2024年の優勝馬ダノンマッキンリーが単勝オッズ13.6倍(7番人気)、2023年の優勝馬タマモブラックタイが同27.2倍(8番人気)と、ここ2年のファルコンSはそれほど前評判の高くなかった馬が1着となった。1番人気の支持に応えてこのレースを制したのは2014年のタガノグランパが最後である。上位人気馬だけでなく、下位人気馬にも注目しておいた方がよさそうだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気馬は優勝例がなく、3着内率も40.0%にとどまっている。また、3着以内馬30頭中11頭は6番人気以下の馬だった。波乱の決着となる可能性がそれなりに高いレースといえるだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 0-3-1-6 | 0% | 30.0% | 40.0% |
2番人気 | 2-1-2-5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
4番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
6~10番人気 | 3-1-4-42 | 6.0% | 8.0% | 16.0% |
11番人気以下 | 1-1-1-62 | 1.5% | 3.1% | 4.6% |
過去10年の枠番別成績を見ると、3着内率が最も高いのは3枠、2番目に高いのは1枠だった。一方、6枠の馬が3着以内に入っておらず、7枠と8枠の馬も3着内率が低い水準にとどまっている。さらに、2020年以降の過去5年に限ると、1枠から3枠の馬は〔3・4・2・18〕(3着内率33.3%)、4枠と5枠の馬は〔1・1・1・17〕(3着内率15.0%)、6枠から8枠の馬は〔1・0・2・32〕(3着内率8.6%)と、内枠優勢の傾向がより顕著になっている。〔表2〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 3-0-2-12 | 17.6% | 17.6% | 29.4% |
2枠 | 0-3-0-16 | 0% | 15.8% | 15.8% |
3枠 | 2-2-3-13 | 10.0% | 20.0% | 35.0% |
4枠 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
5枠 | 2-2-1-15 | 10.0% | 20.0% | 25.0% |
6枠 | 0-0-0-20 | 0% | 0% | 0% |
7枠 | 0-2-2-20 | 0% | 8.3% | 16.7% |
8枠 | 2-0-0-23 | 8.0% | 8.0% | 8.0% |
過去10年の前走の距離別成績を見ると、1600メートルと1600メートル超だった馬が比較的優秀な3着内率をマークしている。一方、1200メートルだった馬は3着内率が4.8%にとどまっている。前走の距離が長かった馬ほど信頼できそうだ。〔表3〕
(伊吹 雅也)
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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1200m | 1-0-1-40 | 2.4% | 2.4% | 4.8% |
1400m | 5-3-2-44 | 9.3% | 14.8% | 18.5% |
1600m | 4-5-7-47 | 6.3% | 14.3% | 25.4% |
1600m超 | 0-2-0-4 | 0% | 33.3% | 33.3% |
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