海外競馬発売

ドバイシーマクラシック(G1)

メイダン競馬場 2410メートル(芝)南半球産馬3歳以上、北半球産馬4歳以上

  • 発売開始時刻日本時間3月31日(土曜) 午前7時00分

  • 発走予定時刻日本時間4月1日(日曜) 午前1時10分

レース結果・回顧

逃げたホークビルがスローの戦いを制す

勝てば、歴代の日本ダービー馬として初めてとなる海外G1制覇。その偉業に挑んだレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が出走したのがドバイシーマクラシックだ。

今年、芝2410メートルの距離で栄冠を争ったのは10頭。逃げ馬不在のメンバー構成で展開がカギになると予想された。
本命視されるクロスオブスターズ(牡5歳)が折り合いにやや難があるため、同じ馬主(ゴドルフィン)のベストソリューション(牡4歳)をペースメーカー代わりに逃げさせるという話もあった。
さらに展開予想を難解にしたのはホークビル(牡5歳)の存在だった。これもまたクロスオブスターズと同じ馬主のホークビルは本来、逃げ馬。つまり唯一の逃げ候補だったのだが、現地リポートで記した通り、前走から控える競馬を目指しているという。そのためどれがハナを切るのか展開が読めなくなったのだ。

レース前、そのホークビルにちょっとしたアクシデントがあった。枠入りを終えた後、興奮し、立ち上がってしまった。いや、アクシデントを受けたのはその時、ホークビルに乗っかられそうになった隣の枠のサトノクラウン(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)か。ジョアン・モレイラ騎手が一旦、下馬するシーンもあった。

ゲートから2頭が出されたものの、改めての枠入りを無事に終えてスタート。結局、ホークビルが他の9頭を引っ張る形でレースは始まった。
「何かの後ろで競馬をするつもりだったけど、行く馬がいなかったので逃げることにしました」
同馬の手綱を取ったウィリアム・ビュイック騎手は後にそう語っている。
2番手、3番手がクロスオブスターズとポエッツワード(牡5歳)。ヨーロッパの実力馬の後ろ、中団にベストソリューションとアイダホ(牡5歳)がいて、さらに背後にサトノクラウンレイデオロ、そしてモズカッチャン(牝4歳、栗東・鮫島一歩厩舎)といった日本勢が続いた。

  • 直線で悠々と逃げ切りをはかるホークビル(右)

  • ドバイシティーオブゴールド(G2)からの連勝でドバイシーマクラシック優勝

レースは向正面に入っても全くペースの上がるシーンがないまま、ゆっくりと進んだ。
「だいぶ折り合いに苦しんでいましたね」
向正面でのレースぶりをそう語ったのはレイデオロの藤沢和雄調教師。ちなみにクロスオブスターズに騎乗したミカエル・バルザローナ騎手もレース後「終始、掛かって……」と呟くように口にした。

レースはスローのまま進み、直線での上がり勝負へ。当然、先行勢に有利な流れで、ゴール前でもほとんど馬順は道中と変化ないままだった。逃げたホークビルがそのままポエッツワード(2着)、クロスオブスターズ(3着)を従えてゴール。最後は2着に3馬身の差をつけて悠々とゴールに飛び込み、ビュイック騎手も「手応えが抜群だったので早い段階で勝てると思いました」とレース後に語った。

勝ち時計は2分29秒45。先に行われたドバイゴールドカップ(G2)でレコードが出るなど時計の速かったこの日の芝コースで、これだけ遅い時計(トラックレコードは2分26秒85)で決着したことからも、いかに遅いペースだったかが分かる。メイダン競馬場の芝コースはなかなか逃げ切りが決まらないコースだが、さすがにこの緩い流れでは追い込み勢は手も足も出ない。レイデオロは4着、モズカッチャンは6着、サトノクラウンは7着だった。
「スローなのは分かっていたけど、今日はテンションが高かったので日本ダービーの時みたいにマクッたらそのまま飛んで行っちゃいそうだったので我慢するよりありませんでした」
レイデオロのクリストフ・ルメール騎手は残念そうにそう語った。

文:平松 さとし

  • レイデオロは4着

  • モズカッチャンは6着

  • サトノクラウンは7着

4着 レイデオロ 藤沢 和雄 調教師のコメント
「落ち着いていた。ペースが遅くて引っかかった。最後も脚を使ってくれて、やめていないからね。これが良い経験になると思う」

4着 レイデオロ C.ルメール 騎手のコメント
「ペースが遅くて、少し引っかかった。最後の直線も反応したけど、前が止まらなかったです。応援してもらっているので、期待に応えたかったが、残念です。状態は良くなっていたと思います」

6着 モズカッチャン 鮫島 一歩 調教師のコメント
「スローペースで動けず、はまってしまった。外に出せればよかったが、頑張ってはいるし、力負けとは思っていません」

6着 モズカッチャン C.デムーロ 騎手のコメント
「馬はよく走りましたが、思っていたよりペースが少し遅くなった。距離も少し長かったかも知れません」

7着 サトノクラウン J.モレイラ 騎手のコメント
「ゲートで隣の馬が立ち上がって、(サトノ)クラウンの方に乗っかろうとしたり、道中も他馬にぶつけられたりして、まったく彼のレースができませんでした」

2018年3月31日(土) メイダン競馬場(アラブ首長国連邦)

8R

第21回 ドバイシーマクラシック(G1)

北半球産馬4歳以上,南半球産馬3歳以上 定量 2410m 芝・左
賞金総額6,000,000米ドル 発走  20:10 (現地時間)
1着賞金3,600,000米ドル 天候:晴 芝:良
着順 馬番
(ゲート)
馬 名 (生産国)



騎手 タイム ・
着差



(kg)
調教師 (調教国)


1 7 (07) ホークビル(USA) 牡5 57.0 W.ビュイック 2:29.45 C.アップルビー(UAE) 5
2 5 (05) ポエッツワード(IRE) 牡5 57.0 L.デットーリ 3 M.スタウト(GB) 6
3 6 (06) クロスオブスターズ(IRE) 牡5 57.0 M.バルザローナ クビ A.ファーブル(FR) 1
4 3 (03) レイデオロ(JPN) 牡4 56.5 C.ルメール 1.75 藤沢 和雄(JPN) 2
5 10 (10) ベストソリューション(IRE) 牡4 56.5 P.コスグレイヴ 短アタマ S.ビン・スルール(UAE) 9
6 1 (01) モズカッチャン(JPN) 牝4 54.5 C.デムーロ 1 鮫島 一歩(JPN) 4
7 8 (08) サトノクラウン(JPN) 牡6 57.0 J.モレイラ 1.5 堀 宣行(JPN) 3
8 2 (02) アイダホ(IRE) 牡5 57.0 R.ムーア クビ A.オブライエン(IRE) 7
9 9 (09) デザートエンカウンター(IRE) せん6 57.0 S.レヴィー 1.75 D.シムコック(GB) 8
10 4 (04) カリーディ(GB) 牡4 56.5 S.デソウサ 4.5 C.コックス(GB) 10
 着差は先着馬からの着差を表しております(馬身表示)。
払戻金
単勝 7 920円 5番人気 馬連 5-7 2,970円 12番人気 馬単 7-5 7,040円 26番人気
複勝 7
5
6
210円
210円
120円
3番人気
5番人気
1番人気
ワイド 5-7
6-7
5-6
860円
350円
350円
13番人気
2番人気
3番人気
3連複 5-6-7 1,980円 6番人気
3連単 7-5-6 17,570円 69番人気

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