2021年 重賞レース一覧皐月賞
皐月賞(GⅠ)では、ホープフルSを制して昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬に輝いたダノンザキッドが単勝オッズ3.3倍。新馬、百日草特別、共同通信杯とデビューから3連勝中のエフフォーリアが3.7倍と、2頭が人気を分け合った。
「プレッシャーが凄かった」と振り返るのは、エフフォーリアの鞍上・横山武史騎手。まだ5年目、GⅠ勝ちはないものの、昨年早くも関東リーディングジョッキーを獲得している若武者だ。
「自分の持てる技術を発揮して、この馬の力を出せれば勝てる」
そんな信念の走りで、エフフォーリアと横山騎手は大仕事をやってのける。
ワールドリバイバルがハナを切って、1000メートル通過は60秒3。ダノンザキッドは好位3番手を確保し、「思ったより流れなかったけれど、いい位置につけられた」と横山騎手が言う通り、エフフォーリアは最大のライバルの内、4番手に構える。
3コーナー過ぎ、弥生賞を逃げ切ったタイトルホルダーが先頭を奪うと、これを追ってダノンザキッドが動き始める。だが、前に並びかけることはできない。対照的にエフフォーリアは力強く脚を使い、タイトルホルダーの内に潜り込む形で直線へと向かった。
そこから一気のスパート。瞬く間に後続を突き放したエフフォーリアは、粘るタイトルホルダー、外から迫る若葉S勝ち馬アドマイヤハダル、インを突いた朝日杯フューチュリティS2着馬ステラヴェローチェらの2着争いを従えてゴールを駆け抜ける。
3馬身。圧勝ともいえる内容でのクラシック第一冠制覇だった。
人馬ともGⅠ初制覇となったことに喜びを爆発させながらも「次はさらなるプレッシャーがかかる。馬だけでなく僕自身も成長して臨みたい」と気を引き締める横山騎手。このコンビが第二冠・日本ダービーでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 7 | エフフォーリア | 牡3 | 57.0 | 横山 武史 | 2:00.6 |
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36.7 | 504(-10) | 鹿戸 雄一 | 2 | ||
2 | 13 | タイトルホルダー | 牡3 | 57.0 | 田辺 裕信 | 2:01.1 | 3 |
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37.5 | 462(-4) | 栗田 徹 | 8 | |
3 | 3 | ステラヴェローチェ | 牡3 | 57.0 | 吉田 隼人 | 2:01.1 | クビ |
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36.7 | 500(0) | 須貝 尚介 | 6 | |
4 | 1 | アドマイヤハダル | 牡3 | 57.0 | C.ルメール | 2:01.2 | クビ |
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37.1 | 482(-2) | 大久保 龍志 | 3 | |
5 | 6 | ヨーホーレイク | 牡3 | 57.0 | 岩田 望来 | 2:01.2 | クビ |
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36.6 | 504(-2) | 友道 康夫 | 11 | |
6 | 15 | グラティアス | 牡3 | 57.0 | M.デムーロ | 2:01.3 | 1/2 |
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37.2 | 500(+2) | 加藤 征弘 | 7 | |
7 | 11 | ディープモンスター | 牡3 | 57.0 | 戸崎 圭太 | 2:01.4 | クビ |
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36.8 | 444(-8) | 池江 泰寿 | 10 | |
8 | 16 | レッドベルオーブ | 牡3 | 57.0 | 福永 祐一 | 2:01.8 | 2 1/2 |
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38.1 | 478(+2) | 藤原 英昭 | 9 | |
9 | 5 | ヴィクティファルス | 牡3 | 57.0 | 池添 謙一 | 2:02.1 | 1 3/4 |
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37.7 | 478(-2) | 池添 学 | 4 | |
10 | 4 | イルーシヴパンサー | 牡3 | 57.0 | 大野 拓弥 | 2:02.2 | 3/4 |
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37.2 | 472(+2) | 久保田 貴士 | 15 | |
11 | 10 | シュヴァリエローズ | 牡3 | 57.0 | 三浦 皇成 | 2:02.4 | 1 1/4 |
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38.0 | 440(-4) | 清水 久詞 | 13 | |
12 | 12 | ワールドリバイバル | 牡3 | 57.0 | 菱田 裕二 | 2:02.4 | ハナ |
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38.8 | 506(0) | 牧田 和弥 | 14 | |
13 | 9 | ラーゴム | 牡3 | 57.0 | 北村 友一 | 2:02.6 | 3/4 |
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38.5 | 516(+4) | 斉藤 崇史 | 5 | |
14 | 2 | ルーパステソーロ | 牡3 | 57.0 | 木幡 巧也 | 2:02.9 | 1 3/4 |
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38.4 | 534(0) | 加藤 士津八 | 16 | |
15 | 8 | ダノンザキッド | 牡3 | 57.0 | 川田 将雅 | 2:03.1 | 1 |
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39.3 | 504(-8) | 安田 隆行 | 1 | |
16 | 14 | アサマノイタズラ | 牡3 | 57.0 | 嶋田 純次 | 2:03.6 | 3 1/2 |
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39.8 | 494(-6) | 手塚 貴久 | 12 |
ハロンタイム | 12.1 - 11.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 11.4 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.6 |
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上り | 4F 48.9 - 3F 37.0 |
1コーナー | 12,13(7,8)14(1,9,15,16)(5,6,10)3-(4,11)2 |
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2コーナー | 12,13,8(7,14,16)(1,9)15(3,5)10,6(4,11)2 |
3コーナー | (12,*13,16)(7,8,14)(1,9,15)(3,5,10)(6,11,2)-4 |
4コーナー | (12,*13,16)7(8,14)1(3,9,6,15)(4,5)(11,10)-2 |
勝馬 | エフフォーリア [牡3・鹿毛] 父:エピファネイア 母:ケイティーズハート |
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馬主 | 有限会社 キャロットファーム |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 4戦4勝 |
獲得賞金 | 192,148,000円 |
主な勝鞍 | 重賞2勝目 2021年 共同通信杯(GⅢ) |
騎手 | 横山 武史:初勝利 |
調教師 | 鹿戸 雄一:初勝利 |