カノヤザクラ
2年連続で『サマースプリントシリーズ』のチャンピオンに輝いた同馬は典型的な夏馬と言えるが、今年は例年のように冬毛がそれほど伸びておらず、いつものこの時季とは少し違う印象。キャンターだけの調教でも行く気になってしまう普段の仕草は、調子がいい時のこの馬と同じものだ。全6勝中5勝を夏から秋に挙げているだけに、今回は半信半疑な面があるとはいえ、走れる状態にさえあれば、実績的に無視できない存在。中京・芝1200mでは、デビュー戦を5馬身差で圧勝、2007年のファルコンSで2着に好走した実績があり、相性は悪くない。 |
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エイシンタイガー
昨秋の京洛S(京都・芝1200m)を快勝後の2戦(京阪杯12着、阪神C8位入線12着降着)は、まるで運に見放されたかのようなレースぶり。今年初戦の淀短距離S(京都・芝1200m、1着)で重賞レベルの走りを見せたと思えば、続く前走のシルクロードSはスローペースの大外枠で8着と、リズムになかなか乗り切れない歯がゆさがある。どこからでも動ける自在性が武器で、本来は小回りの中京コースに最も適したタイプ。重賞で勝ち負けを演じてもおかしくない能力を秘めているこの馬に、なにより必要なのは“運”かもしれない。 |