ゴールドシップ
父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、今や“黄金の配合”と言われるほどで、その代表産駒は昨年の三冠馬オルフェーヴル。しかし、ピッチ走法で走るオルフェーヴルやその全兄のドリームジャーニーと違い、毛色が芦毛でフットワークも大きいこの馬は、母の父メジロマックイーンの影響が強く出ているようだ。「だから、馬場はいくら悪くなってもいい。菊花賞まで、ずっと雨でもいいくらいだよ」と笑う須貝尚介調教師だが、これまで高速馬場にも高い適性を示してきた。5着に敗れた前走の日本ダービーでマークした上がり3ハロン33秒8(推定)は、ワールドエース(4着)と並ぶ出走馬中最速タイム。「共同通信杯も速い上がりタイム(33秒3、推定)で勝っているので、オールマイティーですよ。ある程度の位置で競馬ができれば、結果はついてくるでしょう」と語っており、自信を持って臨む復帰戦で、クラシックホースの貫禄を示したいところだ。 |
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ヒストリカル
皐月賞もNHKマイルCもパスして挑んだ前走の日本ダービーは18着に大敗、まるで競馬にならなかった。半兄に1600mから2000mで12勝を挙げたカンパニーがいる血統背景、さらに馬体重の減少(マイナス8キロ)が敗因として挙げられるが、音無秀孝調教師は「ゲート内で打撲したのが影響したようです。最後まで力が入らないまま、走ってきたようだから」と分析していた。「馬体重に関しては確かに減り過ぎたと思いますが、距離に関しての結果はまだ出ていないと考えています。だからこそ、神戸新聞杯を秋の初戦に選びました」。今回は日本ダービーの雪辱戦という意識を陣営は強く持っている。舞台は、マウントシャスタ(2着)を並ぶ間もなく差し切り、重賞初制覇を飾った毎日杯と同じ阪神の外回りコース。世代トップレベルの瞬発力をうまく活かせるようなら、結果はおのずとついてくるはずだ。 |