 | 0% | 14.3% | 14.3% |
上記以外 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち26頭は、芝2400メートル以上のJRA重賞で3着以内に入ったことのある馬だった。単勝6番人気以下で3着以内に入った5頭のうち4頭にはこの実績があったので、下位人気馬をピックアップする際も長めの距離での実績は重視した方がいいだろう。〔表3〕
実績の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 9-8-9-39 | 13.8% | 26.2% | 40.0% |
なし | 1-2-1-49 | 1.9% | 5.7% | 7.5% |
過去10年の優勝馬延べ10頭はいずれも6歳以下の牡馬だった。7歳以上の馬や牝馬が優勝する可能性は低いとみていいだろう。6歳以下の牡馬の中でも特に注目したいのが、長距離のGⅠで好走実績があった馬。過去10回中8回で芝3000メートル以上のGⅠで5着以内に入った経験のあった馬が優勝している。〔表4〕
(高那実 マヤ)
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