2023年 重賞レース一覧ヴィクトリアマイル
前週と同様、雨に見舞われた東京競馬場だったが、なんとか良馬場でスタートを迎えたヴィクトリアマイル(GⅠ)。人気は、昨年の桜花賞&オークス二冠馬スターズオンアース、悲願のGⅠタイトル獲得を目指すナミュール、連覇のかかるソダシ、そしてこのコースを得意とするソングラインの順となった。
最内枠からロータスランドが先手を主張し、緩みのないペースで隊列を引っ張る。大外枠からスタートしたソダシはジワリとポジションを上げて2番手へ。スターズオンアースは先行勢を見ながら内に構え、ナミュールは中団の外に控えている。
やや想定外の位置取りを強いられたのがソングラインだ。「スタートは上手に出てくれたけれど、もう少し前をイメージしていたし、内で包まれるより馬場のいい外を通りたかった」と鞍上の戸崎圭太騎手。実際には馬群から抜け出せず、スターズオンアースの背後を駆ける形となっていた。しかし直線では、ここから鮮やかな走りを披露することとなる。
直線、残り200メートル、坂を上り切ったところでソダシがロータスランドを交わして先頭に立つ。外へと体勢を切り替えながら追撃するスターズオンアース。すると、ソングラインの目の前にゴールまでの道が開けた。
「3、4コーナーでは馬場の良くないところをしっかり走ってくれて、手応えも十分。馬を信じて内を突いた」という戸崎騎手の手綱さばきに応えて、ソングラインは力強く加速。最後は粘るソダシをアタマ差だけ交わして大熱戦を制したのである。
初勝利、NHKマイルC2着、富士S1着、そして昨年の安田記念では牡馬一線級を蹴散らしてGⅠ初制覇と、東京の芝1600メートルで結果を残してきたソングライン。もっとも躍動できる舞台で実力を遺憾なく発揮した、鮮やかな差し切り勝ちであった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手名 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
推定上り | 馬体重 (増減) |
調教師名 | 単勝 人気 |
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1 | 6 | ソングライン | 牝5 | 56.0 | 戸崎 圭太 | 1:32.2 |
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33.2 | 488(前計不) | 林 徹 | 4 | ||
2 | 16 | ソダシ | 牝5 | 56.0 | D.レーン | 1:32.2 | アタマ |
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33.6 | 488(+8) | 須貝 尚介 | 3 | |
3 | 2 | スターズオンアース | 牝4 | 56.0 | C.ルメール | 1:32.3 | 3/4 |
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33.6 | 484(0) | 高柳 瑞樹 | 1 | |
4 | 13 | ディヴィーナ | 牝5 | 56.0 | M.デムーロ | 1:32.4 | 1 |
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33.1 | 422(-2) | 友道 康夫 | 15 | |
5 | 3 | サウンドビバーチェ | 牝4 | 56.0 | 松山 弘平 | 1:32.7 | 1 3/4 |
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33.8 | 494(-4) | 高柳 大輔 | 8 | |
6 | 1 | ロータスランド | 牝6 | 56.0 | 横山 典弘 | 1:32.8 | 3/4 |
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34.3 | 482(-2) | 辻野 泰之 | 12 | |
7 | 11 | ナミュール | 牝4 | 56.0 | 横山 武史 | 1:32.8 | アタマ |
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33.5 | 452(+4) | 高野 友和 | 2 | |
8 | 12 | ナムラクレア | 牝4 | 56.0 | 浜中 俊 | 1:32.9 | クビ |
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33.9 | 468(+2) | 長谷川 浩大 | 5 | |
9 | 14 | ステラリア | 牝5 | 56.0 | 団野 大成 | 1:32.9 | クビ |
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33.4 | 504(0) | 斉藤 崇史 | 14 | |
10 | 15 | ルージュスティリア | 牝4 | 56.0 | 川田 将雅 | 1:32.9 | アタマ |
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34.2 | 482(-4) | 藤原 英昭 | 9 | |
11 | 4 | アンドヴァラナウト | 牝5 | 56.0 | 吉田 隼人 | 1:33.0 | クビ |
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33.5 | 446(-8) | 池添 学 | 13 | |
12 | 5 | スタニングローズ | 牝4 | 56.0 | 坂井 瑠星 | 1:33.0 | ハナ |
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33.4 | 490(-4) | 高野 友和 | 7 | |
13 | 10 | サブライムアンセム | 牝4 | 56.0 | 三浦 皇成 | 1:33.0 | アタマ |
|
33.3 | 490(-2) | 藤原 英昭 | 11 | |
14 | 8 | ララクリスティーヌ | 牝5 | 56.0 | 菅原 明良 | 1:33.0 | アタマ |
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33.9 | 450(0) | 斉藤 崇史 | 6 | |
15 | 7 | イズジョーノキセキ | 牝6 | 56.0 | 岩田 康誠 | 1:33.5 | 3 |
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34.2 | 472(+2) | 石坂 公一 | 10 | |
16 | 9 | クリノプレミアム | 牝6 | 56.0 | 松岡 正海 | 1:33.5 | アタマ |
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34.2 | 488(0) | 伊藤 伸一 | 16 |
ハロンタイム | 12.1 - 11.0 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.0 - 11.4 |
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上り | 4F 46.0 - 3F 33.7 |
3コーナー | 1,16(3,15)(2,8,12)(6,9)11(7,4)(14,13)(5,10) |
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4コーナー | (*1,16)(2,15)3(6,12)8(7,9,11,13)(4,14)5,10 |
勝馬 | ソングライン [牝5・青鹿毛] 父:キズナ 母:ルミナスパレード |
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馬主 | 有限会社 サンデーレーシング |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 14戦6勝 (内中央) 12戦5勝 (内海外) 2戦1勝 |
獲得賞金 | 581,055,300円 (内中央) 477,526,000円 (内海外) 103,529,300円 |
主な勝鞍 | 重賞4勝目(海外含む) 2021年 富士ステークス(GⅡ) 2022年 1351ターフスプリント(G3)(サウジアラビア) 2022年 安田記念(GⅠ) |
騎手 | 戸崎 圭太:3勝目 2015年 ストレイトガール 2016年 ストレイトガール |
調教師 | 林 徹:初勝利 |