海外競馬発売
10月3日(木曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
BLUESTOCKING(GB)
牝4歳 R.ベケット厩舎
通算12戦4勝
SHIN EMPEROR(FR)
牡3歳 矢作 芳人厩舎
通算7戦2勝
2020年の凱旋門賞(G1・フランス)優勝馬ソットサスの全弟です。2歳(2023年)11月のデビュー戦(芝1800メートル)を先行して3馬身差で制すと、続く京都2歳S(GⅢ・芝2000メートル)は差す形で優勝。暮れのホープフルS(GⅠ)では先行して2着に入りました。今年は3月の弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)で2着の後、皐月賞(GⅠ)は勝ったジャスティンミラノから0秒4差の5着に敗れましたが、続く5月の日本ダービー(GⅠ)では中団から差し脚を伸ばして、勝ったダノンデサイルから0秒6差の3着に入りました。秋は前走9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)から始動。中団追走から、直線では前が壁になる場面がありましたが、最後は上位2頭との差を詰める形で3着に入りました。
LOOK DE VEGA(FR)
牡3歳 C&Y.レルネール厩舎
通算4戦3勝
昨年11月のデビュー戦(芝1800メートル)を先行抜け出しの競馬で7馬身差で圧勝。2歳時を1戦1勝で終えました。今年は5月の条件戦(芝2000メートル)を3馬身半差で快勝して上々のスタートを切ると、続いて重賞初挑戦となった6月の仏ダービー(G1・芝2100メートル)も重馬場の中、先行策から直線で抜け出して2馬身差で快勝。一気にダービー馬へと駆け上がりました。その後、バリーリンチスタッドとアルシャカブレーシングに所有権の大部分が売却されて迎えた前走9月のニエル賞(G2)は逃げの手に出ましたが、直線で伸び切れず、仏ダービーで3着に下していたソジーの3着に終わっています。
LOS ANGELES(IRE)
牡3歳 A.オブライエン厩舎
通算7戦5勝
2歳(2023年)時は重馬場のクリテリウムドサンクルー(G1・フランス・芝2000メートル)を含む2戦2勝。今年は5月の愛ダービートライアルS(G3・アイルランド・芝2000メートル)優勝から向かった6月1日の英ダービー(G1・イギリス)は同じA.オブライエン厩舎のシティオブトロイから6馬身差の3着でしたが、続く6月30日の愛ダービー(G1・アイルランド・芝2400メートル)では中団追走から直線の入り口で先頭に立つ競馬で勝利。さらに8月のグレートヴォルティジュールS(G2・イギリス・芝2370メートル)も5頭立ての3番手から伸びて、最後はパリ大賞(G1・フランス)2着から臨んだイリノイをクビ差しりぞけて優勝、重賞連勝としました。その後は前走9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)に出走。内ラチ沿いの後方を追走し、直線では外から伸びてきましたが、3着シンエンペラーからアタマ差の4着に終わりました。
AL RIFFA(FR)
牡4歳 J.オブライエン厩舎
通算9戦3勝
2歳(2022年)時は最後方からの追い込みを決めた9月のヴィンセントオブライエンナショナルS(G1・アイルランド・芝1400メートル)を含む3戦2勝。昨年は一頓挫あって愛2000ギニー(G1・アイルランド)を回避した後、7月の愛インターナショナルS(G3・アイルランド)でシーズンのスタートを切って2着。その後、8月のギヨームドルナノ賞(G2・フランス)ではのちに凱旋門賞を制することになるエースインパクトの3/4馬身差2着に入りましたが、9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)は挫跖で出走取消となってシーズンを終えました。今年は4月のガネー賞(G1・フランス)が4着、6月のマンハッタンS(G1・アメリカ)も6着でしたが、7月のエクリプスS(G1・イギリス)で最後方から追い上げて勝ったシティオブトロイから1馬身差の2着に入ると、続く前走8月のベルリン大賞(G1・ドイツ・芝2400メートル)では先行策から直線で鋭く抜け出して5馬身差で圧勝。2つ目のG1勝ちを収めています。
SOSIE(IRE)
牡3歳 A.ファーブル厩舎
通算6戦4勝
昨年9月の初戦(芝1600メートル)を2馬身差で優勝。続くアイソノミー賞(リステッド)は不良馬場の影響もあったか2着でした。今年は4月の条件戦(芝2150メートル)で始動して1馬身半差で勝利。この勢いに乗って挑んだ仏ダービー(G1)は中団からの追い上げ及ばず、勝ったルックドゥヴェガから2馬身+クビ差の3着でしたが、続く7月のパリ大賞(G1・芝2400メートル)では中団から鋭く伸びて、イリノイ(のちに英セントレジャーでクビ差の2着)に2馬身差をつけて快勝。G1初制覇を果たしました。その後、秋は9月の前走ニエル賞(G2・芝2400メートル)で始動。逃げた仏ダービー馬ルックドゥヴェガ(3着)を右斜め前に見る形の2番手でレースを進めると、直線でしっかりと伸びて、パリ大賞3着馬デリウスに1馬身半差をつけて優勝しました。
DELIUS(GB)
牡3歳 JC.ルジェ厩舎
通算5戦3勝
今年4月のデビュー戦(芝2100メートル)を最後方から追い込んで3馬身半差で制すと、2戦目(芝2400メートル)も後方からの競馬で優勝。さらに重賞初挑戦となったリス賞(G3・芝2400メートル)は中団から抜け出して勝利しました。しかしその後は7月のパリ大賞(G1)が出遅れから追い込む形でソジーの3着、続いて秋初戦となった9月のニエル賞(G2)もソジーを前に見ながらレースを進めましたが、直線で差を詰めることはできず、勝ったソジーから1馬身半差の2着に終わっています。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
昨年6月の愛オークス(G1・アイルランド)で半馬身差の2着に健闘。10月の英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1・イギリス)でもクビ差の2着に入りました。今年はシーズンのスタートとなった5月のミドルトンフィリーズS(G2・イギリス・芝2050メートル)を6馬身差で圧勝して重賞初制覇を果たすと、6月のプリティポリーS(G1・アイルランド・芝2000メートル)ではG1・2勝馬エミリーアップジョンを差し切ってG1タイトルを獲得。続く7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)でも牡馬の一線級を相手に最後方から追い上げて、勝ったゴリアットの2馬身1/4差2着に入りました。その後、8月の英インターナショナルS(G1・イギリス)では中団からもうひと伸びを欠いて4着でしたが、続く9月の前走ヴェルメイユ賞(G1・フランス・芝2400メートル)は2番手追走から直線入り口で先頭に立つと、ポモヌ賞(G2・フランス)を勝って臨んだアヴァンチュールとの競り合いを3/4馬身差で制して優勝しました。ここは12万ユーロ(約1920万円・1ユーロ=160円で換算)の追加登録料を支払っての出走となります。