2022年 重賞レース一覧秋華賞
桜花賞とオークスを制し、この世代の主役となったスターズオンアースが、1番人気を背負って“3つ目”に挑む秋華賞(GⅠ)。勝てば史上7頭目の牝馬三冠達成だ。だがライバルたちも逆転の野望とそれぞれの想いを抱えながら、ゲートから飛び出すのだった。
ペースを作ったのは、短距離戦を逃げて連勝してきたブライトオンベイス。ローズS快勝のアートハウスは好位に構え、これを見る形でオークス2着&紫苑S1着のスタニングローズが続く。オークス3着のナミュールは中団の外、スターズオンアースはオークス5着のプレサージュリフトとともに後方からの競馬となった。
緩みなく流れた隊列は、さらにピッチを上げながら4コーナーを回り切る。ここでアートハウスが前を交わしにかかるが、その直後から力強く脚を伸ばしたのがスタニングローズだ。
「4コーナーまでスムーズ。反応もいい。他の馬は気にせずに追った」と鞍上の坂井瑠星騎手。ムチに応えて残り150メートルのあたりで先頭に立ったスタニングローズは、懸命に勝利を目指す。外からはナミュールが鋭く迫り、さらに馬群の間を割るようにしてスターズオンアースが急追してきたものの、この2着争いを2分の1馬身振り切るスタニングローズ。曾祖母ロゼカラーは3着、祖母ローズバドは2着に終わったレースで、一族の無念を晴らす堂々のGⅠ初制覇を遂げるのである。
同期の荻野極騎手がスプリンターズSを勝利したことが「刺激になった」という坂井騎手。「勝つしかないと思っていた。カッコよく勝ちたいと思った」との言葉通り、位置取り、仕掛け、そして追撃完封の先頭ゴールまで、隙のないレースでつかんだタイトルだった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 7 | スタニングローズ | 牝3 | 55.0 | 坂井 瑠星 | 1:58.6 |
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34.3 | 488(0) | 高野 友和 | 3 | ||
2 | 8 | ナミュール | 牝3 | 55.0 | 横山 武史 | 1:58.7 | 1/2 |
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34.0 | 446(+20) | 高野 友和 | 2 | |
3 | 9 | スターズオンアース | 牝3 | 55.0 | C.ルメール | 1:58.7 | ハナ |
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33.5 | 472(+8) | 高柳 瑞樹 | 1 | |
4 | 6 | メモリーレゾン | 牝3 | 55.0 | 古川 吉洋 | 1:59.0 | 2 |
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34.4 | 446(-2) | 長谷川 浩大 | 13 | |
5 | 10 | アートハウス | 牝3 | 55.0 | 川田 将雅 | 1:59.0 | ハナ |
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35.0 | 472(-4) | 中内田 充正 | 4 | |
6 | 11 | エグランタイン | 牝3 | 55.0 | 池添 謙一 | 1:59.0 | アタマ |
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34.5 | 442(-6) | 笹田 和秀 | 11 | |
7 | 15 | サウンドビバーチェ | 牝3 | 55.0 | 岩田 望来 | 1:59.0 | ハナ |
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35.1 | 486(-2) | 高柳 大輔 | 12 | |
8 | 5 | ストーリア | 牝3 | 55.0 | 松山 弘平 | 1:59.0 | ハナ |
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34.1 | 494(0) | 杉山 晴紀 | 9 | |
9 | 16 | プレサージュリフト | 牝3 | 55.0 | 戸崎 圭太 | 1:59.2 | 3/4 |
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34.1 | 462(-6) | 木村 哲也 | 5 | |
10 | 2 | ライラック | 牝3 | 55.0 | M.デムーロ | 1:59.4 | 1 1/2 |
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33.9 | 432(-2) | 相沢 郁 | 6 | |
11 | 1 | ウインエクレール | 牝3 | 55.0 | 松岡 正海 | 1:59.4 | クビ |
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34.8 | 468(-6) | 畠山 吉宏 | 7 | |
12 | 12 | ウォーターナビレラ | 牝3 | 55.0 | 武 豊 | 1:59.4 | ハナ |
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35.3 | 468(0) | 武 幸四郎 | 10 | |
13 | 13 | エリカヴィータ | 牝3 | 55.0 | 福永 祐一 | 1:59.5 | クビ |
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34.6 | 458(+18) | 国枝 栄 | 8 | |
14 | 4 | ラブパイロー | 牝3 | 55.0 | 酒井 学 | 1:59.8 | 1 3/4 |
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35.0 | 480(+6) | 大和田 成 | 16 | |
15 | 3 | タガノフィナーレ | 牝3 | 55.0 | 鮫島 克駿 | 1:59.9 | 1 |
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35.5 | 484(-4) | 中村 直也 | 15 | |
16 | 14 | ブライトオンベイス | 牝3 | 55.0 | 秋山 真一郎 | 2:00.5 | 3 1/2 |
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36.7 | 456(+6) | 清水 久詞 | 14 |
ハロンタイム | 12.2 - 11.2 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 12.3 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.8 |
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上り | 4F 46.6 - 3F 34.8 |
1コーナー | 14,15(12,7,10)(3,11)6(1,8)5(4,13)(9,16)-2 |
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2コーナー | 14,15(12,10)7(3,11)6(1,8)5,13(4,9)16-2 |
3コーナー | 14,15(12,10)(3,7)(1,6,11)8(4,5)13(9,16)-2 |
4コーナー | (*14,15,10)(12,7)11(1,3)(6,8)(4,5,13)(9,16)2 |
勝馬 | スタニングローズ [牝3・鹿毛] 父:キングカメハメハ 母:ローザブランカ |
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馬主 | 有限会社 サンデーレーシング |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 10戦5勝 |
獲得賞金 | 285,862,000円 |
主な勝鞍 | 重賞3勝目 2022年 フラワーカップ(GⅢ) 2022年 紫苑ステークス(GⅢ) |
騎手 | 坂井 瑠星:初勝利 |
調教師 | 高野 友和:2勝目 2014年 ショウナンパンドラ |