※表は横にスクロールすることができます。
直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|
525.9m | 2.7m | 1,400m、1,600m、1,800m 2,000m、2,300m、2,400m 2,500m、2,600m、3,400m |
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コース | 一周距離 | 幅員 |
---|---|---|
A | 2,083.1m | 31〜41m |
B | 2,101.9m | 28〜38m |
C | 2,120.8m | 25〜35m |
D | 2,139.6m | 22〜32m |
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一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|
1,899m | 25m | 501.6m | 2.5m | 1,200m、1,300m、1,400m、1,600m、2,100m、2,400m |
一周距離 | 1,674.7m |
---|---|
幅員 | 25m |
高低差 | 3.4m |
発走距離 | 芝:3,110m、3,300m ダート:3,000m、3,100m、3,300m |
1号障害 | 水ごう | 高さ1.2m 幅4.0m (いけ垣1.0m、水ごう2.7m) |
---|---|---|
2号障害 | グリーンウォール (人工竹柵) |
高さ1.3m、幅1.35m (竹柵0.7m) |
3、5号障害 | 竹柵 | 高さ1.3m、幅1.25m (竹柵0.6m) |
4号障害 | いけ垣 | 高さ1.4m、幅1.6m (いけ垣1.1m) |
6、7号障害 | いけ垣 | 高さ1.4m、幅1.7m (いけ垣1.2m) |
8号障害 | いけ垣 | 高さ1.4m、幅1.7m (いけ垣1.2m) |
9号障害 | ハードル (可動式障害) |
高さ1.2m、幅1.15m (竹柵0.5m) |
2、4号障害 | 大いけ垣 | 高さ1.5m、幅2.0m (いけ垣1.5m) |
3号障害 | 大竹柵 | 高さ1.5m、幅1.65m (竹柵1.0m) |
日本ダービーやジャパンカップをはじめ、数々のビッグレースが行われる東京競馬場は、日本競馬の「顔」と呼ぶにふさわしいスケールの大きな競馬場だ。コースは左回りで、芝の1周距離は2083.1メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、直線の長さは525.9メートル。幅員も最大41メートルと非常に広い。
起伏の構成もチャンピオンの座を争うコースにふさわしいハードなもの。ゴールを起点に追っていくと、1コーナーから向正面半ばにかけて高低差1.9メートルの長い下り坂が続き、その直後、3コーナーの手前には、高低差1.5メートルの上り坂が待ち受ける。 最初の坂を上りきった後は短い平坦部分を挟んで下り勾配が続き、4コーナーの手前からは再び若干の上り勾配に。そして直線、残り460メートル地点から300メートル地点にかけては2つめの上り坂が設けられている。中山や阪神に比べると勾配自体はなだらかでも、高低差は2メートルに及ぶこの坂を上り切った後も、300メートル(函館・芝コースの直線の長さとほぼ同じ)走ってようやくゴールにたどり着く。コースを1周する間に“2つの坂”を上り下りするレイアウトは福島も同じだが、スケールは段違いなのだ。
新潟などのローカル場と違い、カーブの半径がゆったりしているため、コーナーでゴチャつく可能性も低い。さらに広々とした幅員をいかし、4つ(A、B、C、D)のコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散化が図られている。様々な面から“紛れ”の介在する余地が小さいわけで、馬の能力がストレートに反映されやすいコースと言える。
一方のダートコースは1周距離が1899メートル、直線の長さが501.6メートルと、正真正銘、日本一のスケールを誇る。バックストレッチとホームストレッチに2つの坂が設けられている起伏構成は芝コースと同じだが、直線の上り坂の高低差は2.4メートルと芝コースを上回る。こちらも非常にタフでハードなコースなのである。
それだけに新潟の外回りコースと同様、直線の末脚比べとなるレースが多い。差し、追い込み馬の活躍が他場以上に目立つこと、まくりはあまり決まらないことも新潟・外回りとの共通項。早くに動いて押し切るのは至難の業ということだろう。
ダートコースはフェブラリーS(GⅠ)の舞台となる1600メートルのみが芝スタート。また、障害レースは固定障害の専用コースを使用して争われるが、年に2回の障害重賞(東京ジャンプS、東京ハイジャンプ)では通常時より難易度の高い“重賞仕様”の障害(大いけ垣、大竹柵)が設置される。
文:石田敏徳(2019年9月時点)