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1967年に4歳(現3歳)以上・別定重量の重賞競走として創設された『中京大賞典』が本競走の前身。その後、1971年に高松宮殿下から優勝杯を賜ったのを機に『高松宮杯』に改称され、中京競馬場・芝2000mを舞台に、長い間、夏の中京開催を飾る中距離の名物競走として行われていた。
1996年、短距離競走体系の改善に伴い、本競走は開催時期を5月に繰り上げられ、負担重量を別定から定量に、距離を芝1200mに変更のうえ、GII からGI に格上げされた。これにより、中京競馬場初のGI 競走が誕生し、『高松宮杯』は春のスプリント王決定戦として位置付けられたが、1998年に現在のレース名『高松宮記念』に改称された。さらに、2000年には3月の中京開催の最終週に移設され、出走資格が5歳(現4歳)以上に変更となった。春のGI シリーズの始まりを告げる一戦に、古馬の名スプリンターたちが集結し、春の短距離王の座をかけて、白熱した戦いを繰り広げている。
出走資格は、1989年に混合競走となり、外国産馬に門戸が開放された。また、1996年から中央競馬指定交流競走となり、地方馬は所定の成績を収めた馬に出走資格が与えられている。さらに、2001年に国際競走となり、外国馬は5頭まで出走可能となったが、2007年の日本のパートI 国昇格に伴い、外国馬の出走枠は9頭に拡大された。
競走名:1〜27回は「高松宮杯」。
競馬場:9回は阪神。23回は京都。
距 離:1〜25回は2,000m。
年 齢:1〜29回は3歳以上。
負担重量:1〜25回は別定重量。26〜29回は3歳53s・4歳以上57s・牝馬各2s減。
格付け:14〜25回はGII。
条 件:19〜30回は(混合)。26回から(指定)となる。31回から(国際)となる。
高松宮記念レコード(中京・芝1,200m) 1:07.1 38回 ファイングレイン
第34回高松宮記念(GI)
サニングデール VS デュランダル
実績か、適性か。それが問題だ
中距離戦からスプリント戦に生まれ変わった平成8年以降、高松宮記念で1番人気が優勝した年はこれまでに1回(平成13年トロットスター)しかない。中山・東京・京都・阪神のいわゆる4大場以外で行われる唯一のGIでは、平坦・小回りコースに対応できる“器用さ”が、実力と同じか、あるいはそれ以上に大きくものをいうのかもしれない。そういう意味で平成16年の高松宮記念は興味深い一戦だった。
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