海外競馬発売
4月24日(水曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
CALIFORNIA SPANGLE (IRE)
せん6歳 A.クルーズ厩舎
通算25戦13勝
MAD COOL (IRE)
牡5歳 池添 学厩舎
通算12戦6勝
昨年4月の春雷S(リステッド・芝1200メートル)では57.5キロのトップハンデと重馬場をものともせずに優勝。58.5キロのトップハンデを背負って9着に終わった7月のCBC賞(GⅢ)を経て向かった10月のスプリンターズS(GⅠ)では4、5番手追走から直線で内からママコチャに迫ってハナ差の2着に好走しました。その後、12月の香港スプリント(G1・香港)は先行して伸びずラッキースワイネスから4馬身半差の8着に終わりましたが、それ以来のレースとなった前走今年3月の高松宮記念(GⅠ・芝1200メートル)では重馬場の中、スタートを決めて先行して直線半ばで先頭に立つと、最後はナムラクレアの猛追をアタマ差しりぞけて優勝。GⅠ初制覇を果たしています。
VICTOR THE WINNER(AUS)
せん5歳 C.シャム厩舎
通算15戦7勝
昨年9月のクラス1ハンデ(芝1200メートル)で負担重量の差が20ポンドあったとはいえラッキースワイネスを相手に2馬身半差で逃げ切り勝ち。10月のプレミアボウル(G2)は逃げて5着でしたが、11月の香港ジョッキークラブスプリント(G2)でラッキースワイネスからクビ差の2着に逃げ粘ると、12月の香港スプリント(G1)もラッキースワイネスから2馬身差の4着に入りました。その後は年明け1月7日のボヒニアスプリントT(G3)は初めての直線競馬だったこともあったのか7着に終わったものの、1月28日のセンテナリースプリントC(G1・芝1200メートル)ではマイペースの逃げに持ち込んで1馬身3/4差の完勝を収めてG1初制覇。続く前走は日本に渡って3月24日の高松宮記念(GⅠ)に出走し、重馬場の中、好スタートを決めて逃げましたが、勝ったマッドクールから0秒5差の3着に終わっています。
LUCKY WITH YOU (AUS)
せん6歳 F.ロー厩舎
通算26戦6勝
現在のF.ロー厩舎に移って迎えた昨年10月のクラス2ハンデ(芝1200メートル)を中団から差し切って約1年1か月ぶりの白星を挙げると、12月の香港スプリント(G1)でも中団から伸びてラッキースワイネスから3/4馬身差の2着に好走。さらに今年1月のセンテナリースプリントC(G1)でも逃げたビクターザウィナーには1馬身3/4差をつけられましたが、中団から脚を伸ばして2着に入りました。しかしその後は3月のクイーンズシルバージュビリーC(G1)が直線で伸びずカリフォルニアスパングルから4馬身半差の9着、そして前走4月の香港スプリントC(G2)も中団追走から伸びを欠いてラッキースワイネスから6馬身1/4差の9着と、2戦続けて精彩を欠いています。
INVINCIBLE SAGE (AUS)
せん4歳 D.ホール厩舎
通算18戦6勝
オーストラリアでリステッドでの2着を含む7戦3勝の後、香港に移籍。昨シーズンは3戦未勝利でしたが、今シーズン初戦となった昨年10月のクラス3ハンデ(芝1000メートル)で追い込み勝ちを決めると、そこからクラス3ハンデ、クラス2ハンデ(ともに芝1000メートル)も連勝。続く今年1月のボヒニアスプリントT(G3)でも115ポンドの軽ハンデとはいえ2着に好走しました。その後は2月のクラス2ハンデこそ直線で進路を探す形になって6着(勝ち馬ハウディープイズユアラブ)でしたが、そこから3月3日のクラス2ハンデで2着、3月24日のクラス1ハンデでも3着(勝ち馬フライングエース)と上位争いを演じると、続く前走4月の香港スプリントC(G2)ではチークピーシーズをつけて先行。勝ったラッキースワイネスにはかわされましたが、いったん先頭の場面を作って半馬身差の2着に健闘しました。
SUNRISE RONALDO (JPN)
牡5歳 安田 翔伍厩舎
通算17戦4勝
3歳(2022年)3月にデビュー4戦目(ダート1800メートル)で初勝利。昨年春に芝へ転向すると、5月には尖閣湾特別(1勝クラス・芝2000メートル)、7月には長久手特別(2勝クラス・芝2000メートル)を制しました。その後、芝1600メートルの長岡S(3勝クラス)が逃げて3着、芝2000メートルの西宮S(3勝クラス)も大逃げを打って13着に終わると、休養を挟んで短距離路線にシフト。12月の六甲アイランドS(3勝クラス)4着の後、今年1月7日の新春S(3勝クラス・芝1400メートル)を後方から鋭く差し切って優勝しました。そこからは2度続けて重賞に出走。1月28日のシルクロードS(GⅢ)で内から伸びて4着に入ると、前走2月の阪急杯(GⅢ)では重馬場の中、中団から差し脚を伸ばして、勝ったウインマーベルから0秒1差の3着に健闘しました。ここは引退した安田隆行調教師から安田翔伍調教師の下に転厩しての初戦となります。
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解説
2022年12月の香港マイル(G1・芝1600メートル)でゴールデンシックスティを相手に押し切ってG1初制覇。しかし、昨シーズン最後のレースとなった昨年のチャンピオンズマイル(G1)は逃げてゴールデンシックスティの3着に終わりました。今シーズンは、初戦となった10月のシャティンT(G2・芝1600メートル)を135ポンドのトップハンデで逃げ切った後は1月の香港スチュワーズC(G1)4着まで4連敗を喫しましたが、B.アヴドゥラ騎手が初めて手綱を取った3月10日のクイーンズシルバージュビリーC(G1・芝1400メートル)を鮮やかに逃げ切ると、続いてUAEに遠征した前走3月30日のアルクオーツスプリント(G1・芝1200メートル)も3つに分かれた出走馬の真ん中の集団を引っ張る形でレースを進め、最後はG2勝ちのある2着馬に3/4馬身差をつけて優勝(勝ちタイムの1分07秒50はコースレコード)。G1連勝として完全復活をアピールしました。