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牡6歳
調教師:武英智(栗東)
今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ・芝4250メートル)の2着馬で、その後、東京ジャンプS(J・GⅢ)と東京ハイジャンプ(J・GⅡ・ともに芝3110メートル)を連勝。地力と勢いを増しての出走となる。J・GⅠ初制覇の絶好機だ。
今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)は勝ち馬イロゴトシには及ばなかったものの、最終障害を跳んでからは出走馬中一番と思える伸び。確かな成長を感じる力走を見せた。その後に障害重賞2勝を上積みし、ビッグタイトル獲得への機運が高まっている。手綱を取る高田潤騎手は「中途半端では勝てないと思っているので、極限の仕上げで臨むつもりです。コースを問わず結果を出していますし、今の充実ぶりからすると完成の域に近づいているようにも感じます。僕自身も怪我から復帰して今は万全の態勢ですし、この馬が一番強いと信じて乗りたいと思います」と力強く語っていた。
牡6歳
調教師:青木孝文(美浦)
昨年は10馬身差の圧勝で中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)を制覇。J・GⅠ連勝の期待が高まった中山グランドジャンプ(芝4250メートル)で6着に敗れた後、故障が判明して休養に入った。障害戦はそれ以来となるものの、能力の高さは昨年で証明済み。王座奪還を誓う。
昨年の中山大障害(J・GⅠ)も強かったが、それ以上のインパクトがあったのが今年の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)だ。飛ばす先行馬を自らつかまえに行って先頭に立つと、最後まで余裕のある勝ちっぷり。それだけに、中山グランドジャンプ(J・GⅠ)後の故障は残念だった。今回は平地戦を使っての参戦。主戦の石神深一騎手は「もともと息ができていれば走ってくれるタイプですが、前走を使って良くなっています。ダメージもありませんでしたし、“オジュウチョウサンの再来”と感じているほどの馬です。力を出し切ることができれば、改めて強いところを見せられると思います」と、連覇に自信ありの様子だった。
牡8歳
調教師:高木登(美浦)
一昨年の中山大障害(芝4100メートル)の勝ち馬で、昨年もマイネルグロンの2着。8歳となった今年の中山グランドジャンプ(芝4250メートル)では3着に入るなど、J・GⅠでの勝負強さと持久力の高さは健在だ。2度目の戴冠も十分に狙える。
一昨年の中山大障害(J・GⅠ)優勝以降は3着、9着、11着、2着、4着、3着、4着。重馬場だった2戦(9着、11着)を除けば安定して走れている。今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)は、イロゴトシ(1着)にかわされた後も粘りに粘って3着を確保。身上のしぶとさはまったく衰えていない。騎乗する五十嵐雄祐騎手は「前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3110メートル)は控える競馬でしたが、馬の気持ちを重視しただけで、今回も馬のリズムを優先して乗ることになると思います。以前に比べれば乗りやすくなりましたが、それでも元気いっぱいですし、気力の低下などは一切感じません。地力勝負になればチャンスだと思います」と、中山大障害2度目の制覇へ期待を寄せていた。
牡5歳
調教師:岩戸孝樹(美浦)
昨年の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)で重賞初制覇。続く中山大障害(芝4100メートル)ではJ・GⅠ初挑戦ながら3着に好走した。今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ・芝4250メートル)は積極的な競馬で4着。経験を糧にさらに上を目指す。
昨年11月の重賞勝ち後は、同年末の中山大障害(J・GⅠ)3着、今年の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)2着、中山グランドジャンプ(J・GⅠ)4着、東京ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3110メートル)2着と、障害の王道路線を歩んで常に好走している。コンビを組む草野太郎騎手は「帰厩後、調教をするごとに良くなっています。気難しさもマシになっていますし、何より以前のヒョロヒョロとした感じからガシッと芯が入ったようになって、自分が過去に乗ってきた強豪障害馬と似た雰囲気になってきました。いよいよ完成してきたように感じています。僕自身も期待して乗ります」と、好感触を伝えた。
牡6歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
昨年の中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)は8着だったが、今年は障害オープンクラス2勝目を挙げ、前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)では2着と、充実ぶりがうかがえる。昨年以上の成績はもちろん、上位台頭の可能性を秘める。
近4走は4着、1着、3着、2着と、パワーアップがうかがえる状況。加えて、昨年の阪神ジャンプS(J・GⅢ・芝3140メートル)ではジューンベロシティ、ホッコーメヴィウスに次ぐ3着に入ったように、ここでも上位争いできるだけの実力の持ち主と言えるだろう。騎乗する小牧加矢太騎手は「前走は動き切れなかったようですが、それでも最後にいい脚を使っていました。使っての上積みがある馬ですし、寒い時季のほうがいいタイプです。いい状態で臨めると思います。強豪ぞろいではありますが、3歳から障害を走っているように経験豊富な馬。その経験値を生かして何とか食らいつきたいですね」と、意気込みを語った。
せん6歳
調教師:大竹正博(美浦)
障害入り後は1着、2着、1着、3着、4着と底を見せていないうえ、3戦目で障害オープン(福島・芝2750メートル)をコースレコード勝ちした好素材。中山の障害コース自体が初めてとなるが、伸びしろと未知の魅力にかけるならこの馬か。
今春に障害オープンをコースレコード勝ちして障害2勝目をマーク。勢いそのままに向かった東京ジャンプS(J・GⅢ・芝3110メートル)は3着だったが、重賞初挑戦を思えば十分な内容だった。今回は、オープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)4着をステップにして初のJ・GⅠへ挑む。初コンビとなる大江原圭騎手は「跨るごとに状態の良化を感じています。中山の障害コースは初めてなので、谷も未経験。この点が課題にはなりますが、対応できるように対処していきたいです。少し力むところがありますし、初距離でもあるので、終いに専念するような競馬になるかもしれませんが、ここでも通用していい馬です」と、期待を寄せていた。
せん6歳
調教師:尾形和幸(美浦)
昨年のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)をコースレコード勝ちした実力馬。J・GⅠは未経験だが、昨年の清秋ジャンプS(芝3210メートル)3着、今年の中山新春ジャンプS(芝→ダート3200メートル)3着と、中山のオープン特別での良績は強調材料になる。
昨年のオープン特別・秋陽ジャンプSをコースレコード勝ちした時の2着馬が、今年の東京ジャンプS2着、小倉サマージャンプ(ともにJ・GⅢ)優勝のロスコフ。その比較から、本馬も大舞台で上位争いに加われる算段が立つ。騎乗する伴啓太騎手は「以前から携わっていた馬で、いい馬だなと思っていました。実際に乗ってもやはりいい馬でしたね。レースでは初めてですが、何度も同じレースで乗っていますから、イメージはできています。久々ですが出来も良さそうです。(伴騎手自身は)過去のJ・GⅠでは正直、余力を持って直線を迎えたことが一度もないので、今回この馬に乗ってどんな景色が見られるのか、楽しみです」と、レースを心待ちにしている。
せん8歳
調教師:戸田博文(美浦)
昨年は障害のオープン特別で1着、2着の後、中山グランドジャンプ(J・GⅠ・芝4250メートル)が3着。続く京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)で重賞初制覇を成し遂げた。豊富なスタミナを備える古豪。近走ひと息でも侮れない。
前走の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)は5着。上位との着差は大きかったが、久しぶりにファイトがうかがえる内容で、復調のきっかけをつかんだようにも見えた。その前走に続いての騎乗となる上野翔騎手は「前走は転厩初戦で、いろいろと手探りの状況でした。経験値だけで走ってくれたようなもので、それを思えば頑張ってくれたと思います。今度はもっといい形で臨めると思います。強力なメンバーが相手になりますが、だからといって消極的なレースはしたくありません。勝ちを狙って競馬をするつもりです。そのなかで、この馬にとって最高の結果を求めたいです」と、熱っぽく語った。
(山下 健)
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