2022年 重賞レース一覧農林水産省賞典 安田記念
この路線を牽引してきたグランアレグリアや昨年の勝ち馬ダノンキングリーが引退し、“新世代のマイル王”を争う場となった安田記念(GⅠ)。フルゲート18頭による激戦を制し、その座を射止めたのは、ソングラインだ。
ホウオウアマゾンがハナを主張すると、フェブラリーSを連覇したカフェファラオ、マイルCS3着のダノンザキッド、ヴィクトリアマイル2着のファインルージュと同3着のレシステンシアらは好位へ。香港マイル3着のサリオス、唯一の3歳馬セリフォス、マイルCS2着のシュネルマイスターなどが中団。ともに4連勝中のソウルラッシュとイルーシヴパンサー、高松宮記念を差し切ったナランフレグは後方で脚をためる策だ。
このコースで富士S勝ちがあり、サウジアラビア遠征では1351ターフスプリント勝利の結果を残したソングラインは、隊列の真ん中あたり。鞍上の池添謙一騎手いわく「プレッシャーのない位置で我慢させる判断」と、サリオスの直後で折り合っている。
直線、競り合う先行馬に差し馬たちが襲い掛かる。目立ったのは外を伸びたサリオス、そしてソングラインの勢いだ。とりわけソングラインは「前走(ヴィクトリアマイル5着)は自分が不甲斐なかった。今日はこの馬の末脚を信じて4コーナー手前から動かしていった」と池添騎手が語った通り、強気のスパート。長く、そして鋭く伸びて、サリオスを競り負かしながら内の各馬を交わし、馬群を割って追い込んできたシュネルマイスターもクビ差振り切る。昨年のNHKマイルCでは僅差で敗れた相手に雪辱を果たすとともに、念願のGⅠタイトル獲得を成し遂げる、力強い差し切り勝ちだった。
「精神面も肉体面も成長している」とパートナーを称える池添騎手。充実期を迎えたソングラインには、“マイルの新女王”としての活躍を今後も期待したいところである。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 13 | ソングライン | 牝4 | 56.0 | 池添 謙一 | 1:32.3 |
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32.9 | 482(-4) | 林 徹 | 4 | ||
2 | 9 | シュネルマイスター | 牡4 | 58.0 | C.ルメール | 1:32.3 | クビ |
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32.9 | 490(前計不) | 手塚 貴久 | 2 | |
3 | 17 | サリオス | 牡5 | 58.0 | D.レーン | 1:32.3 | アタマ |
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33.0 | 528(-22) | 堀 宣行 | 8 | |
4 | 15 | セリフォス | 牡3 | 54.0 | 藤岡 佑介 | 1:32.4 | 1/2 |
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32.8 | 490(0) | 中内田 充正 | 5 | |
5 | 7 | ファインルージュ | 牝4 | 56.0 | 武 豊 | 1:32.5 | クビ |
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33.5 | 500(0) | 木村 哲也 | 3 | |
6 | 4 | ダノンザキッド | 牡4 | 58.0 | 川田 将雅 | 1:32.5 | ハナ |
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33.7 | 526(+4) | 安田 隆行 | 7 | |
7 | 10 | エアロロノア | 牡5 | 58.0 | 幸 英明 | 1:32.5 | 1/2 |
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32.6 | 504(+4) | 笹田 和秀 | 16 | |
8 | 8 | イルーシヴパンサー | 牡4 | 58.0 | 田辺 裕信 | 1:32.5 | ハナ |
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32.6 | 476(0) | 久保田 貴士 | 1 | |
9 | 18 | ナランフレグ | 牡6 | 58.0 | 丸田 恭介 | 1:32.7 | 3/4 |
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33.1 | 490(+4) | 宗像 義忠 | 12 | |
10 | 3 | ロータスランド | 牝5 | 56.0 | M.デムーロ | 1:32.7 | クビ |
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33.5 | 484(+8) | 辻野 泰之 | 11 | |
11 | 16 | レシステンシア | 牝5 | 56.0 | 横山 武史 | 1:32.7 | クビ |
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33.6 | 512(+2) | 松下 武士 | 9 | |
12 | 5 | ホウオウアマゾン | 牡4 | 58.0 | 坂井 瑠星 | 1:32.8 | 1/2 |
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34.1 | 512(+4) | 矢作 芳人 | 15 | |
13 | 14 |
ソウルラッシュ
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牡4 | 58.0 | 浜中 俊 | 1:32.9 | クビ |
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33.3 | 498(-2) | 池江 泰寿 | 6 | |
14 | 12 | ダイアトニック | 牡7 | 58.0 | 岩田 康誠 | 1:33.0 | 1/2 |
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34.1 | 478(+4) | 安田 隆行 | 17 | |
15 | 2 | ヴァンドギャルド | 牡6 | 58.0 | 岩田 望来 | 1:33.2 | 1 1/2 |
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34.0 | 466(前計不) | 藤原 英昭 | 13 | |
16 | 6 | カラテ | 牡6 | 58.0 | 菅原 明良 | 1:33.2 | クビ |
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33.8 | 540(+10) | 辻野 泰之 | 14 | |
17 | 1 | カフェファラオ | 牡5 | 58.0 | 福永 祐一 | 1:33.3 | アタマ |
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34.4 | 524(-2) | 堀 宣行 | 10 | |
18 | 11 |
カテドラル
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牡6 | 58.0 | 戸崎 圭太 | 1:34.0 | 4 |
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34.2 | 484(-10) | 池添 学 | 18 |
ハロンタイム | 12.2 - 11.0 - 11.5 - 12.0 - 12.0 - 11.2 - 11.0 - 11.4 |
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上り | 4F 45.6 - 3F 33.6 |
3コーナー | (*5,4)(1,12)(7,16)(2,17)3(6,13,15)(14,9)(11,18)(8,10) |
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4コーナー | (*5,4)(1,7,12)(2,3,16)17(6,9,13)(14,18,15)(11,8,10) |
勝馬 | ソングライン [牝4・青鹿毛] 父:キズナ 母:ルミナスパレード |
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馬主 | 有限会社 サンデーレーシング |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 11戦5勝 (内中央) 10戦4勝 (内海外) 1戦1勝 |
獲得賞金 | 441,669,300円 (内中央) 338,140,000円 (内海外) 103,529,300円 |
主な勝鞍 | 重賞3勝目(海外含む) 2021年 富士ステークス(GⅡ) 2022年 1351ターフスプリント(G3)(サウジアラビア) |
騎手 | 池添 謙一:2勝目 2020年 グランアレグリア |
調教師 | 林 徹:初勝利 |